Amazonが提供している越境EC支援を使った販売方法とは?
Amazonが提供している越境EC支援を活用したいけれど、何から始めたら良いか分からない方も多いでしょう。
そこで、この記事ではAmazonが提供している越境EC支援の概要やメリット、支援サービスの利用手順をまとめてみました。
この記事を読めば、Amazonが提供している越境EC支援を用いた越境ECの始め方が理解できるため、ぜひ参考にしてください。
Amazonの越境EC支援サービスとは
Amazonには日本企業が海外に向けて商品を販売しやすいように、「JAPAN STOREプログラム」という越境支援サービスがあります。
JAPAN STOREプログラムは、Amazonのアメリカ向けストアである「Amazon.com」と、イギリス向けストアである「Amazon.co.uk」の2つのサイトに日本の販売事業者の商品を掲載・特集することで売上を上げることが可能です。
そのため、「Amazon.com」のJAPAN STOREプログラムに参加することでアメリカ向けに越境ECを行うことができます。
JAPAN STOREプログラムの価格
JAPAN STOREプログラムで越境ECを行う場合は下記の図のプランがあります。
米国・英国ともプレミアムプランの他に無料でも利用することができます。
しかし、通常の出品サービス利用時にかかる手数料(月額手数料、販売手数料、配送料など)は別途かかるので注意が必要です。
スポンサー広告クレジットの付与や商品紹介コンテンツ作成代行サービスの特典を受けたい場合はプレミアムプランで申し込む必要があります。
初期費用を抑えたい場合は、無料のプランから始めることをおすすめします。
JAPAN STOREプログラムに応募するメリット
JAPAN STOREプログラムに応募するメリットは、以下4つが挙げられます。
- 多くの集客が見込める
- 初めてでも出品しやすい
- 売上拡大に役立つコンテンツを利用できる
- 現地オフラインイベントへ参加できる
それぞれ解説します。
多くの集客が見込める
JAPAN STOREプログラムに応募するメリットの1つ目として、多くの集客が見込めることがあります。
JAPAN STOREは、Amazon.comやAmazon.co.ukのサイトトップページや検索結果に広告が表示されるなどお客様の目に留まりやすい位置に配置されています。
まだ海外販売実績がない商品でも、集客が見込めることはとても嬉しい点です。
初めてでも出品しやすい
JAPAN STOREプログラムに応募するメリットの2つ目として、越境ECが初めての人でも始めやすいことが挙げられます。
なぜなら、Amazonの担当者が出品開始までのサポートをしてくれるからです。
現地認証取得や配送など越境ECを行う時に面倒となる作業もサポート可能なサービス提供者を紹介してもらうこともできます。
分からないことがあれば、すぐにAmazonの担当者に聞いてみることをおすすめします。
売上拡大に役立つコンテンツを利用できる
JAPAN STOREプログラムに応募するメリットの3つ目として、売上拡大に役立つコンテンツを利用できます。
JAPAN STOREプログラムには、売上を上昇させるための商品詳細ページの改善方法、クーポンの設定やタイムセールへの参加方法の紹介などさまざまな売上拡大に役立つコンテンツを保有しています。
これらの機能を利用することで越境ECの売上も伸ばしていきましょう。
現地オフラインイベントへ参加できる
現地オフラインイベントへ参加できることもJAPAN STOREプログラムに応募するメリットの1つです。
現地オフラインイベントはジェトロ(日本貿易振興機構)協力のもと、JAPAN STOREや掲載商品をお客様に紹介してもらうことができます。
AmazonはYoutubeにて2022年10月にニューヨークで行われたオフラインイベント「JAPAN Fes」参加の様子を公開しています。
気になる方は動画を見てみてください。
・New York Promotion Event "JAPAN Fes"（YouTube）
JAPAN STOREを始める手順
実際にJAPAN STOREを始めるには以下4つの手順を進める必要があります。
- プログラムへ応募・審査結果の受け取り
- 大口出品用アカウントの作成
- 出品用アカウントの設定
- VAT登録
それぞれ解説します。
プログラムへ応募・審査結果の受け取り
最初の手順として、JAPAN STOREのプログラムに申し込む必要があります。
応募を進める場合は下記のページから順にアンケートに答えていく必要があります。
・2023年度JAPAN STOREプログラム応募フォーム（Amazon）
その後、販売商品など応募条件を元に審査が行われます。
応募完了後2週間を目安にメールで通知されます。
審査に通過した商品はストアに掲載されることになります。
大口出品用アカウントの作成
Amazonには小口出品と大口出品の2つのプランがありますが、JAPAN STOREで商品を販売するには、大口出品用アカウントを作成する必要があります。
小口プランが、1つの商品を販売するごとに100円の手数料が発生するプランに対して、大口出品のプランでは1つ1つの商品を販売する際に手数料は発生しませんが、代わりに一月で4,900円（Amazon.comで販売する場合月額39.99米ドル）を支払う必要があります。
つまり、50点以上商品を販売することで大口プランをお得に利用することができます。
このように、JAPAN STOREで越境ECを有効に利用するにはこれから運営するストアの規模を大きくしていく必要があります。
出品用アカウントの設定
大口出品用アカウントが作成できたら、商品登録や配送設定などの出品用アカウントの設定をしましょう。
販売するための商品情報の登録や配送方法をどのように行うのか設定をすることで、お客様に商品を販売することが可能になります。
Amazonがおすすめする配送設定はフルフィルメント by Amazon（FBA）です。
このFBAを利用することで商品のピッキングや梱包、発送からカスタマーサービスといった手間となる業務をAmazonに代行してもらうことができます。
このように、大口出品用アカウントを作成したら、販売するまでのアカウント設定を行いましょう。
VAT登録
イギリス(Amazon.co.uk)のJAPAN STOREで越境ECを行う場合は、Amazonへ登録された有効なVAT番号を提出しなければいけません。
VATはヨーロッパでの使用及び消費のために売買される商品やサービスに適応される消費税のことで、 アメリカ(Amazon.com)で越境ECを行う場合はこの設定は必要ありません。
Amazon担当者よりご対応に関する案内がされるので、初めて出品をされる販売事業者の方でも難しいことはありません。
まとめ
以上、Amazonが提供している越境EC支援の概要やメリット、支援サービスの利用手順を紹介しました。
まとめますと、下記のようになります。
- Amazonには日本企業が海外展開しやすいように「JAPAN STOREプログラム」と呼ばれる支援サービスがある
- JAPAN STOREプログラムは、集客が見込める・初めてでも出品しやすい・売上拡大に役立つ・現地オフラインイベントへの参加が主なメリットです
- JAPAN STOREプログラムへ参加するには、プログラムへ応募・審査結果通知の受け取りをし、大口出品用アカウントの作成、出品用アカウントの設定、VAT登録が必要
近年の越境EC市場の成長からさまざまな企業が越境ECに参入しています。
AmazonのJAPAN STOREプログラムでは無料で参加できるプランも用意されていることに加え、Amazonのグローバルセリング担当者がサポートをしてくれるので越境ECを始めやすい環境が整っています。
越境ECが初めてで何から始めたら良いか分からない人はAmazonのJAPAN STOREプログラムに参加してみましょう。
