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越境ECを行っている企業一覧とそれぞれのサイトの特徴を紹介

更新日: 2023-04-01
越境ECを実施している企業一覧とそれぞれのサイトの特徴を紹介

越境ECを始めてみたいけれど、どこの企業を参考にしたら良いか分からない方もいるでしょう。

そこで、この記事では越境ECを行っている代表的な企業のサイトとその特徴をまとめてみましたので、ぜひ参考にしてください。

越境ECを行っている企業一覧とそれぞれのサイトの特徴を紹介

越境ECとは

越境ECとは、国際的な電子商取引を行うことです。

例えば海外のECサイトで商品を購入して日本に取り寄せることや、日本のECサイトで海外の顧客向けに商品を販売することが挙げられます。

「経済産業省の電子商取引に関する市場調査」によると、2019年の世界の越境EC市場規模は7,800億USドルにもなります。

それに対して、2026年は4兆8,200億US取るにまで拡大すると予測され今後も成長していくことが予想されています。

越境ECの種類

越境ECを行うには「自社EC」と「モール型」の2種類があります。

自社ECの場合は、現地の言語でサイト構築をする必要があります。

モール型ECとは、現地で既に大きな市場を形成しているECモールに出店・出品をすることにより海外のお客様へ商品を販売する方法です。

日本国内で言えば楽天市場やAmazonに出店するようなもので、中国ではT-mall、アメリカではeBayといった現地のモール型ECサイトに出店する方法です。

越境ECを実施している企業を4社紹介

越境ECは先述したように、自社ECで行っている企業とモール型で行っている企業に分かれています。

自社ECで行っている企業、モール型で行っている企業を4社紹介します。

ファーストリテイリング

ファーストリテイリング

サイトURL:ユニクロ 北米版オンラインストア

越境ECを行っている企業として株式会社ファーストリテイリングがあります。

ファーストリテイリングの事業で有名なショップがユニクロです。

ユニクロのネットショップの特徴は以下が挙げられます。

  • 自社ECで越境ECを行っている
  • それぞれの地域ごとにサイトを分けている
  • 実店舗とEコマースの両方を展開している

自社ECで越境ECを行っている

ユニクロのネットショップでは自社サイトを利用しているため、モール型に比べて、手数料がかかりません。

また、「サイズ選びに迷っている」「商品の在庫を知りたい」などの困り事をチャット形式で解決できる「IQチャットサポート」など、独自のサービスを導入することにより、利用者がより購入しやすいサイト作りになっています。

それぞれの地域ごとにサイトを分けている

ユニクロでは、地域ごとに使用言語を分けることで海外顧客に購入してもらいやすい工夫をしています。

例えば北米ユーザーであれば、上記で紹介したリンク(ユニクロ 北米版オンラインストア)から購入できます。

その他にもグレーターチャイナ(中国、香港、台湾、シンガポール)、韓国、東南アジア・オセアニア、南アジア、北米、欧州のオンラインストアがあります。

実店舗とEコマースの両方を海外で展開している

ユニクロは、実店舗とEコマース両方を海外で展開している点も大きな特徴です。

北米で現在45店舗ありますが、店舗利用するお客様が増えるにつれて、また購入したいと思った方がEコマースを利用するなど、実店舗とEコマースを上手に組み合わせています

多慶屋

多慶屋

サイトURL:多慶屋 Buyeeサイト

多慶屋は都内最大級の総合ディスカウントストアで食料品、日用品、高級ブランド品、家具まで幅広く取り扱っています。

こちらの多慶屋も越境ECを行っており、以下のような特徴を持っています。

  • Buyeeを利用した越境EC
  • ショップ側の負担は0円
  • モール型の専用ページを用意している

Buyeeを利用した越境EC

多慶屋は、「Buyee」を利用して越境ECを行っています。

「Buyee」は、ユーザーの代わりに「楽天」「ヤフオク!」など、日本の通販商品・オークションの代理購入・代理入札を行うサービスをしています。

主に日本国外に居住するユーザーを対象としており、ユーザーの代わりに日本の商品を購入し、配送を行います。

このBuyeeは、購入までの手続きが自動で翻訳されるため、日本の商品を購入したい海外の方が気軽に商品を買うことができるのがメリットです。

また、英語・中国語・タイ語・インドネシア語・韓国語・ドイツ語・スペイン語・ロシア語で対応しているため、日本語が分からないユーザーも安心して利用できます。

ショップ側の負担は0円

Buyeeではユーザーが配送費や代理購入代金を負担するため、ショップ側の負担は0円となります。

例えば、Buyeeを利用してヤフオク!で1つの落札もしくは購入をした場合、購入サポート代としてユーザーは、一律300円がかかります。

モール型の専用ページを用意している

通常はBuyee内に商品が並列で掲載される仕組みですが、多慶屋との取り組みでYahoo!ショッピング内の専用ページ「多慶屋オンラインショップ」が用意されています。

Yahoo!ショッピング内の専用ページは他にも「マツモトキヨシ」「駿河屋」など有名な国内企業のネットショップも開設されています。

多慶屋の商品を海外の方が購入する場合はBuyeeで購入することになりますが、Yahoo!ショッピング内にオンラインショップを構えているためモール型ECの形態となっています。

トラスト企画

トラスト企画

サイトURL:トラスト企画 eBayサイト

有限会社トラスト企画は茨城県で中古車販売を行っており、越境ECで日産のスポーツカー、「スカイラインGT-R」の自動車部品などを販売しているユニークな会社です。

トラスト企画のネットショップの特徴は以下が挙げられます。

  • eBayでモール型出品をしている
  • 海外にも愛好家がいる商品を販売

eBayでモール型出品をしている

eBayはAmazonに次ぐ世界最大級の越境ECマーケットプレイスで190ヵ国に向けて展開しているのが特徴です。

トラスト企画では全世界に向けて販売できるように、eBayでモール型出品をしています。

eBayは、投資額や集客などの面でリスクが少なく、自社ECを開設するよりも越境ECが始めやすいといえます。

海外にも愛好家がいる商品を販売

2つ目の特徴として、日本車の自動車部品を海外に販売していることです。

スカイライン GT-Rは海外にも愛好家がたくさんいるスポーツカーとして有名で、日本の純正部品を購入したい海外ユーザーが一定数います。

こうした日本の強み、自社の強みを生かした商品展開は越境ECの成功に必要不可欠です。

Tokyo Otaku Mode

Tokyo Otaku Mode

サイトURL:Tokyo Otaku Mode 公式サイト

Tokyo Otaku Modeは、アニメや漫画関連のグッズを販売している会社で、海外向けのオンラインショップも展開しています。

Tokyo Otaku Modeのネットショップの特徴は以下が挙げられます。

  • 自社ECで越境ECを行っている
  • 正しい商品を正しいルートでお届けする
  • 日本のアニメ・漫画・ゲームなど日本のポップカルチャーを世界に発信・販売している

自社ECで越境ECを行っている

Tokyo Otaku Modeのネットショップは、ファーストリテイリングと同じように、自社ECで販売をしています。

サイトは主に英語を使用していて、アメリカやカナダ、フランスなどの欧米圏を中心に100ヵ国以上で売上を伸ばしています。

自社ECで越境ECをしているため「Best Sellers」で売れている商品が見れるなど独自のサイト設計がされています。

正しい商品を正しいルートでお届けする

海外では海賊版や模造品など、著作権を侵害した商品が出回ることも少なくありません。

Tokyo Otaku Modeではライセンサー・メーカーの許諾を得て、正しい商品を正しいルートで世界にお届けし、違法な業者の存在を減らす一助となるよう活動しています。

日本の強みであるアニメ・漫画・ゲームなど日本のポップカルチャーを世界に発信・販売している

Tokyo Otaku Modeでは、日本の強みであるアニメ・漫画・ゲームなど日本のポップカルチャーに特化したサイト作りをしており、日本のアニメや漫画に興味がある外国人が集まるサイトになっています。

また、日本のポップカルチャーに限定しているため一貫性のあるサイト作りになっていることも大きな特徴です。

まとめ

以上、越境ECを実施している企業一覧とそれぞれのサイトの特徴を紹介しました。

まとめますと、下記のようになります。

  • 越境ECとは、国境を超えて取引を行うこと
  • 越境ECを行う方法は「自社EC」と「モール型」の2種類がある
  • ユニクロは自社ECを用いて実店舗とEコマースの両方を展開している
  • 多慶屋は Buyeeを利用して越境ECを行っている
  • トラスト企画は手軽に越境ECを始めやすいeBayでモール型出品をしている
  • Tokyo Otaku Modeは日本の強みであるポップカルチャーを、自社ECを用いて外国人に販売している

越境ECの最大のメリットは日本だけではなく世界中の顧客を獲得できることです。

また、実店舗を海外に展開するよりも簡単に出店できることも大きなメリットです。

自社ECが難しい場合は難易度の低いモール型ECから始めてみましょう。

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