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ECサイトでの情報漏洩|原因・リスク・対策について徹底解説

更新日: 2022-10-27
ECサイトでの情報漏洩|原因・リスク・対策について徹底解説

ECサイトの店舗数増加に比例して、ECサイトでの情報漏洩による被害が拡大しています。

情報漏洩は、顧客はもちろん、サイトの運営者側にも大きな被害をもたらすため、しっかりとした対策を行うことが重要です。

こちらの記事では、ECサイトでの情報漏洩の原因・リスク・対策の3点について詳しく解説していきます。

これからECサイトを始めてみたい方には必見の内容となっていますので、ぜひ、最後までご覧ください。

ECサイトでの情報漏洩 原因・リスク・対策について徹底解説

ECサイトでの情報漏洩の原因

ECサイトでの情報漏洩の対策を行うには、そもそもどのようにして情報漏洩が起こるのか、原因を知っておく必要があります。

情報漏洩の原因のほとんどは、「サイバー攻撃 (ウイルス感染・不正アクセス)」と「人為的ミス」です。

以下で、詳しく見ていきましょう。

サイバー攻撃 (ウイルス感染・不正アクセス)

情報漏洩の原因に1番多いのは、ウイルス感染や不正アクセスなどのサイバー攻撃によるものです。

東京商工リサーチの「上場企業の個人情報漏えい・紛失事故」調査 (2020年) によると、全体の情報漏洩事故のうち、「ウイルス感染・不正アクセス」による情報漏洩の割合は「49.5%」と、約半数という結果になっています。

参照:「上場企業の個人情報漏えい・紛失事故」調査 (2020年)東京商工リサーチ

サイバー攻撃には多様な種類と手口があります。

詳しい事例は、以下のサイトで確認してみてください。

参照:【2022年最新】日本企業のサイバー攻撃被害事例|トレンドや対策を知ろう 攻撃遮断くん

サイバー攻撃が増加している理由は、IT技術の発展はもちろん、コロナ禍の影響も大きくあります。

コロナ禍でセキュリティ対策が不充分な中小企業やツールが増え、ターゲットになっているのです。

サイバー攻撃の主な目的は、ECサイトで取り扱うクレジットカード情報や、顧客の個人情報です。

このような機密情報は、常に悪意のある第三者に狙われているととらえ、会社の規模に関わらず、充分な対策を行いましょう。

人為的ミス

情報漏洩の原因で2番目に多いのは、「誤表示・誤送信」や「紛失・誤廃棄」などの人為的ミスによるものです。

先ほど紹介した東京商工リサーチが実施した「上場企業の個人情報漏えい・紛失事故」調査 (2020年) によると、全体の情報漏洩事故のうち、「誤表示・誤送信」による情報漏洩の割合は「31.0%」、「紛失・誤廃棄」は「13.5%」です。

人為的ミスの割合は合わせて「44.5%」で、サイバー攻撃同様の約半数という結果になっています。

人為的ミスの例を挙げると、顧客情報や社内情報を含む添付ファイルの宛先を間違えて送信してしまったり、資料やUSBを持ち出して紛失したりといったものです。

人為的ミスは、不注意や雑な管理体制などによって起こります。

しかし、適切な対策によって人為的ミスも防ぐことが可能です。

ECサイトでの情報漏洩のリスク

では、ECサイトでの情報漏洩には、具体的にどのようなリスクがあるのでしょうか。

結論から述べると「賠償金による経済的ダメージ」や「ECサイトの信用度低下」などが挙げられます。

以下で、詳しく見ていきましょう。

賠償金による経済的ダメージ

ECサイトで情報漏洩が起きてしまうと、顧客数にもよりますが、多額の賠償金や慰謝料が発生することがほとんどです。

金額は、「漏洩した情報の内容」「二次被害の有無」「情報漏洩後の対応」によって決まります。

金額が高くなるケースは、「漏洩した情報にセンシティブな内容を含む」「二次被害があった」「情報漏洩後、適切な対応をしていない場合」などです。

高くなるケースでは、一人あたり「35.000円」の賠償金を認めた事例も過去にあります。

逆に、金額が安くなるケースは、「漏洩した情報にセンシティブな内容を含まない」「二次被害は無かった」「情報漏洩後、すぐに謝罪しお詫びをした場合」などです。

安くなるケースでは、一人あたり「3.000円〜5.000円」の賠償金が相場です。

参照:個人情報漏洩の損害賠償の金額についてわかりやすく解説(企業法務の法律相談サービス)

仮に、一人あたり「3.000円」の賠償金を顧客1万人に支払った場合、全部で「3.000万円」の負担となります。

経済的に大きな損失となり、ECサイトの経営を続けていくことが難しくなることもあるでしょう。

ECサイトの信用度低下

ECサイトで情報漏洩が起きてしまうと、ECサイトの信用度が低下し、その後のビジネスに様々な悪影響を及ぼします。

ECサイトの信用度が低下すると、既存の顧客が離れてしまうことに加え、ブランドのイメージが悪くなることで新規の顧客をゲットすることも難しくなってしまうのです。

また、一度ダウンしたイメージを回復するには、かなりの労力や時間がかかります。

そのため、思うようにブランドのイメージ回復や集客を行えず、いつまでも売上が戻らないという事態も起こりうるでしょう。

ECサイトでの情報漏洩の対策

情報漏洩には、様々なリスクがあることがわかりました。

ここでは、情報漏洩を防ぐための対策方法を「サイバー攻撃 (ウイルス感染・不正アクセス)対策」「人為的ミス対策」といった形で原因別に紹介します。

以下で、詳しく見ていきましょう。

サイバー攻撃 (ウイルス感染・不正アクセス)対策

ECサイトをウイルス感染や不正アクセスなどのサイバー攻撃から守るには、サイトの技術的なセキュリティを強化させる必要があります。

基本的な対策方法は、以下の通りです。

  • ECサイトの脆弱性を解消する
  • システムやOSを最新のバージョンにアップデートする
  • 不正アクセスを検知するシステムを導入する
  • 顧客の個人情報を安全な場所に保管する
  • IDやパスワードを厳重に管理する
  • アクセス権限設定を行う


その他、情報収集とセキュリティ対策の有効性確認をこまめに行うことで、サイバー攻撃の被害に遭う確率を大幅に下げることができます。

人為的ミス対策

人為的ミスによるECサイトの情報漏洩を防ぐ方法として、「情報管理のためのルール策定」と「従業員へのセキュリティ教育」があります。

「情報管理のためのルール策定」を行うことで、人為的ミスが起こりにくい環境を作ることができます。

例えば「情報の不要な持ち出し・放置・廃棄を禁止する」などです。

また、「従業員へのセキュリティ教育」では、情報漏洩によるリスクの大きさや、どのような行動が情報漏洩を引き起こすのかを認知させます。

そうすることで、不注意や知識不足による人為的ミスを減らすことができるでしょう。

ASPカートの利用

ここまでで、ECサイトでの情報漏洩の対策について解説してきました。

しかし、人為的ミス対策はともかく、サイトの技術的なセキュリティ対策を行うのは、専門知識のないECサイト初心者の方には、難しく感じますよね。

そこでおすすめしたいのがASPカートの利用です。

ASPカートとは、「Shopify」や「BASE」などのネットショップ作成サービスです。

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ASPカートの仕組みとしては、レンタルサーバを用意することなく、提供されたクラウド上でECサイトを構築する、といったものです。

そのため、サイトの保守管理はクラウド提供者によって行われます。

さらに、ASPカートには、ECサイトに求められている高いセキュリティ機能が備わっているため、ECサイト初心者でも安心してサイトを運営することができます。

まとめ

今回は、ECサイトでの情報漏洩の原因・リスク・対策の3点について詳しく解説していきました。

情報漏洩の主な原因は「サイバー攻撃 (ウイルス感染・不正アクセス)」と「人為的ミス」によるものです。

適切なセキュリティ対策を行い、安心して利用できるECサイトを作りましょう!

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