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古物商の許可の取り方は?おすすめの販売方法を解説

更新日: 2023-04-12
物販をするための古物商許可取得の流れとおすすめの販売方法を解説

中古品を扱う物販を始めてみたいけれど、古物商許可の取り方やおすすめの販売方法が分からない方もいるでしょう。

そこで、この記事では古物商許可取得までの流れとおすすめの販売方法を解説します。

この記事を読めば、初心者の方でも古物商の始めた方がスムーズに分かりますので、ぜひ参考にしてください。

古物商の許可の取り方は?おすすめの販売方法を解説

古物商と許可について

古物商とは、古物(いわゆる中古品)を売買する法人や個人などの業者のことをいいます。

古物を取り扱う場合(売買するなど)は、古物商許可証が必要になります。

もし、無許可で古物商の営業を行うと「懲役3年または100万円以下の罰金」が課せられますので、リサイクルショップなど中古品を扱うビジネスを始めるには注意が必要です。

古物商の許可を取るまでの手順を9つに分けて解説

古物商の許可を取るためには以下9つの手順が必要になります。

  • 1.取得できる権利があるのか確認
  • 2.スケジュールを立てる
  • 3.個人あるいは法人で取得するか決める
  • 4.取り扱う古物の品目を決める
  • 5.警察に不備がないか事前確認する
  • 6.必要書類の用意
  • 7.申請、取得
  • 8.古物商許可証の受け取り
  • 9.古物商許可の標識の作成

それぞれ順番に詳しく解説します。

手順1 取得できる権利があるのか確認

そもそも自分が古物商許可を取得できる権利があるのか確認しましょう。

申請の対象外だと古物商許可を取れないので、先に確認しましょう。

以下に当てはまる方は、古物商許可を取ることができません。

  • 犯罪歴がある
  • 未成年者
  • 成年被後見人・被保佐人
  • 古物商許可を取り消されて5年を経過しない者
  • 住所不定者
  • 外国籍で適切な在留資格がない
  • 公務員
  • 暴力団員
  • 営業所が用意できない場合

上記の条件に当てはまっていない場合は次のステップに進みましょう。

忘れがちですが、取得する際には営業所を用意するようにしましょう。

成年被後見人・被保佐人とは、精神障害により判断能力が不十分な状態であると判断された人のことを指します。

法律では精神状態によって、状態ごとに「後見」「保佐」「補助」の順番で3段階に分けています。

最も判断能力が低い状態が「後見」、最も軽度なのが「補助」です。

手順2 スケジュールを立てる

次に古物商許可が必要になる時期から逆算してスケジュールを立てましょう。

目安として取得したい時期から2ヶ月から2ヶ月半前には準備できると理想的です。

また、書類に誤りがあれば予定より大幅にずれ込む可能性がありますので、なるべく早めに準備しましょう。

手順3 個人あるいは法人で取得するか決める

次に、個人あるいは法人で取得するか決めましょう。

個人で取得する場合と、法人で取得する場合では必要書類が異なります。

法人で取得する場合は、役員全員分の書類が必要になるなど、集める書類も多くなるため予め個人で取るか法人で取るか決めておきましょう。

手順4 取り扱う古物の品目を決める

次に取り扱う古物の品目を決めましょう。

古物商許可を取得する際、申請書に品目を記入する必要があります。

法律上は申請する品目数に制限はありませんが、申請する品目数を増やすと警察の審査が厳しくなるなど、申請許可が難しくなる可能性があります。

古物には下記13種類の品目があります。

  • 美術品類 (絵画・骨董品など)
  • 衣類(洋服・古着・着物・子供服など)
  • 時計・宝飾品類(時計・宝石など)
  • 自動車(四輪自動車・タイヤ・カーナビ・部品など)
  • 自動二輪車及び原動機付自転車(バイク・タイヤ・部品など)
  • 自転車類(自転車・タイヤ・部品など)
  • 写真機類(カメラ・レンズ・ビデオカメラ・双眼鏡など)
  • 事務機器類(パソコン・コピー機・ファックス・シュレッダー・電話機など)
  • 機械工具類(工作機械・土木機械・医療機器類・工具など)
  • 道具類(家具・スポーツ用品・CD・DVD・レコード・ゲームソフト・おもちゃなど)
  • 皮革・ゴム製品類(バッグ・靴・毛皮など)
  • 書籍(文庫・コミック・雑誌など)
  • 金券類(商品券・航空券・株主優待券など)

たくさんの品目を申請した場合、申請許可のハードルが上がってしまいます。

品目は後から追加できますので、最小限の品目で申請することをおすすめします。

手順5 警察に不備がないか事前確認する

次に、申請するための書類に不備がないか確認しましょう。

申請書類は行いたい事業や地域などによって追加で必要になるケースがあり、書類によっては集めるのに時間がかかってしまう可能性もあります。

後から足りない書類が出てきてしまった場合、想定していたスケジュールとずれてきてしまうので、事前に警察に不備がないか確認するようにしましょう。

確認するときは、実際に古物商を行う営業所を管轄している警察署へ連絡をしましょう。

必ずしも自身の居住地を管轄する警察署とは限らないため、注意が必要です。

以下はその時の状況によって必要になる書類の一例です。

  • URLの使用権限を証明する資料(ネットを通じて商売する場合)
  • 営業所の賃貸借契約書(営業所が賃貸の場合)
  • 使用許諾所(営業所が賃貸の場合)
  • 駐車場の賃貸借契約書(中古車を扱う場合)

他にも、条件によって漏れが生じる可能性があるので、書類を集める前に確認しておきましょう。

手順6 必要書類の用意

次に申請をするために必要な書類の用意をしましょう。

必要になる書類をその時の状況ごとにまとめてみました。

必要書類 個人 法人
住民票(本籍地記載・マイナンバー省略) 申請者と管理者 役員全員分と管理者
身分証明書(本籍地記載) 申請者と管理者 役員全員分と管理者
登記事項証明書 土地・建物の登記簿謄本 履歴事項全部証明書
定款のコピー 不要 必要



個人で申請をする場合は下記について注意が必要です。

  • 住民票と身分証明書は、申請者と管理人を同じ人にする場合1人分必要
  • 申請者と管理人を違う人に設定する場合は2人分必要



法人で申請をする場合、住民票と身分証明書は、役員に就任している方全員分と、各営業所それぞれの管理者全員分が必要となり、提出する書類が多くなります。

手順7 申請、取得

ここまでの書類が揃ったら、申請に向かいましょう。

古物商許可申請書一式や略歴書は警察署やホームページで手に入れることができます。

こちらも個人で申請する場合と法人で申請する場合で条件をまとめてみました。

必要書類 個人 法人
古物商許可申請書一式 必須 必須
略歴書(過去5年の経歴) 申請者と管理者 役員全員分と管理者
誓約書 申請者と管理者 役員全員分と管理者
各種申請書 警察署から必要書類を指定されたもの 警察署から必要書類を指定されたもの



全ての書類が揃っていれば受理され、19,000円の証紙を購入し申請完了となります。

上記の書類を揃えて提出すれば申請は完了です。

手順8 古物商許可証の受け取り

次に、古物商許可証を受け取りましょう。

許可が下りたら、警察署より指定の電話番号に連絡が入ります。

通常は申請から40日〜60日間、スムーズに進んだ場合は、早めに許可が下りる場合もあります。

また、古物商許可証は郵送できないため、管轄の警察署へ直接受け取りにいきましょう。

手順9 古物商許可の標識の作成

最後に古物商許可の標識を作成しましょう。

古物商の営業所には、古物商として許可されたことを表すための標識を掲示しなければなりません。

古物商許可証に許可番号が記載されているので、この記載番号を元に、主な取り扱い品目で標識を作成しましょう。

標識は、各地域の古物商防犯紹介でプラスチック素材で作ってもらう方法や、オンラインで注文できるサービスもあります。

おすすめの販売方法

古物商許可を取得できたら実際に販売をしてみましょう。

古物を販売する方法は主に、インターネットで販売する方法と店頭で販売する方法があります。

インターネットでのおすすめの販売方法と店舗販売について紹介します。

今回は以下の4つについて紹介します。

  • ヤフオク販売
  • メルカリ販売
  • Amazon販売
  • リサイクルショップなどの店頭販売

順番に解説します。

ヤフオク販売

ヤフオク

サイトURL:ヤフオク 公式サイト

古物のおすすめの販売方法に、ヤフオクで販売する方法があります。

ヤフオクの特徴は、市場に出回っていないレアな商品が手に入りやすいことです。

ヤフオクは出品者や落札者共にマニアが多い傾向にあり、カメラやギター、トレーディングカードなどコレクション品のやりとりが、盛んに行われています。

ヤフオクは30代から50代が多いことや、コレクション品を扱っていることから高価なものを販売したい場合におすすめです。

メルカリ販売

メルカリ

サイトURL:メルカリ 公式サイト

古物のおすすめの販売方法2つめに、メルカリ販売があります。

メルカリの特徴はヤフオクのようなオークション形式ではないので、売れるまでのスピードが早いことが挙げられます。

メルカリは10代から30代の若年層が多いことや女性の利用者も多いことから、小物などの安めの商品を売る時におすすめします。

Amazon販売

Amazon

サイトURL:Amazon 公式サイト

古物のおすすめの販売方法3つめに、Amazonで販売する方法があります。

AmazonにはFBAという発送・梱包・カスタマー対応を代わりに行ってくれるサービスがあります。

発送や梱包などをしている時間がないという人にはおすすめの販売方法となります。

また、Amazonで販売するには、大口出品と小口出品があります。

小口出品の場合は1商品を販売するごとに100円手数料が必要ですが、大口出品の場合は1ヶ月あたり4,900円の手数料を払えば、どれだけ商品が売れても手数料は4,900円で固定されます。

月に50商品以上販売できれば元を取れるので、本格的に古物で儲けを出したい場合は大口出品で販売する方法がおすすめです。

リサイクルショップなどの店頭販売

リサイクルショップなど店頭で販売する方法もおすすめです。

メリットとして、「お客様の生の声が聞けるので、ニーズを掴みやすい」「実物を見られるので高価なものが売れやすい」などが挙げられます。

リサイクルショップは、ネット販売と比べて、初期費用や固定費が膨大にかかることが大きなデメリットとなります。

まとめ

以上、古物商許可取得までの流れとおすすめの販売方法を紹介しました。

まとめますと、下記のようになります。

  • 古物商許可を取るには9つの手順がある
  • 予定通り取得するため、提出書類の事前確認は必須
  • ヤフオクでの販売は高価な商品を販売するときにおすすめ
  • メルカリでの販売は小物を販売するときにおすすめ
  • Amazonでの販売は本格的に儲けを出したいときに大口出品登録するのがおすすめ
  • 店舗販売は客が固定しやすい、客のニーズを掴みやすい、高価なものが売れやすいメリットが挙げられる



古物商許可を取得するためには事前の確認が重要になります。

古物商許可を取得しなければ、「懲役3年または100万円以下の罰金」となってしまうので、古物商を始めたい方は注意しましょう。

今の時代は、ネットで気軽に商品の販売を始めることができるので、ぜひ始めてみましょう。

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