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ECサイト構築の種類や手順を分かりやすく解説

更新日: 2022-07-07
ECサイト構築の種類や手順を分かりやすく解説

Amazonや楽天市場をはじめとしたECモールや自社ECサイトを構築して、自分が扱っている商品の販売を行なっていきたいと考えている方が年々増加しています。

経済産業省が発表した、令和2年度電子商取引に関する市場調査において、2020年のBtoC-EC市場規模の経年推移は、12兆2,333億円となりました。

伸長率は21.71%であり、EC化率は8.08%と前年より1.32ポイント上昇しました。

これらの調査内容より、ECサイト運営のニーズが年々高まっていると言えるのではないでしょうか。

そこで今回は、ECサイト構築の種類やそれに伴う費用、独自でECサイトを構築しようとしたときに必要となる手順を解説します。

ECサイト構築の種類や手順を分かりやすく解説

ECサイトとは?

まず、そもそもECサイトについて意味をおさらいしておきましょう。

ECサイトとは、「Electronic Commerce」の略で、ネットショッピングや電子商取引ができるサイトを指します。

電子商取引は「Eコマース」とも呼ばれ、インターネット上での商品売買やインターネットを介して行われる契約、ネットオークションなども含まれます。

実店舗と異なり、営業時間や定休日という概念がなく、いつでもどこでも誰もが取引を行うことができるため、国内だけにとどまらず海外のユーザーに対してもビジネスを展開することができます。

ECサイト構築方法の種類

ECサイトの構築方法には、主に以下の種類があります。

  • モール型ECサイト
  • ASP型ECサイト
  • オープンソース型ECサイト
  • パッケージ型ECサイト
  • クラウド型ECサイト
  • フルスクラッチ型ECサイト



それぞれ見ていきましょう。

モール型ECサイト

主なプラットフォーム:Amazon、楽天市場

1つのプラットフォーム上に、様々な店舗が出店して商品を出品していくスタイルです。

大型のショッピングモールがオンライン上に展開されていると考えるとイメージしやすいのではないでしょうか。

モール型ECサイトは、プラットフォームそのものに集客力があるため、多くのユーザーが流入してきます。

また大手プラットフォームの場合は知名度があるため、ユーザーに信頼感を持ってもらいやすく、最初から安心して商品を購入することができ、売上増加に繋がりやすくなるといえます。

ASP型ECサイト

主なプラットフォーム:Shopify、BASE、STORES

ASPとは、「Application Service Provider」の略で、インターネットを経由してソフトウェアやソフトウェア稼働環境を提供するサービスや、その提供事業者のことを指します。

ECサイト向けのASPでは、カート会社が提供するプラットフォームを利用し、ECサイトを構築することができます。

モール型ECサイトに比べて、初期費用を抑えてサイト構築ができ、カート機能や決済機能、配送などの最低限の基本機能を備えているため、手軽にECサイトを構築できます。

オープンソース型ECサイト

オープンソースとは、外部に公開されているソースコードのことを指します。

オープンソース型ECサイトは、外部公開されているソースコードを使用してECサイトを構築します。

基本的に、オープンソースはインターネット上に無料で公開されているため、許諾等を確認した上で自由に使用することができます。

そのため、ECサイトのカスタマイズ性が比較的に高く、コストを抑えてサイト構築ができます。

ただし、サイト構築を行う際には、Web制作に関する知識やコーディングを行うための技術が必要となります。

また、第三者が各々自由にインターネット上に公開しているという点から、セキュリティ面のトラブルが発生する恐れがあります。

オープンソース使用時にはそれらを十分に考慮した上で構築する必要があるので、注意しましょう。

パッケージ型ECサイト

主なプラットフォーム:ecbeing、EC-Orange、ebisumart

ECサイトの構築・運営に必要となる機能をパッケージングしたショッピングカートシステムを指します。

自社のサーバーにECパッケージをインストールするだけでECサイトを構築でき、オリジナルのカスタマイズも行えるため、独自のECサイトを構築することができます。

ただし、ECパッケージ型は導入コストとランニングコストが高いため、売上規模や初期投資のことを考えておく必要があります。

また、構築したシステムが古くなってしまった場合は、システムのアップデートが適宜必要となるため、その都度対応コストが掛かってきます。

クラウド型ECサイト

主なプラットフォーム:MakeShopエンタープライズ、メルカート

クラウド上にあるプラットフォームを用いてECサイトを構築できるサービスです。

パッケージ型ECサイトやオープンソース型ECサイトは、自社のサーバー上に構築する必要がありますが、クラウド型ECサイトは、クラウド環境上にサイト構築をします。

システムが毎週自動で更新されるため、常にシステムを最新の状態に保つことができます。

フルスクラッチ型ECサイト

フルスクラッチは、ゼロからECサイトを構築する方法です。

独自性のあるデザインや機能を搭載することができるため、理想とする完全オリジナルのECサイトを構築することができます。

フルスクラッチ型ECサイトは、理想とするECサイトを構築できますが、構築にあたっては高度なプログラミングスキルと、開発からサービスローンチまでに多大な時間と費用がかかります。

また、定期的なシステムメンテナンスや機能改善等が発生するため、その都度開発スケジュールを検討して、開発・リリースをしていく必要があります。

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ECサイト構築の費用

前章で紹介した各ECサイト構築方法を比較すると以下のようになります。

構築方法 初期費用 ランニングコスト カスタマイズ 構築期間
モール型ECサイト 無料〜数万円 無料〜数万円 不可 短期
ASP型ECサイト 無料〜数万円 無料〜数万円 短期
クラウド型ECサイト 無料〜100万円以下 数千円〜数万円 短期
オープンソース型ECサイト 100〜500万円程度 数万円〜数十万円程度 中期
パッケージ型ECサイト 500万円前後 数十万円〜 短期
フルスクラッチ型ECサイト 数千万円〜 数十万円〜数約万円 長期



<参考>

ECサイト(通販サイト)の構築にかかる費用相場とは(発注ラウンジ)

ECサイト構築の費用はどれくらい?14社の見積り比較から手法別の料金相場まで解説(MakeShop)

初期費用とランニングコストを抑えたサイト運営を行なっていこうと考えている場合は、「ASP型ECサイト」・「モール型ECサイト」・「クラウド型ECサイト」がオススメです。

初期投資とランニングコストが掛かることに問題がなく、ASPとモール型よりもカスタマイズ性に自由度を設けていきたいと考えているのなら、「オープンソース型ECサイト」を目指していくのが良いでしょう。

ただし、直接ソースコードを触る必要があるため、プログラミングスキルやセキュリティに関する知識が必要となるため、トラブルが発生した場合の対処方法を事前に検討しておきましょう。

フルスクラッチ型ECサイトは、他のECサイトに比べて初期費用とランニングコストが掛かるため、初めてECサイトを立ち上げようと考えている方よりも、ある程度の事業規模と年商が見込める事業者が対象となります。

事業をはじめて間もないうちは、売上予測を立てることが難しいと思うので、最初のうちはASP型ECサイトやモール型ECサイトから始めていくのが良いでしょう。

ECサイトの構築手順

ECサイトを構築する手順は、構築方法によって異なるため、それぞれのポイントを紹介します。

モール型ECサイト

  • 1.モール出店申し込み
  • 2.商品登録・商品説明などの作成
  • 3.モールの出店審査
  • 4.開業



モール型ECサイトは、各ECモールによって出店方法が決まっているため、各ECモールが提示している手順に沿って準備を進めていきましょう。

スムーズに審査が進めば、約2週間から1ヶ月ほどでアカウント開設が可能となる場合もあります。

ASP型ECサイト

  • 1.ASP登録
  • 2.ショップ作成
  • 3.ショップデザイン作成
  • 4.商品登録・商品説明などの作成
  • 5.決済・注文関連の設定
  • 6.配送関連の設定
  • 7.開業



各ECプラットフォーム上で必要事項を設定することで立ち上げることができるため、比較的早くECサイトを構築することができます。

プラットフォームが用意しているテンプレートから選ぶだけでショップデザインを実装でき、エディタを使うことで、デザインだけでなく機能のカスタマイズも手軽にできます。

クラウド・オープンソース・パッケージ・フルスクラッチ型ECサイト

  • 1.要件定義
  • 2.設計
  • 3.開発
  • 4.システムテスト
  • 5.商品登録・商品説明などの作成
  • 6.開業



モール型ECサイトやASP型ECサイトとは異なり、一般的なシステム開発が必要となります。

要件定義と設計工程でどれだけ仕様を詰められるかがポイントとなります。

まとめ

ECサイト構築の種類と費用、各ECサイトの構築手順について解説してきました。

どの構築手段にもいえることですが、最終的にどのようなショップを構築していきたいかを決めることが重要です。

ショップの方針を決めた上で、それを実現するにはどの構築手段が妥当であるかを検討していきましょう。

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