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ネットショップ運営で必要な粗利率とは?粗利率の重要性や高める方法も合わせて解説

更新日: 2023-02-08
ネットショップ運営で必要な粗利率とは?粗利率の重要性や高める方法も合わせて解説

ネットショップを運営するにあたって覚えておきたいのが、粗利率です。

しっかりと利益を出すには粗利率について理解することが大切です。

そもそも粗利とは5つある利益の一つであり、売上高から売上原価を差し引いて算出されます。

また、どうすれば粗利を高くできるのかを知ることで、収益性の高いECサイトに成長できます。

この記事ではネットショップ運営において重要な粗利率とは何か、粗利率の平均や高くするための方法について説明していきます。

ネットショップ運営で必要な粗利率とは?粗利率の重要性や高める方法も合わせて解説

粗利率とは?

粗利は、売上から売上原価や製造原価を差し引いて算出される利益であり、粗利率とは売上に対する粗利の割合となります。

粗利率の計算方法は『(粗利÷売上)×100』で算出されます。

売上原価とは、商品の仕入や製造で発生する費用です。

値段が高くなる、もしくは売上原価を抑えるほど粗利率は高くなりますし、それだけ商品に対する付加価値も高いと言えるでしょう。

粗利率の計算は、商品の売れ行きやショップの運営状況の評価など、様々な場面で運営方針を決定する重要な手がかりになります

具体的な数値を割り出すことで、今後どう運営していくか方向性を決めることができるでしょう。

ただし、商品の値決めを行う際に注意しておきたいのが、販売数の減少です。

いくら粗利率が高くても値段が高ければ、商品の販売数が減少し、純利益が少なくなってしまう場合があります。

粗利率が高くても純利益が少なくなっては意味がないため、販売数を維持するための対策を行う必要性があるでしょう。

ネットショップや一般的な粗利率の平均

ネットショップにおける粗利率の平均は、基本的に取り扱う商品によって非常に大きく変動します。

粗利率が5%以下になるジャンルもあれば、50%以上になるジャンルもあるため、ネットショップで取り扱う商品によって粗利率が変わるでしょう。

ただ、物販において販売価格の7割~8割を仕入れ価格にするのが一般的ですので、ネットショップの粗利率の平均は20%~30%と言えます。

参考までにネットショップ以外の一般的な業種別の粗利益率も見てみましょう。

  • 宿泊業・飲食サービス業:66.2%
  • 情報通信業:43.2%
  • 製造業:22.1%
  • 小売業:31.2%
  • 卸売業:15.2%

参考:粗利率とは|計算方法や注意点、粗利を増やす方法などをまとめて解説(スケールクラウド)

ネットショップと同様、小売業も同じような粗利率になっています。

なぜ粗利率が重要なのか?

なぜここまで粗利率が重要視されるのかというと、粗利率が高くなければ、支払いや投資が思うようにいかず、運営が厳しくなるからです。

例えば、年商1000万で粗利率が20%の場合、粗利額は200万になります。

もし、年商1000万で粗利率が30%の場合、粗利額は300万になります。

200万よりも300万円の粗利額の方が、当然ながら他の費用を支払っても利益が残る可能性が高いです。

また、200万よりも300万円あった方が広告宣伝や設備投資、人員の拡大など今後ネットショップを成長させるための投資に多く使えるようになります。

粗利率を高くする方法とは?

粗利を高くする方法は、以下の通りです。

  • 値上げをする
  • 原価を抑える
  • オリジナルの商品を作る


それでは、これらについて詳しくご説明しましょう。

値上げをする

値上げが粗利率を早く高めるシンプルな方法です。

出品している商品の値段を上げれば、すぐに粗利率が高くなります。

ネットショップ初心者で、値段を安すぎる設定にしている場合は、今すぐ検討しましょう。

ただ、値上げは販売数の減少につながる可能性があるため、価格競争に陥らない商品を取り扱う、商品に特典やサービスを付けるなど、商品の価値を上げる工夫をしましょう。

原価を抑える

粗利を高くするには、原価を抑える方法も有効です。

発注数を増やす代わりに、仕入れ単価を低くしてもらえるよう仕入れ業者に交渉したり、より安い仕入れ業者に変更したりすることで原価をより抑えることができます。

オリジナルの商品を作る

オリジナルの商品を作る方法は、「高い値段を設定する」、「原価を低くする」ことが両方できるので粗利率を高める際に、非常に有効な手段です。

例えば、ハンドメイド雑貨は、自作するば商品を仕入れる必要性もなければ、材料費くらいしかかからないので効率良く売上原価を抑えることができます。

そして、他店に売っていないので、希少性が高く類似商品よりも高い値段で販売すること可能です。

ネットショップ開業当初は、自社のオリジナル商品を開発するのは難しいかもしれませんが、ネットショップ運営が軌道に乗って利益が残せるようになったら、工場に依頼して、試作品を作ってもらうなど少しづつ働きかけてオリジナル商品を作っていきましょう。

また、オリジナル商品を作る利点は、粗利率を高めるだけではありません。

ショップの既存顧客が増えてくれば、メルマガで商品案内をするなど、宣伝費をかけずにオリジナル商品を購入してもらえるので、営業利益も増やせます。

そのほか、オリジナル商品からショップの新規ファンを増やすこともできます。

まとめ

ネットショップを運営する上で粗利や粗利率は今後の運営方針を定める上で重要な指標になるので、定期的に粗利率を計算する必要性があるでしょう。

粗利率を計算することで現在の運営状況が分かるため、粗利を高める方法を実践するなど、様々な対策を行うことができます。

まだ粗利率を計算したことがないなら、これを機に計算してみてはいかがでしょうか。

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