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ネットショップの成功率は低い?成功させるための方法を解説

更新日: 2023-02-08
ネットショップの成功率は低い?成功させるための方法を解説

ネットショップの需要は拡大し続けています。

それに伴い、「これからネットショップを始めてみたいけれど、成功するかな?」「ネットショップを本気で成功させたい!」と考えている方もいるでしょう。

そこで、この記事ではネットショップの成功率と、ネットショップを成功させるために必要なことの2点について詳しく解説していきます。

この記事を読むことで、ネットショップ運営に関する現状や、ネットショップを成功させるために何をすれば良いのかがわかります。

ネットショップの成功率は低い?成功させるための方法を解説

ネットショップの成功率について

では早速、ネットショップの成功率とその背景について解説していきます。

ネットショップ運営に関する現状を知り、それに合った心構えで開業の準備を始めましょう。

ネットショップの成功率はズバリどのくらい?

まず結論から述べると、ネットショップの成功率は20%以下であることが予測されます。

なお、ネットショップの成功率に関する厳密なデータはみつからないので、あくまでも目安として捉えてください。

ネットショップ開業1年目の廃業率は一般的に「30%」と言われており、それ以降の年の廃業率は「50%」ほど、さらに開業10年以内の廃業率は「95%」ほどと言われています。

ネットショップ開業1年目以降でほぼ半数のネットショップしか残らないと聞くと、成功確率は低いことが分かります。

楽天の生存率から見える廃業率

成功率を裏付ける材料として、楽天の生存率を紹介しましょう。

存続率24%の「楽天市場」で生き残れない店は、会社としての生存も難しい【竹内調査】(impress)という記事では、楽天でショップを運営している筆者が、2001年に参加した「楽天大学」の同期が2018年にどれだけ楽天市場を継続しているのか調査した結果を公表しています。

この調査結果では、17年間で楽天市場に出店し続けている店舗はなんと、14店舗中3店舗の21%でした。

2001年の楽天の出店店舗数が約5000店舗なので、一概には言えませんが、楽天大学は、楽天が主催している勉強の場です。

勉強熱心だった店舗が2割しか残っていない結果を見ると、成功は2割以下になると思えます。

帝国データバンクから見る廃業数

さらに、帝国データバンクが行なった「通信販売業者の倒産動向調査(負債1000万以上・法的整理のみ)」によると、2018年度の倒産件数と負債総額は、2009年以降最多となっています。

この調査によれば、2018年度の倒産件数は「30件」で、負債総額は「1020億5600万円」です。

倒産件数については、30件中28件が従業員数10人未満の小規模業者であることが判明しています。

さらに、業歴をみてみると「5〜10年」が12件で最多で、負債規模については、「1000〜5000万円」が20件で最多となっています。

なお、この調査結果には個人のデータは含まれていないため、実際の倒産件数はさらに多いことが予想されます。

また、コロナ禍により店舗販売をしていた小売業者がネットショップを始めるなどして、さらに競争が激しくなったことでしょう。

こうした廃業率を踏まえて、これから個人でネットショップを始めたいという方には、開業前にきちんと戦略を練っておく必要が分かっていただけたと思います。

ネットショップの成功率が低い理由

では、なぜネットショップの成功率は低いのでしょうか?

ネットショップの成功率が低い最大の理由は、参入障壁が低く競合が多いためです。

最近は、便利なオンラインツールが増えたことによって、専門知識なしで誰でも簡単にネットショップを開設できるようになりました。

中には、趣味の延長としてネットショップを始めたという方もいるでしょう。

気軽に始められるのがネットショップの魅力ですが、ただネットショップを作成して、購入してもらうことを待っているだけではなかなか成功できません。

ネットショップ運営のようなライバルの多い市場で成功するには、他社との差別化を行なうことや、コンセプト決め、集客などに力を入れていく必要があります。

ネットショップを成功させるために必要なこと

ネットショップの成功率を聞いて、不安になってしまった方もいるでしょう。

そこでここからは、ネットショップを成功させるために必要なことを4つ紹介していきます。

以下で紹介するポイントを意識すれば、ネットショップを成功させられる可能性がアップするので、ぜひ参考にしてみてください。

  • コンセプトを明確にする
  • 安定感のある運営をする
  • お客様の視点に立つ
  • 集客をする

コンセプトを明確にする

ネットショップを運営すると決めたら、ショップのコンセプトを明確にしていきます。

まずは、「ターゲット」や「販売する商品」を決めていきましょう。

ターゲットは、性別や年代、仕事、趣味など可能な限り細かく設定します。

また、販売する商品を決める際には、「商品とターゲットがマッチしているか」や「ネットでその商品に需要があるか」「納得できる利益は残るのか」といった点を考慮すると良いでしょう。

例えば、ターゲットが10代の場合、高価な商品はあまり売上が期待できません。

さらに、商品にはネットで売れやすいものと売れにくいものがあるので、事前に商品についてリサーチをしたうえで何を販売するのか決めるようにしましょう。

そして、ターゲットや販売する商品が決まったら、競合調査を行ないます。

ネットショップ運営は競合の多い市場であるため、他社との差別化をしないとお客様にショップを見つけてもらうのが難しくなります。

自社の強みを探し、お客様にしっかりとアピールしていきましょう。

コンセプトを明確化することで、ターゲットに効果的な戦略を練ることが可能になり、結果的に売上に良い影響をもたらします。

安定感のある運営をする

経費や在庫の管理をきちんと行なうことで、長期的なネットショップ運営が可能になります。

まず、ネットショップ運営でかかる経費には、商品の仕入れや梱包材費、広告費などがあります。

これらの経費がかかりすぎていると、売上が上がっても利益が思うように手元に残らないため、経費は定期的に見直して、無駄な部分は削るようにしましょう。

経費を抑えるコツには、「BASE」や「カラーミーショップ」などの初期費用や維持費がかからないネットショップ作成サービスを利用することや、「SEO対策」、「SNS運用」を集客手段とし広告費を節約するなどがあります。

また、在庫管理は正確かつ計画的に行ないましょう。

在庫が多すぎると赤字になり、少なすぎると機会損失やクレームに繋がるリスクがあります。

なお、在庫管理には「在庫管理システム」の利用がおすすめです。

「在庫管理システム」を利用すると、人為的ミスを防ぎながら業務を効率化できるという利点があります。

お客様の視点に立つ

ネットショップでお客様に商品を購入してもらうには、お客様の視点に立って物事を考えることが必要不可欠になります。

お客様の視点に立つべきタイミングは、例えば、ネットショップのサイトを作る際や、顧客対応をする際などです。

まず、サイトのデザインは使いやすく、ショップのコンセプトに合っているか確認しましょう。

また、サイトに電話番号や決済方法などの情報を載せ、お客様が安心して買い物をできるように工夫すると売上アップに繋がります。

顧客対応では、例えば、商品の発送や問い合わせへの返信などを迅速かつ丁寧に行なうことを心がけましょう。

顧客対応の質が高いと、リピーター獲得や良い口コミに繋がります。

集客をする

集客は、ネットショップの売上に直接影響するとても重要な業務です。

こまめに行なうことを意識しましょう。

集客方法については、開業前に決めておくとスムーズです。

ネットショップの主な集客方法は、「SEO対策」「SNS運用」「ネット広告」です。

中でも、SNS運用はネットショップとの相性が良いです。

SNS運用はコストがかからないことに加え、お客様との交流の場となる、拡散性が高いといったメリットがあります。

予算やターゲットに合わせて、自社にあった集客方法を選択しましょう。

そして忘れてはいけないのが、新規顧客の獲得に成功したら、次は、リピーターを獲得する必要があるということです。

リピーターは新規顧客に比べ、売上に貢献する割合が高いです。

さらに、新規顧客を獲得するよりも費用や負担がかかりません。

ネットショップの失敗事例として、リピーターを獲得することができず、広告費ばかりがかかり、売上が伸びないといったケースもあるので注意しましょう。

リピーターを獲得するための方法には、「SNSでの交流」「メールマガジン」「お礼メール」などがあります。

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まとめ

今回は、ネットショップの成功率と、ネットショップを成功させるために必要なことの2点について解説してきました。

ネットショップの成功率は、「50〜70%」ほどであることが予測できます。

ネットショップの成功率が低いのは、参入障壁が低く競合が多いため他社との差別化が成功のカギとなります。

また、ネットショップを成功させるために必要なことは以下の4つです。

  • コンセプトを明確にする
  • 安定感のある運営をする
  • お客様の視点に立つ
  • 集客をする


今回紹介した4つのポイントを意識し、ネットショップ運営を成功させましょう。

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