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ECサイトにおけるレンタルサーバーの最適な選び方とは?

更新日: 2023-04-04
ECサイトにおけるレンタルサーバーの最適な選び方とは?

ホームページを運営するにあたり、ドメインとレンタルサーバーを契約することは必要不可欠です。

これはECサイトに限らず個人のブログやコーポレートサイトなどにおいても同様です。

特にECサイトの場合には、オンライン上で購入できる仕組みを搭載させるため、ブログや通常のホームページよりもレンタルサーバーに気を遣い、自社の要望に適したレンタルサーバーを選ぶことが求められます。

とはいえ、現在レンタルサーバーは業種業態に応じて様々なサービスやプランが用意されているため、どういった基準で選定すればいいのか悩まれる担当者も少なくありません。

そこで今回は、これからECサイトを始めたい方に向けて、レンタルサーバーの最適な選び方について紹介していきます。

ECサイトにおけるレンタルサーバーの最適な選び方とは?

ECサイトにおけるレンタルサーバーの重要性とは?

そもそもレンタルサーバーは、ECサイトに限らず様々なソフトウェアを搭載させ、プログラムやコンピューターを正常に起動させる上で欠かせないものです。

さらに、ECサイトには通常のホームページとは異なり、ユーザーの商品購入時における決済機能や、購入履歴やお気に入り商品を確認できるようなマイページ機能、各種ポイントを活用したり割引キャンペーンに応じた価格変更が即時に反映されたりする機能などが求められます。

このような機能をスムーズに処理・実行できる環境や容量がなければ、ECサイト公開後にサーバー負荷などで障害が発生し、トラブル対応に追われる可能性も高まります。

一時的な障害で済めばまだしも、復旧までに時間がかかれば最悪の場合にはECサイトの閉鎖につながることも起こり得ます。

このようなリスクを抑え、より効率的にECサイトを運用する上でも、自社の用途や目的に応じたレンタルサーバーを選定することが重要です。

基本的なレンタルサーバーの種類とは?

一般的にサーバーは、自社で構築し所有することも可能ですが、専門知識や大きなコストが発生するため、大手企業でない限りサーバーはレンタルして活用するケースが多くなります。

このレンタルサーバーは、大きく分けて4つの種類に分類されますので、下記にてそれぞれのレンタルサーバーが持つ特徴について紹介していきます。

①共用サーバー

共有サーバーとは、1つのサーバーを複数のユーザー(サイト)で共有するタイプのレンタルサーバーです。

サーバーの管理運用費を対象のユーザー(サイト)で分担するため、費用を抑えた形で運用することが可能です。

個人ブログや小規模の店舗系のホームページなどで活用するケースが多く、ECサイトで導入する場合もあります。

共用サーバーは、初心者向けで難しい知識や設定等も必要ないため、手軽に導入することができます。

一方で、複数のユーザー(サイト)でサーバーをシェアしているため、自社のECサイトに問題が無くとも、他社のホームページにアクセスが集中した場合には、サーバー負荷がかかり自社のECサイトにも影響を及ぼす可能性があります。

②専用サーバー

専用サーバーとは、共有サーバーとは逆に1つのサーバーを自社専用として利用できるタイプのレンタルサーバーです。

他のユーザー(サイト)による影響を受けることなく運用できるため、想定外のサーバー負荷などによるトラブルを未然に防ぐことができるほか、自社の用途や目的に合った設定・構築を行うことができるため、自由度が高い点が特徴として挙げられます。

一方で、費用は共有サーバーに比べ割高になる傾向にあり、管理・運用は自社で行うケースも少なくありません。

そのため、専門知識が求められることも多く、急なトラブルに対応しきれない可能性が高い点は注意しておく必要があります。

③VPS(仮想専用サーバー)

VPS(仮想専用サーバー)とは、Virtual Private Serverの略語で、共有サーバーと専用サーバーの特徴を併せ持ったレンタルサーバーです。

1つのサーバーを複数のユーザー(サイト)で使用しますが、専用サーバーのように自由度が高く、他のユーザー(サイト)からの影響も受けにくい特性があります。

カスタマイズのしやすさが特徴であるものの、設定や運用は自社で行う必要があり、その分だけ専門知識も求められます。

④クラウドサーバー

クラウドサーバーは、クラウド上に仮想サーバーを設置し、オンラインでどこからでもアクセスできるレンタルサーバーです。

拡張性が高く、サーバー運用に必要な細かな機能が用意されていることも多く、比較的スピーディーに導入できる点が特徴として挙げられます。

カスタマイズも柔軟にすることが可能ですが、他のサーバータイプよりも運用や設定には知識や技術が求められます。

また、一般的にクラウドサーバーのサービスは使用するデータ量に応じた従量課金制が多く、データ通信量によっては費用が高くなる可能性もあります。

ECサイトにおける効果的なレンタルサーバーの選び方とは?

レンタルサーバーの種類は、先ほど触れたように大きく4種類に分類されますが、その中で提供される機能や性能、サービス、費用はレンタルサーバーを提供する各社によって様々です。

このような中で、自社のECサイトで効果的なレンタルサーバーを選ぶためには、最低限以下のポイントは押さえておくと良いです。

①レンタルサーバーの安定性

ECサイトを運用する上で、レンタルサーバーに求める一番の要素は、安定性にあります。

容量が少なかったり、頻繁に接続が切れるサーバーであると、障害が多発してECサイトにユーザーがアクセスできないことにもつながりかねません。

インターネット回線の速度向上やスマートフォンの普及などもあり、ネット情報は時間や場所を問わず閲覧されています。

このような環境下において、自社のECサイトにアクセスできなければ、機会損失につながり、売上にも影響を及ぼします。

レンタルサーバーの安定性を確認する上では、「サーバーの稼働率」や「同時接続数」「SLA(サービス品質保証制度)の有無」などを考慮しておくと効果的です。

特にSLAは、レンタルサーバーのサービス・品質について定めた保証のことで、稼働率などの基準をもとに、品質が低下すれば返金の対象となる場合もあります。

より安心を求めるのであれば、SLAも事前に考慮しておくと効果的です。

②ネットワークの品質・強靭性

ECサイトのレンタルサーバーを選定する際には、ネットワークの品質・強靭性も判断材料に加えておく必要があります。

この品質・強靭性は、主に「データ転送量」と「バックボーンのネットワーク」が重要な要素となります。

データ転送量とは、レンタルサーバーが許容するデータの転送量の値のことを指し、この値を超えるとECサイトの表示までに時間がかかったり、最悪の場合には全く表示されなかったりすることも起こり得ます。

ECサイトの立ち上げ当初であれば閲覧ユーザーはまだ少ないかもしれませんが、広告・プロモーションなどでメディアに取れ上げられると、一気にアクセスが集中し、データ転送量がパンクする可能性もあります。

また、バックボーンのネットワークも強靭性を高める上では考慮しておく必要があります。

多くのレンタルサーバーでは、大容量のバックボーンが用意されていますが、その通信品質の高さはサービスによって異なります。

バックボーンのネットワークが強靭であれば、ECサイトの品質向上にもつながるため、データ転送量とあわせて確認しておくと良いでしょう。

③急なトラブル時の対応・サポートの品質

どれだけレンタルサーバーの安定性を追求し、ネットワークの品質・強靭性を高めたとしても、全てのリスクを賄うことができるわけではありません。

ECサイトを構築・運用していれば、機能の拡充やユーザビリティ向上のためのカスタマイズなどをしていく中でサーバーに負荷がかかり、急な障害が発生することも起こり得ます。

仮に障害が発生した場合、定期的にバックアップを行っていなければ、データや情報が全て無くなってしまい、一からやり直さなければならなくなります。

このような場合も想定し、急なトラブル時にもいち早く復旧できるような体制を準備しておくと効果的です。

そのためには、レンタルサーバーの提供会社によるサポート品質も重要です。

メール対応のみのサポート体制では、急なトラブルには適応できないかもしれません。

またサポートの営業時間が限られていれば、復旧までに時間がかかることも想定されます。

他社の導入実績や過去の事例などを提示してもらいながら、判断していくと良いです。

まとめ

ECサイトを運営していく上で、レンタルサーバーの選択を間違えると表示までに時間がかかったり、エラー表示などの障害が増え、大きな機会損失・売り上げ減少につながりかねません。

インターネット環境の普及に伴い、現在提供されているレンタルサーバーは多岐に渡ります。

このような環境で自社に合ったレンタルサーバーを見つけることは至難の業ともいえます。

今回紹介した内容も参考に、押さえておくべきポイントを十分考慮し、自社の目的や用途をふまえて最適なレンタルサーバーを選択しましょう。

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