【初心者向け】ECサイト立ち上げに必要なことを紹介

これからECサイトの立ち上げを検討している方にとって、何から手をつけたら良いかや、どういう考え方を持ってサイト制作を行なっていけば良いかなど、不安に感じることがあると思います。

そこで今回は、ECサイト立ち上げの際に決めておくべきことや、準備しておくべきことについて重要なポイントを紹介します。

ECサイト制作前に決めておくこと

ECサイト制作を行う前に、以下のことを決めておくと、実際にサイト制作の工程に入った時にスムーズに作業を進めることができます。

• コンセプト定義
• 要件定義
• ECプラットフォーム選定
• 決済手段の選定
• 商品の仕入れ
• 配送業者の選定

コンセプト定義

ECサイトの制作を始める前に、コンセプトを決めましょう。

このコンセプト定義がサイト制作を行なっていくにあたり、 最も重要なポイント と言っても過言ではありません。

「何のためにECサイトを制作するのか」「最終的にどのようなサイトにしていきたいか」を明確にすることで、サイト全体のデザインイメージや必要な機能が何なのかが明らかになってきます。

コンセプト定義がしっかり決まっていないと、作業工程に遅れが生じたり、不要な機能やサイトイメージに合わないデザインをしてしまったりする可能性があります。

コンセプト定義は、ECサイト制作とその後の運営を行なっていく際に根幹となる部分であるため、明確にしておくようにしましょう。

要件定義

コンセプト定義を決めたら、コンセプトに合うECサイトを実現するために、サイト要件やシステム要件を具体的に決めていきます。

サイト要件は、ECサイト全体の設計図や各ページレイアウトの構成、具体的なデザインイメージなど、ECサイト全体の大まかな仕様を決めることを指します。

大まかな仕様を決めておくことで、どのような機能やシステムが必要なのかを検討しやすくなります。

最初のうちは仕様を決めるのも難しいと思いますので、ジャンルを問わず自分の理想とするECサイトに近い競合サイトを参考にして、イメージを固めていくのが良いでしょう。

システム要件は、必要な機能の洗い出しやカートシステムの洗い出しや選定などを行います。

全ての要件を事前に決めておくことは難しいので、最低限必要な機能とできるだけ盛り込みたい機能があればまとめおきましょう。

ECプラットフォーム選定

ECサイトのコンセプトと必要な機能・サイトデザインが決まったら、これらを実現できるECプラットフォームを選定しましょう。

ECプラットフォームにもいくつか種類があり、具体的なプラットフォームについては で紹介していますので、ご確認ください。

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ECサイト構築の種類や手順を分かりやすく解説

ECサイト構築の種類やそれに伴う費用、ECサイトを構築しようとしたときに必要となる手順を解説します。

WEB制作会社に制作依頼をするならば、予めコンセプトに合うECサイトを実現できそうなプラットフォームをいくつかリストアップして、制作にかかる見積もりを取りましょう。

制作会社によっては初期費用が数十万円違っていたり、制作に関わるサポート面が異なっていたりするため、複数社から話を聞くことが重要です。

決済手段の選定

ECサイトで売上を上げていくためには、決済手段を充実させることが重要なポイントであると言えます。

ユーザーによっては、自分が普段よく利用している決済手段がなければサイトを離脱してしまう可能性があります。

決済手段が充実していると、カゴ落ちやユーザーの離脱を防ぎやすくなります。

近年では主要なクレジットカード決済だけでなく、「Amazon Pay」や「PayPay」などといったID決済の利用者が増えています。

「ユーザーが求めている決済手段を幅広く用意することができるか」というポイントでサイト制作を行うプラットフォームを考えるのも良いでしょう。

商品の仕入れ方法の選定

自社開発の商品を持っていない方やECサイトを開設したばかりの方は、商品の仕入れ方法を選定しておくことが重要です。

なぜなら、販売すべき商品を用意することができなければ売上は上がりませんし、ECサイトとして成立しなくなってしまいます。

商品を仕入れる方法はいくつかありますが、初めて商品を仕入れるなら、仕入れサイトを利用するのが良いでしょう。仕入れサイトは、バリエーションが豊富ですぐに購入できるのも魅力です。

サイトによっては、ロット数が少なくても対応してくれるサイトもあるので、個人でECサイトを運営していきたいと考えている方にもオススメできます。

この他にもメーカーへの問い合わせを行って直接取引して契約する方法や、展示会や見本市などのイベントに参加して自分が心から好きになれる商品を探すという手段、在庫を抱えずに商品の仕入れと発送を行う「ドロップシッピング」という手段もあり、商品を仕入れる方法は様々です。

ドロップシッピング向けのおすすめ仕入れサイトなどは下記の記事を参考にしてみてください。

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商品の仕入れ先を一つに絞ってしまうと、万が一トラブルが発生して商品が届かないというリスクがあるため、複数の仕入れ先を確保してリスク分散していくことが望ましいです。

配送業者の選定

ECサイト運営の際に決めておくこととして、配送業者を選定しておくのは重要です。

実際に配送業者を決める際には、ホームページの情報だけを鵜呑みにせず、実際に営業所や問い合わせフォームなどで話を聞くようにしましょう。

配送業者によって、料金や到着日数、配送方法の種類が異なるため、自社で管理している商品のサイズや重量にマッチした業者を見つけることがポイントとなります。

配送方法の種類や具体的な配送業者の特徴は、下記の記事で詳しくまとめていますので、ご確認ください。

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ECサイト制作で準備しておくもの

ECサイト制作を行うにあたって、最低限以下のこと準備しておきましょう。

• 商品写真
• 商品紹介のテキスト
• SNSアカウント

商品写真

ECサイトに訪問したユーザーが商品選定をする際に、ポイントとなるのが実際の商品写真です。

商品の外観や内側、裏側、大きさ、使用イメージなどがわかるような写真を掲載しましょう。

実際に商品を手に取れないユーザーにとって、商品写真は商品を選定する重要な情報源です。

商品写真の品質を上げるための手段は、 下記の記事にまとめていますので、ご確認ください。

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商品紹介のテキスト

商品写真だけで伝わりきらない情報は、商品紹介のテキストで補足するようにしましょう。

商品紹介のテキストは、ユーザー目線で知りたい情報を意識して記載する のがポイントです。

実店舗と違い、ECサイトで購入しようとしているユーザーは、商品を触れることができません。そのため、商品情報を集めて購入するに値するかを慎重に検討しています。

そのため、ユーザーのニーズを満たす情報を伝えることができれば、ユーザーをスムーズに購入へ導くことができます。

ユーザーに寄り添った情報を伝えられるようにしましょう。

SNSアカウント

ECサイトを立ち上げても、自分たちのことを認知してもらわないと、ユーザーはサイトに来てくれません。そのため、SNSを利用して情報発信していきましょう。

総務省が2022年5月に公表した「令和3年通信利用動向調査」によると、個人のSNS利用状況は2020年で73.8%、2021年では78.7%と発表しており、全ての年齢層がSNSを使用しています。

そのため、SNSを利用しているユーザーに対してアプローチすることで、新規顧客を開拓するだけでなく、サイトのおすすめ情報を発信してリピートを狙うなどの活用法があります。

SNSアカウントを用意することは、これからECサイトを運営していくには無くてはならないツールであると言っても過言ではありません。

まとめ

今回はECサイト立ち上げの際に決めておくべきことや、準備しておくべきことについて紹介してきました。

繰り返しとなりますが、ECサイトを立ち上げる際に最も重要なポイントは、コンセプト定義がしっかりと定まっているかです。

時間をかけて決めておくことで、後の工程がスムーズになりますし、サイト制作で迷いが生じたときに立ち戻ることができるようになります。

しっかり準備をして、自分が理想とするECサイトを制作していきましょう。