初心者がECサイトを構築する上での注意点や失敗例を解説
初心者がECサイトを初めて構築する場合、事前にどんな注意点があるのか知ることが大切です。
ECサイトの構築は時間がかかる以上、後になって失敗したとなれば手間も時間もお金も無駄になりかねません。
しかし、失敗例から何が原因で失敗してしまったのかを学ぶことで、同じ過ちを繰り返さないように対策ができます。
注意点や失敗例から学んで、同じ失敗を繰り返さないようにすることが大切です。
それでは、初心者がECサイトを構築する上での注意点や失敗例についてご説明しましょう。
初心者がECサイトを構築する上での注意点とは?
初心者がECサイトを構築する上での注意点は、以下の通りです。
- 目的や予算をしっかり定める
- 構築には時間がかかる
- 専門知識が必要
- 制作会社に依頼する場合も千差万別
- プラットフォームの種類と特徴を把握する
それでは、初心者がECサイトを構築する上での注意点についてご説明しましょう。
目的や予算をしっかり定める
ECサイトを構築する上で特に大切なのは、最初にECサイトを構築する目的や予算をしっかりと定めることです。
なんとなくの考えでECサイトを構築していては、完成させるまでの過程がブレブレになってしまい、余計な手間や時間、費用をかけてしまうことになります。
また、モチベーションの低下にも繋がりますし、何より途中で何のために構築しているのか分からなくなって頓挫してしまう可能性があるでしょう。
そんなことがないようにするためにも、最初にECサイトを構築する目的や予算を決めておく必要性があります。
将来的なビジョンを見据えた上でどんな目的でECサイトを構築していくのか、理想的なECサイトを構築するのにどのくらいの予算が必要になるのかを考えることが大切です。
構築には時間がかかる
ECサイトを構築するのは簡単なことではありません。
自分の手で理想的なECサイトを構築する場合、最低でも3ヶ月程度かかるでしょう。
ECサイトの構築を行う際に必要なのは、出品する商品のページを用意したり、決済手段の用意や配送関連の準備などを行ったりと、挙げればキリがないほどです。
サンクスメールの作成も必要ですし、取り扱う商品が多いほどページ作成に時間がかかります。
何より、自分の理想的なECサイトを追い求める場合、オープンソースやフルスクラッチなどで構築する必要性があるため、システム開発から始めることになる場合もあるでしょう。
システム開発からだと半年以上かけても完成しないこともありますし、1年以上の期間をかけることもあります。このことを踏まえた上で予算を組むことになります。
専門知識が必要
ECサイトを構築する上で必要になるのが、理想的なデザインにするためのプログラミング知識です。
プログラミング知識さえあれば誰でも理想的なECサイトを構築することができますが、プログラミング知識を習得するのに時間がかかります。
HTMLやCSS、JavaScript、JAVA、Rubyなどのプログラミング知識があれば大抵のECサイトを構築することができますが、それでも一つ間違えれば上手く表示されないことも珍しくありません。
プログラミング知識がない場合はデザインなどに制限がありながらも無料で利用できるものなどもあるため、理想的なECサイトを構築するためなら時間をかけてでもプログラミング知識を身に付ける必要性があるでしょう。
制作会社に依頼する場合も千差万別
自社内でECサイトを構築しないのであれば、ECサイトの構築を請け負っている制作会社に依頼する選択肢があります。
自社の希望を伝えることで理想的なECサイトを構築することができますが、制作会社によって得意分野や料金などがまるで違うので注意しなければなりません。
ECサイトを構築してもらうなら大手企業の方が良いと思うかもしれませんが、得意分野が違うことや企業努力によって中小企業との隔たりはなくなりつつあります。
制作会社に依頼するなら、企業の規模よりもECサイトの構築期間、費用、デザイン、機能性など、自社が理想とするECサイトを構築するに足る条件に合っているかどうかが重要です。
ある程度制作会社を絞り込んだら、それらの制作会社に見積もりを依頼しましょう。
見積もりを依頼する時も、ECサイトに導入する機能に加え、特に重要なものは資料を作成して細かく伝わるようにすることが大切です。
制作会社とのすり合わせが十分にできていないと理想的なECサイトを構築することはできないので注意しましょう。
プラットフォームの種類と特徴を把握する
一言でECサイトの構築といっても、どのプラットフォームを利用するかで構築の自由度が様変わりします。
ASP、オープンソース、パッケージ、クラウド、フルスクラッチといったプラットフォームがあり、それぞれ初期費用や月額費用、ECサイトの構築年数、構築難易度などが大きく違います。
制作難易度が高いほど自由性が高く、理想的なECサイトを構築することができますが、すぐに構築できるほど甘くないので注意しましょう。
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実際に起きたECサイト構築の失敗例
実際に起きたECサイト構築の失敗例は、以下の通りです。
- デザイン性だけにこだわってしまった
- コストを削減しすぎた
- プレゼン力が高い会社に依頼してしまった
それでは、実際に起きたECサイト構築の失敗例についてご説明しましょう。
デザイン性だけにこだわってしまった
デザイン性を第一にこだわってECサイトを構築した結果、売上が下がった事例があります。
デザイン性は確かに大事ですが、サイトを利用するのはユーザーであり、ユーザーにとって使いやすいサイトでなければなりません。
ECサイトの使いやすさ、情報の分かりやすさ、簡単で分かりやすく、商品の決済完了までのステップや信頼性があることを二の次にしていては、成功する者もしないでしょう。
コストを削減しすぎた
コストを最小限まで削減した結果、注文数が多くなったためにスタッフにかかる負担が大きくなりすぎた事例があります。
コストを削減するのは悪いことではありませんが、あまりに削減してしまうとスタッフの作業が増えて負担がかかってしまいます。
また、集客にもお金をある程度かけないと、お客さんがサイトに訪れなかったり商品が売れなかったりしてサイトの運営が立ち行かなくなります。
費用対効果や業務効率化のためにも、割くべきところには費用をかけることが大切です。
プレゼン力が高い会社に依頼してしまった
複数のECサイトの制作会社でコンペを行った結果、プレゼン力が高い会社に依頼したところ、技術力に乏しく、理想的なECサイトとは程遠い結果になってしまった事例があります。
この場合、プレゼン力よりも技術力に優れているかどうかを最優先でチェックすることが何よりも大切です。
まとめ
初心者がECサイトを構築する上で様々な注意点があります。
何の目的も予算も定まらない中で構築するのは失敗する可能性を高めてしまうでしょう。
同じ失敗を繰り返さないようにするためにも、何をしたら失敗するのか知ることが大切です。