越境EC支援サービスの詐欺を回避するには？よくある手口と信頼できる業者の選定ポイント6選
越境ECを活用することで、商品やサービスの海外展開が可能になります。そのため、売り上げアップや知名度向上を狙えます。
ただし、越境ECの始め方が分からないために、支援サービスを利用しようとして詐欺に合ってしまう方もいます。
そこで、この記事では越境EC支援サービスの詐欺の手口や、選定をする際のポイントについて紹介していきます。
詐欺被害に合わないようにするためにも、越境EC支援サービスの見分け方の参考にしてみてください。
越境ECとは
越境ECとは、ネットショッピングなどのサービスを使って、インターネット上で海外のサイトの商品を売買することです。
経済産業省の「電子商取引に関する市場調査の結果」によると、2021年の時点で20兆6,950億円であると明らかになりました。
また、その市場規模は年々増加傾向です。
本国でも普段は買えないような希少な海外の商品を購入可能なため、利用者も増えていっています。
そのため、越境ECを始めることで大幅な利益向上を狙えます。
越境EC支援サービスについて
越境ECを開業するためには、様々な知識が必要です。
そのため、開業のサポートをしてくれる越境EC支援サービスというものがあります。
越境ECサービスを活用するメリットは以下の通りです。
- マーケティングに関するサポートをしてくれる
- 外国語や法律などの専門知識をカバーしてもらえる
- 専門家の経験やノウハウに頼ることができる
一方で、越境EC支援サービスの中には詐欺目的の業者も少なからずいます。
そのため、サービスを利用する前に、過去の詐欺手口や信頼できる業者の基準を理解しておかなければなりません。
越境EC支援サービスの詐欺の手口について
越境EC支援サービスの詐欺の手口について、いくつか例を挙げて説明していきます。
信頼できる越境EC支援サービスを選定するためにも、以下のようなポイントをしっかり押さえておきましょう。
費用に対するサービスの品質が極端に低い
最も多い手口の一つが料金に見合った実力を備えておらず、サービスの質が極端に低いことです。
この手口の場合、「自社のサポートを受ければ売り上げが何％も増加する」「過去に何社のサポートに成功してきた」などの話をしてきます。
しかし、契約した後のサポート内容が非常に粗雑だったり、知識がないケースもあります。
実際に、インターネット上では「売上が何倍に上がる！」などの甘い言葉で契約をして、サポート内容は紙に指示が少し書かれたものだけという事例も見受けられました。
肩書きや実績などの詐称
経歴や実積、肩書きなどを詐称して契約させる手口も多いです。
一流企業での勤務歴やサポート実績数などの経歴が本当か確かめるのは困難です。
そのため、肩書きを疑うことなくすんなりと受け入れてしまい、騙される人も多いです。
越境EC支援サービスを選ぶ時には、業者の一方的な情報を鵜飲みにしないようにしましょう。
越境EC支援サービスを選定する際のポイント6選
越境EC支援サービスを活用する際には、以下のポイントを踏まえて選定するようにしましょう。
過去の実績を確認する
過去のサポート実績や、実際に利用したユーザーの声を確認することは重要です。
実績について一切言及されていない場合は、詐欺目的の可能性が高いです。
また、実績を見るときは顔写真や利用者の声が掲載されているか、店舗名が明記されているかを確認するようにしましょう。
数字のみの実績と比べて、大きく信頼性が上がります。
必要な専門知識を備えているか
越境ECを開業するために必要な以下のような知識を備えているか、事前の確認が重要です。
- 必要な法律の知識
- 外国語のスキル
- ECサイト運営に関する知識
越境ECサービスでは、業者ごとに特化している国が異なっています。
もちろん、国によって越境EC運営に関係する税金や輸送、税金などの法律も違います。
サポートを依頼をする前に、自社がターゲットとしている国が得意分野の業者を選ぶようにしてください。
また、業者のホームページを閲覧したり、問い合わせをして、サポートの得意な国がどこかをチェックしておきましょう。
詳細な支援内容が記載されているか
サポート内容が明確に書かれているかどうかを確認するようにしましょう。
例えば、「越境ECに関する全般的なサポートを承ります！」のような何をもらえるのか分かりにくいサービスは、怪しいです。
信頼できる越境EC支援サービスの場合、はっきりとサポート内容が記載されています。
また、どのような分野の支援が得意なのかも異なっています。
そのため、しっかりと詳細なサポート内容を確認するようにしましょう。
料金システムがはっきりしているか
依頼時の料金システムがはっきりと書かれているか、費用の内訳が明確になっていることも重要です。
詐欺目的の業者の場合、料金システムが曖昧な上に、なぜこの金額なのか教えてもらえないことが多いです。
そのため、越境EC支援サービスを利用する際は事前にお問合せをした上で、見積もりをもらうようにしましょう。
その上で、なぜこの金額なのか、自分たちが納得できるかどうか確認することが大切です。
アフターサポートが充実しているか
越境ECを始めた後も、軌道に乗るまでのアドバイスや各種サポートを行ってもらえるかもポイントです。
詐欺目的の業者の場合、アフターフォローなしで逃げられてしまうケースが少なからずあります。
そのため、アフターサポートの期間や内容について明記されているか確認するようにしましょう。
もし アフターサポートに関する記述が曖昧な場合や、実施しない旨が記載されている業者は、利用を避けるのがおすすめです。
成果報酬型か
成果報酬型とは、事前に一定の金額を支払った後、残りの料金は成果に応じて支払うシステムです。
詐欺目的の場合、実力が伴わない場合が多いため、成果報酬型は殆ど採用されていません。
実際に成果を出せる、実力があるからこそ採用している料金制度です。
特に、コンサルタントなど目に見えないサービス型の場合、成果報酬型かどうか確認してみましょう。
まとめ
成果に応じた料金を支払う仕組みを採用している企業がおすすめです。
以上、越境EC支援サービスを使って詐欺に合わないようにするために、よくある手口と選定時のポイントについて解説してきました。
まとめますと、以下のようになります。
- 詐欺目的の越境EC支援サービスは、実績や経歴の詐称、誇大広告などの手口を使う
- 越境EC支援サービスを選定する時は、ハッキリと料金や実積に関する証拠を掲載しているサービスがおすすめ
- 信頼できる越境EC支援サービスを選定する際は、成果報酬型のサービスを選ぶのがおすすめ
越境EC支援サービスは、信頼できるサービスを使えば確実に力になってくれます。
安心して使えるサービスを選んで、海外展開を成功させましょう。
