越境EC参入に資格取得は必要?あると役立つ資格を紹介

越境ECは、簡単に言えば自身の海外向けECサイトなどを通じて、世界中の顧客に対し商品やサービスを販売する電子商取引のことです。
インターネットショッピングが普及する中、この越境ECに多くの注目が集まっています。
では、スムーズに越境ECで利益を出すために、取得するべき資格はあるのでしょうか。
今回、そのような疑問にお答えします。
気になる方々はぜひ一読ください。
越境EC参入に必要な語学の資格取得
越境ECに参入することで、中国、アメリカと言った経済大国だけでなく、東南アジアなど発展途上国の人たちをターゲットとすることができ、より新規顧客獲得の可能性を広げることができます。
海外に向けて商売をするためには、一番語学のことが心配と思っている方々が多いことでしょう。
しかし、越境ECサイトを運営するにあたっては、ほぼ中学レベルの英語力で問題ありません。
実際問題、既に越境ECに参入している事業者の多くは、英語が堪能ということではなく、基礎英会話レベルの英語力で運営している方がほとんどで、それでも多くの利益を出しています。
注文対応や、発送連絡など、定型文でできるやりとりに関しては、英語の自動返信メールで対することができるので、自身が英語はできないからと言ってあえて英語ができるスタッフを雇う必要もありません。
ただし、長く信頼される優良ECサイトを構築するためには、お客様からの問い合わせ、クレームをスムーズに処理する必要が出てきたり、直接電話やチャットでやりとりすることが要求されることがあります。
そこで必要になるのが、最低限のレベルのビジネス英会話です。
ビジネス英会話はできることに越したことはありませんので、越境EC参入と同時進行で学ぶ姿勢をもつことをおすすめします。
おすすめしたいビジネス英語資格は、以下の通りです。
- TOEIC
- TOEFL iBT
- IELTS
TOEIC
TOEICは、国際ビジネスコミュニケーション協会が実施している資格取得試験です。
TOEICにはメインとして聞く力と読む力を見る「TOEIC L&R」と、話す力と書く力を見る「TOEIC S&W」のタイプがあります。
TOEIC L&RやTOEIC S&Wでは合格・不合格で判断するのではなく、点数で結果を知ることができ、日常英会話やビジネス英会話の力を測定するため活用されるケースが多いです。
多くの企業がTOEICを活用し、選考の際にもTOEICのスコアを参考にしています。
TOEFL iBT
TOEFLは、アメリカの非営利教育団体が運営している資格取得試験です。
TOEFLの試験には受験の仕方によって様々な種類がありますが、ネットで受験が可能な「TOEFL iBT(Internet-bases Test)」は世界規模で浸透しています。
試験ではリーディング・ヒヤリング・スピーキング・ライティングを同時に測定でき、試験結果は国際標準値のCEFR B1〜C2に連結し、スコアで評価されます。
IELTS
IELTSは、イギリスで誕生した英語資格取得試験です。現在アメリカ・カナダ・オーストラリア・ニュージーランドなど、世界140ヶ国で認定されている資格取得です。
試験では「リーディング・ヒヤリング・スピーキング・ライティング」のスキルを測定します。
試験内容は、社会、政治、経済などと言ったテーマが幅広く、英語のノウハウだけでなく、学術的知識であったり国際的教養も問われることになります。
越境ECにおすすめの資格取得
さらに越境EC参入のため、以下のような資格取得がおすすめです。
- ネットショップ実務士
- 通販エキスパート検定
- ネットショップマスター資格認定
- ITパスポート試験
- ウェブデザイン技能検定
- Webデザイナー検定
資格取得によって、ぜひスキルアップを目指してください。
ネットショップ実務士
ネットショップ実務士も、越境ECに参入するにあたり取得をおすすめしたい資格です。
ネットショップ実務士は、ECサイト運営全般について幅広くノウハウを学ぶことができる資格です。
やはり世界に参入するにあたり、基礎固めは大事です。
しっかりEC運営の知識を、ここで学んでください。
ネットショップ実務士のレベル1では、基礎的知識を学ぶことができ、レベル2と、レベル3においては実践的知識や実務、レベル4とレベル5においては、ECサイトの経営企画のノウハウを学ぶことができます。
通販エキスパート検定
通販エキスパート検定は、ECサイトの運営実務に関してのノウハウを学ぶことができる資格です。
3級~1級まで3つのレベルにプラスして、スペシャリストコースの2つのレベルが提供されています。
通販エキスパート検定はレベルの高い資格として知られています。
また、1級は通販コンサルタント、スペシャリストコースは経営者レベル相当です。
ネットショップマスター資格認定
越境EC参入にあたりおすすめしたい次の資格は、、ネットショップマスター資格認定です。
ネットショップマスター資格認定は、受験するレベルに応じセミナーを受講する形で行われます。
セミナーの講師陣はEC業界で現在活躍している方々です。ネットショップマスター資格認定では、EC業界の最新情報を入手することができます。
また、セミナー受講という形で行われる資格認定ですが、認定を受けるのにはセミナーが終了した後に行われる「マークシート+記述式」の試験にパスする必要があります。
試験には、「スタートアップ」・「3級」・「2級(ECデザイン)」・「2級(EC集客)」のレベルがあります。
ネットショップの運営を考えている方々は3級以上を目指すよう頑張ってください。
ITパスポート試験
ITパスポート試験は、業界は関係なく様々なシーンで活用できるノウハウを学べる資格です。
ITパスポート試験では、情報システムの他に、サーバー、IOT、AIなどまで幅広い知識が問われることになります。
ITパスポート試験の難易度はそれほど高くないのですが、Web全般に関するノウハウを体系的にマスターできるため、基礎から学びたいと思っている方におすすめします。
ウェブデザイン技能検定
ウェブデザイン技能検定は、Webデザインの基本&実務について学ぶことができる国家資格です
国家資格であるため、信頼性も抜群です。
ウェブデザイン技能検定は、3級~1級までのレベルに分かれています。
マークシートの他、HTMLとCSSの実技試験を実施し、スキルをアピールするのに有効的です。
Webデザイナー検定
Webデザイナー検定は、コンセプトやフレーム設計、制作、運用に関してのノウハウを学ぶことができる資格です。
WEBデザイン技能検定はベーシック&エキスパートのレベルにわかれ、デザインに特化した内容を学ぶことができます。
また、Webデザイン技能検定は、エンジニア・デザイナーのどちらにもおすすめですが、Webデザイナー検定はデザイナーとして活躍したい方々に特におすすめです。
越境ECに資格取得は必要?
実際には、越境ECに参入する上で必ず取得しなければならない資格がある訳ではありません。
しかし、取得することで越境ECのノウハウを学ぶことができ、今後の業務に役立たせることができます。
よって、EC関連の資格取得は決して無駄なことではありません。
そして、資格を取得することでEC運営に自信を持つこともできるでしょう。
EC運営を行っていく過程で出会う様々な人たちが、取得している資格によって、あなたがどの程度のレベルの人間であるかを察することができます。
商売を行うために信用は欠かすことができない要素です。
信用を蓄積することはとても大変なことですが、いくつか資格を取得することによって、ある程度の信頼を獲得することができるでしょう。
資格をたくさん取得している方々はそれ相応の努力をしている人たちです。
信用という意味合いでは国家資格がより効果的です。
Webデザイン技能検定はWeb業界において唯一の国家資格なので、ぜひトライしてみてください。
まとめ
今回は越境EC参入においておすすめの資格取得について解説しました。
やはり、語学力が未熟であれば、越境ECに対しての向き合い方も消極的になってしまうことでしょう。
そのためにも下記の語学系資格取得がおすすめです。
- TOEIC
- TOEFL iBT
- IELTS
更に、自信をもって越境ECに参入するためにノウハウの蓄積は大事です。
資格は絶対に取得しなければならないものではありませんが、ぜひ、下記の資格取得にもチャレンジしてみてください。
- ネットショップ実務士
- 通販エキスパート検定
- ネットショップマスター資格認定
- ITパスポート試験
- ウェブデザイン技能検定
- Webデザイナー検定