ネットショップを一人で運営する方法|基礎知識・運営の流れを解説
最近は便利なオンラインツールが増えたことにより、ネットショップの運営をしてみたいという方も多いのではないでしょうか。
中には「ネットショップは一人で運営できる?」といった疑問を持っている方もいるでしょう。
そこでこちらの記事では、ネットショップを一人で運営するうえで知っておくべき知識や、ネットショップ運営の具体的な業務内容について解説していきます。
こちらの記事を読むことで、自分一人でネットショップを運営できそうかイメージしやすくなるので、ぜひ参考にしてみてください。
ネットショップを一人で運営するうえで知っておくべき知識
ここでは、ネットショップを一人で運営するうえで知っておくべき知識として、「ネットショップを一人で運営するメリット・デメリット」と「ネットショップの運営を始めるまでの手順」の2点について解説していきます。
ネットショップを一人で運営するメリット・デメリット
結論から述べると、ネットショップは一人でも運営することが可能です。
ただ、メリットとデメリットがあるのでここでしっかりと確認しておきましょう。
一人で運営するメリット
まず、ネットショップを一人で運営するメリットは、自由に自分のペースで作業できるという点です。
隙間時間を有効活用したり、スピーディーな対応ができたりします。
そのほかにも、人件費の削減や、コミュニケーションのストレスがないといったメリットも挙げられます。
一人で運営するデメリット
一方デメリットは、ネットショップ運営は業務内容が多いため一人だと忙しく、休みが取りづらかったり、業務が回らなくなったりする可能性があるということです。
また、ネットショップで売上を出すには、ある程度ITやWebの知識が必要になります。
Web知識の中でも重要なのが、ネットショップの集客に欠かせないWebマーケティングの知識などです。
一人でこういった専門知識を身につけながら、ネットショップの運営業務を行うのは簡単なことではありません。
これから一人でネットショップを運営していきたいという方は、知識をつけるなどデメリットへの対策も一緒に考えておくと良いでしょう。
ネットショップの運営を始めるまでの手順
ここからは、ネットショップの運営を始めるまでの大まかな流れを紹介していきます。
- 1.ショップの方向性を決める
- 2.仕入れ先を決める
- 3.許可の取得や届出の手続き
- 4.販売するプラットフォームを選ぶ
- 5.ネットショップを作成する、商品登録をする
1.ショップの方向性を決める
ネットショップを運営すると決めたら、まずショップの方向性を決めましょう。
例えば、どんな商品を販売していくのか、ショップのコンセプト、ターゲット利用層、集客方法などを細かく決めていきます。
2.仕入れ先を決める
続いて、仕入れ先を決めます。
仕入れ方法には、ネット、展示会、問屋などいろいろありますが、ネットショップ初心者の方にはネットを経由した仕入れ方法が簡単なのでおすすめです。
関連記事:ネットショップ開業時の仕入れ先を探す方法や取引する方法を解説
ネットショップ開業時の仕入れ先を探す方法や取引する方法を解説
ネットショップ開業時の仕入れ先を探す方法や取引する方法などについて解説します。
3.許可の取得や届出の手続き
ショップの方向性と仕入れ先まで決まったら、開業届を提出します。
開業届は、原則事業開始から1ヶ月以内に提出することが義務付けられているので、忘れずに行うようにしましょう。
また、販売する商品によっては許可や資格が必要なものがあるので注意しましょう。
4.販売するプラットフォームを選ぶ
ここまできたら、商品を販売するプラットフォームを選んでいきます。
プラットフォームは、モール型ECサイトへの出店や、ASPの利用など、いろんなサービスがあります。
それぞれにメリット・デメリットがあるので、ショップの方向性にあったプラットフォームを選びましょう。
関連記事:ECサイト制作でオススメのサービスをランキング形式で紹介
ECサイト制作でオススメのサービスをランキング形式で紹介
ECサイトの制作や運営を考えている方向けにおすすめのサービスをランキング形式で紹介しています。
5.ネットショップを作成する、商品登録をする
プラットフォームを選んだら、実際にショップを開設し、商品登録まで行いましょう。
ここまで来たら、あとはサイトを公開してネットショップの運営スタートです。
ネットショップ運営の業務内容
ここまでで「ネットショップの開設まではなんとか一人でもできそう」と感じた方も多いのではないでしょうか?
次に、ネットショップ運営の具体的な業務内容を紹介していきます。
ネットショップを一人で運営することに興味のある方は、ぜひ、一つの判断材料にしてみてください。
商品を仕入れる
まずは、販売する商品をネットや問屋で仕入れます。
仕入れを行う際は、販売予測を立てておくことで、機会損失や赤字をなるべく避けられるようにしましょう。
また、SNSで「バズり」、注文が殺到するなどの万が一のことも考えて、複数の仕入れ先を見つけておくと安心です。
集客をする
集客は、ネットショップの売上に直接影響する部分です。
そのため、ショップの方向性を決める時点でどのように集客をしていくか計画を立てておきましょう。
ネットショップへの集客方法は、例えば、SNSの活用や、SEO記事などのコンテンツ発信などがあります。
効率的に集客を行うためにも、ネットショップの運営を始める前に基本的なWebマーケティングの知識をつけておくと将来的に役立ちます。
関連記事:ECサイトでアクセス数を増やす方法やポイントを紹介
ECサイトでアクセス数を増やす方法やポイントを紹介
ECサイトでアクセス数を増やすための方法や、押さえるべきポイントを紹介します。
商品の受注処理をする
ネットショップで商品が売れたら受注処理を行います。
受注処理では、注文状況のメールを購入者に送信し、在庫の引き当て作業、そして出荷指示を出します。
受注処理を行う際には、伝える内容に間違いがないようにしましょう。
なお、受注処理は外部サービスを利用し自動化することで効率的に行えます。
商品を梱包・発送する
商品の梱包は、ミスなく丁寧に行うようにしましょう。
商品が「出荷指示」の内容と相違がないかよく確認し、丁寧な梱包をします。
梱包ができたら、商品に伝票を貼り、配送業者に引き渡します。
配送業者を選ぶ際には、「配送料・営業時間・サービス内容・対応サイズ」などに注目してみてください。
関連記事:ECサイトで利用できる配送方法の種類と配送業者の特徴を解説
ECサイトで利用できる配送方法の種類と配送業者の特徴を解説
ECサイトで利用できる配送方法の種類と代表的な配送業者の特徴を解説しています。
アフターサービスをする
アフターサービスは、顧客のリピート率をアップさせるために欠かせない業務です。
新規顧客を獲得するのはリピーターを増やすのに比べ、コストや手間がかかります。
ショップのファンを増やすためにも、アフターサービスまできちんと行いましょう。
アフターサービスでは、例えば、レビュー投稿や継続来店の促進のほかに、クレーム対応などの業務があります。
商品の在庫管理をする
在庫管理は、ネットショップ運営を安定して続けていくために重要な業務です。
在庫が少なすぎると機会損失に、逆に多すぎると赤字になってしまいます。
在庫管理では、できる限りヒューマンエラーをなくし、仕入れにかかる時間なども考慮しつつ計画的に行うことがポイントです。
在庫管理も受注処理同様、自動化による業務の効率化が可能です。
なお、ネットショップ運営は、上記で紹介した日常的な業務のほかに、新商品の企画やシーズンごとの促進など臨時的な業務も発生します。
ショップの規模がまだ小さく、充分な時間を確保できるのであれば一人でネットショップを運営していくことも可能ですが、売り上げが伸びて忙しくなってくると、外部パートナーや代行サービスの利用を検討する必要が出てくるかもしれません。
まとめ
今回は、ネットショップを一人で運営するうえで知っておくべき知識や、ネットショップ運営の具体的な業務内容について解説してきました。
ネットショップを一人で運営するのは、自由である一方、幅広い業務内容を一人でこなす必要があるため忙しくなります。
なお、ネットショップを一人で運営できるかどうかは、ショップの規模や個人のスキル・状況などによって変わってきます。
最近は、ShopifyやBASEなど初期費用なしでネットショップを開設できるサービスもあるので、こちらの記事を参考に、まずは気軽に挑戦してみてください。