越境ECにおすすめのマーケティング手法は?事例や注意点も紹介
「越境ECを始めたいけれど、どのようなマーケティング手法をとれば良いの?」
このようなお悩みを持つ方も多いでしょう。
そこで、この記事では越境ECにおすすめのマーケティング手法を紹介していきます。
越境ECのマーケティング事例や、海外と日本のマーケティングの違いについても解説していきます。
越境ECのマーケティング手法を知り、海外にいるお客様に商品を購入してもらえるようになりましょう。
越境ECにおすすめのマーケティング手法
マーケティング手法には様々な種類がありますが、ここでは、越境ECでよく使われているマーケティング手法を4つ紹介していきます。
- SNSマーケティング
- リスティング広告
- レビューマーケティング
- 現地ユーザーが使いやすいサイト設計
SNSマーケティング
越境ECのマーケティングにおいて、SNSの活用は欠かせません。
SNSを活用したアプローチ方法は数多くあります。
例えば、SNSのタイムラインやInstagramのストーリーズに広告を配信する「SNS広告」、ユーザにとって有益な情報を配信する「コンテンツマーケティング」などが挙げられます。
そのほか、フォロワー数が多く、商品に関連性の高いユーザーに商品を宣伝してもらう「インフルエンサーマーケティング」や、越境ECにおすすめな「動画マーケティング」もSNSを活用することで行えます。
越境ECでは、現地で利用者の多いSNSを利用したり、人気のインフルエンサーを起用したりするのが重要です。
リスティング広告
「リスティング広告」とは、Googleなどの検索エンジンで、ユーザーが検索したキーワードに連動して広告を表示させることができるマーケティング手法です。
「リスティング広告」のメリットは、自社の商品やサービスに関心を持つユーザーにサイトを訪れてもらえる可能性が高いということです。
検索エンジンの中でもGoogleは世界全体で利用率が高いですが、中国や韓国など独自の検索エンジンシェアが高い国もあります。
進出する国で主流な検索エンジンを選ぶようにしましょう。
レビューマーケティング
「レビューマーケティング」とは、実際に商品を購入したお客様のレビューを活用するマーケティング手法です。
「レビューマーケティング」が効果的である理由は、お客様にとって実際の購入者の声は信憑性の高い情報だからです。
例えば、レビューがSNSなどで発信されることで、商品やサービスの認知度が上がり、新規顧客の獲得に繋がる可能性もあります。
現地の方にレビューを積極的に書いてもらえるように割引や特典などのサービスを考えましょう。
現地ユーザーが使いやすいサイト設計
現地ユーザーが使いやすいサイトを設計するのも、重要なマーケティング手法の1つです。
現地ユーザーが使いやすいサイトであれば、サイトに訪れたユーザーに商品を購入してもらいやすくなります。
使いやすいサイトをつくるために抑えるべきポイントは以下の5つです。
- 商品を探しやすくする
- スムーズに商品を購入できる導線を引く
- 会社についての情報や詳しい商品説明を記載し、信頼できるサイトであることを示す
- 進出する国の言語に対応する
- 進出する国のECサイトの特徴を把握する
特に、ECサイトの特徴について調べる際には、進出する国での主流なデザインや、サイトに記載すべき事項などをチェックしましょう。
越境ECのマーケティング事例
ここからは、越境ECのマーケティング事例を3つ紹介していきます。
成功事例を参考に、先ほど紹介したマーケティング手法の活かし方を学びましょう。
- Tokyo Otaku Mode
- カキモリ
- ヤーマン
事例1「Tokyo Otaku Mode」
サイトURL:Tokyo Otaku Mode 公式サイト
「Tokyo Otaku Mode」は、日本のアニメやゲームなどに関連するグッズを、海外に向けて販売している越境ECサイトです。
アメリカやカナダなどの北米圏を中心に売上を伸ばしています。
「Tokyo Otaku Mode」は、Facebookで日本のポップカルチャー情報を配信しており、Facebookページの累計「いいね!」数は2,000万以上となっています。
「Tokyo Otaku Mode」が成功した理由として、海外メディアによる商品特集や、需要のある国に絞った情報配信が挙げられます。
そのほか、海外ユーザーの「日本の商品を買いやすい場所がない」という悩みを解決することで、ユーザーのニーズに応えられたことも成功理由の1つです。
アニメなど日本文化に関連する商品を販売したいという方は、ぜひ、この事例を参考にしてみてください。
事例2「カキモリ」
サイトURL:カキモリ 公式サイト
「カキモリ」は、東京都台東区に実店舗をもつ、高品質な文具を扱うお店です。
EC展開する前から、店舗にはたくさんの海外観光客が訪れていました。
「カキモリ」は、SNSマーケティングに力を入れており、現在、Instagramのフォロワー数は31,000人となっています。
「カキモリ」が成功した理由として、SNSとECサイトに専念していることが挙げられます。
具体的には、ECサイトで英文のコラム記事「よみもの」を配信したり、Instagramで海外向けアカウントを作成し、英文を交えて商品制作のストーリー配信をしたりと、ブランドの世界観を大事にしながらコツコツと情報配信をしています。
実店舗がある方や、雑貨などを越境ECで販売してみたいという方は、ぜひ、この事例を参考にしてみてください。
事例3「ヤーマン」
サイトURL:ヤーマン 公式サイト
「ヤーマン」は、美容・健康機器を扱う会社です。
「ヤーマン」は、中国の大手ECモール「天猫国際(Tmall Global)」が開催する「独身の日」セールで、電子美容機器の販売・売上シェア5年連続1位を獲得しました。
「ヤーマン」が成功した理由として、中国の販売代理店スタッフや中国の人気インフルエンサー、有名女優を起用したライブコマースが好評で、ターゲットに商品の魅力をリアルタイムで伝えていることが挙げられます。
また、コロナ禍により「美容健康機器」というカテゴリが人気になったことも成功した理由の1つです。
中国への進出を検討している方や、若い世代をターゲットとする化粧品・美容家電などを販売したいという方は、ぜひ、この事例を参考にしてみてください。
海外と日本のマーケティングの違い
ここからは、海外と日本のマーケティングの違いを3つ紹介していきます。
それぞれのマーケティングの違いを知り、越境ECのマーケティングを成功させましょう。
- ターゲットの習慣や文化
- スピード感
- セールス手法
ターゲットの習慣や文化
海外と日本では、ターゲットの習慣や文化が大きく異なります。
越境ECのマーケティングでは、ターゲットの習慣や文化を理解し、柔軟性のある対応をすることが重要です。
習慣や文化について知っておくことで、進出国での自社商品の需要や、効果的な集客方法・アプローチ方法がわかります。
ターゲットの習慣や文化、トレンドなどを把握する方法として、進出国が母国である外国人スタッフの採用や、海外Webマーケティング支援会社への相談が挙げられます。
スピード感
海外と日本のマーケティングの大きな違いとして、「スピード感」が挙げられます。
日本では、分析や計画を入念に行う傾向にあります。
また、日本では社内での「報告・連絡・相談」を大事にしています。
一方で、海外のマーケティングでは、「企画・検討・実行」のサイクルが早いです。
その理由として、海外では「報告・連絡・相談」の習慣がなく、マーケティング担当者がすぐに施策を実行できるという背景があります。
海外のマーケティングは、スピーディーにトライ&エラーを繰り返しながらより良い結果を得ていくという特徴があります。
競合となる他国の企業はスピード感が早いため、こちらもスピード対応をしていかなければ、ビジネスチャンスを逃してしまうかもしれません。
セールス手法
海外と日本では、セールス手法にも違いがあります。
日本のマーケティングでは、自社商品の魅力をアピールすることが多いです。
しかし、海外では、顧客のベネフィットが優先されています。
そのため、海外のECサイトでは、積極的に商品の割引が行われています。
まとめ
今回は、越境ECのマーケティング手法を事例と併せて紹介してきました。
越境ECにおすすめのマーケティング手法は以下の4つです。
- SNSマーケティング
- リスティング広告
- レビューマーケティング
- 使いやすいサイト設計
成功事例を参考に、海外と日本のマーケティングの違いにも気をつけながらマーケティング戦略を練ってみましょう。