アパレルECの成功事例4選と成功要因を紹介
アパレル商品のECを始めてみたいけど、どうやって始めて良いか分からず成功例を参考にしたい方も多いでしょう。
そこで、この記事では、アパレルECを成功させている成功事例と成功要因を4つまとめてみました。
この記事を読めば、アパレルECを成功させているサイトの全体像や成功のコツが分かるので参考にしてください。
ECサイトの種類
成功事例を紹介する前にECサイトの種類を紹介します。
ECサイトには大きく分けて、「モール型ECサイト」と「自社ECサイト」の2種類があります。
モール型ECサイトは、1つのECサイト上に複数のショップがモールのように並んでいる形態のことをいいます。
楽天やAmazonのサイト内に出店する形態はモール型ECとなります。
自社ECとは、モール型ECとは違い企業や個人自身で運営しているECサイトのことを指します。
成功事例1「PAJAMAYA IZUMM」
サイトURL:PAJAMAYA IZUMM 公式サイト
アパレルECの成功事例の1つ目としてPAJAMAYA IZUMMがあります。
PAJAMAYA IZUMMは、自社ECサイトによって主にパジャマやルームウェアなどを販売しています。
PAJAMAYA IZUMMのフリース生地のアイテムは、2001年の販売開始から2020年12月末までの20年で累計10万枚以上の売上を上げています。
「PAJAMAYA IZUMM」の成功要因
PAJAMAYA IZUMMの成功要因として、ギフト注文がしやすいサイト設計になっていることが挙げられます。
PAJAMAYA IZUMMでは、年間売上のうち4割がギフト注文によって売上げています。
サイト内では誕生日や母の日はもちろん、米寿祝いや退職祝いなど事細かにカテゴリ分けをすることで、購入者が迷わずに商品を購入できる工夫がされています。
また、ギフト注文でご購入いただいた場合は、ご購入するお客様とお送り先様の双方に本当に喜んでもらえるような対応をすることで、広告に頼らずにリピート客を増やす狙いもあります。
具体的にはラッピングと梱包を専門のプロに任せていることや、お客様の顔を思い浮かべながら、ひとりひとりに手書きの手紙を書くことを創業以来ずっと続けています。
このようにお客様とのつながりを大切にしていることも成功に繋がっています。
成功事例2「NNINE」
サイトURL:NNINE 公式サイト
アパレルECの成功事例の2つ目としてNNINEを紹介します。
「NNINE」は20代、30代に向けたストリートカジュアルブランドで男女が着れるユニセックスデザインが特徴です。
NNINEのネットショップも自社ECサイトを用いて販売しています。
価格帯も1万円以内の商品が多く、安くお洒落をしたい若者に特化したサイト作りがされています。
「NNINE」の成功要因
NNINEの成功要因として、上記で挙げたように20〜30代の若者に購入してもらうための工夫がされていることが挙げられます。
20、30代の若者に流行しているInstagramを活用していてブランドを宣伝していることや、金銭的に負担になる可能性も考えsmartpayという決済方法を取り入れ分割決済にも対応しています。
この他にも、サイトを訪れると1週間の売れ筋アイテムをランキングで紹介してくれているので、流行に敏感な若者に特化したサイト設計がされています。
成功事例3「SPUTNICKS」
サイトURL:SPUTNICKS 公式サイト
アパレルECの成功事例の3つ目としてSPUTNICKSを紹介します。
SPUTNICKSは、キレイめメンズカジュアルを取り扱うブランドで最高月商は9,500万円を達成しています。
現在は自社ECを用いたネットショップと楽天に出店する形のモール型ECの2種類の販売方法をとっています。
SPUTNICKSは、無名だけどいいものを紹介したいという思いから店舗運営を始め、その後、全国的に販売しようという試みでECサイトを楽天で出店し、現在は自社ECサイトも展開しています。
「SPUTNICKS」の成功要因
SPUTNICKSの成功要因として、ECコンサルタントの適切なサポートを受けられたこと、ブランドイメージが一目で分かるような施策をしたことが挙げられます。
SPUTNICKSが楽天に出店した理由として、インターネットショッピングモールの先駆けであったこと、ECサポートが期待できそうだったからと述べています。
実際に楽天のサポートの良かった点として、買い手の立場から見た時のアドバイスをもらえることや販売データの見方、ページ作りの参考になる店舗を教えてもらえた点を挙げています。
また、ネットショップに載せる写真にもこだわりを持って取り組んだことも成功に繋がっています。
キレイめメンズカジュアルを提案するというSPUTNICKSのブランドイメージが、どの商品ページを見ても一目で伝わるような工夫をしています。
具体的には、背景は白、フォントは明朝体を多用、コーポレートカラーはネイビーなど商品ページの基本的なデザインの統一化をすることでブランドイメージが一目で分かるようにしています。
成功事例4「FABRIC TOKYO」
サイトURL:FABRIC TOKYO 公式サイト
アパレルECの成功事例の4つ目としてFABRIC TOKYOを紹介します。
株式会社FABRIC TOKYOがメンズのオーダースーツを販売するためのネットショップがFABRIC TOKYOです。
FABRIC TOKYOも自社ECを用いてネットショップを運営しています。
特徴としては、いつでも気軽にオーダースーツを頼めることです。
実店舗で1時間ほどの採寸をすることで、採寸データが保存されるため、複数回の購入がしやすいことが大きなメリットです。
FABRIC TOKYOの成功要因
FABRIC TOKYOの成功要因としては、上記で挙げたように、実店舗を作って採寸ができるようにしたことが挙げられます。
FABRIC TOKYOを立ち上げた1年目は、店舗を持っておらず、お客様に自分でサイズを測ってもらい、サイトに入力してもらう仕組みをとっていました。
しかし、「オフィスに行くので測ってもらいたい」という人がすごく多かったことから、実店舗を用意して測ってもらえる仕組みを取り入れて結果的にECサイトのCVRが上がったようです。
さらに、店舗を利用した顧客は、オンラインだけで完結する顧客に比べてリピート率や単価が2倍に伸びたことで大きな成功に繋がっています。
成功例の共通点
紹介した企業の成功例の共通点を探してみると、どの企業もLINEやinstagramなどのSNSを活用して公式アカウントを作成しています。
500円オフのクーポンを発行などの理由でアカウントに登録してもらい、ブランドに触れる機会を増やし顧客にリピーターとなってもらうための工夫が見られました。
このように、アパレルECで成功するためにはSNSを使いこなすことも有効な方法と言えるでしょう。
まとめ
以上、アパレルECを成功させている成功事例と成功要因を4つを紹介しました。
まとめますと、下記のようになります。
- 「PAJAMAYA IZUMM」の成功要因は、ギフト注文がしやすいサイト設計
- 「NNINE」の成功要因は、1週間の売れ筋アイテムを取り入れるなど流行に敏感な若者向けのサイト設計
- 「SPUTNICKS」の成功要因は、ECコンサルタントの適切なサポートを受けられたこと、ブランドイメージが一目で分かるように商品ページの統一化
- 「FABRIC TOKYO」の成功要因は、実店舗を作って採寸ができるようにした
- アパレルECを成功させるにはSNSの活用も必須
アパレルECはすでに実店舗を持っている場合はもちろん、FABRIC TOKYOのように初めは実店舗を持たずに利益を出すことができます。
EC販売を導入することで全国の人に販売できるチャンスとなるのでたくさんの人に商品を販売したい場合は導入が必須となります。