ネットショップの倉庫の選び方は?在庫保管できる場所も紹介
ネットショップにとって、商品在庫を適切に管理することは重要なポイントです。
商品の管理が適切でないと、商品の品質を落としてしまったり、本来売れるはずの商品が不良在庫になってしまったりする恐れがあります。
こうした問題を未然に防ぐために、商品を保管しておく場所を用意することは大切です。
今回はネットショップの倉庫を選ぶポイントと、倉庫として活用できる場所について紹介していきます。
この記事を読むことによって、倉庫を選ぶときに注目すべきポイントと具体的な保管場所を把握することができます。
倉庫選びに悩んでいる方は、ぜひ目を通してみてください。
ネットショップ用の倉庫を選ぶポイント
ネットショップ用の倉庫を選ぶポイントとして、以下の点が挙げられます。
- 利用料金
- 倉庫の立地
- ネットショップとのシステム連携
利用料金
自宅や自社で商品を管理しないのであれば、外部施設の利用料金はポイントとなります。
初期費用や月額費用といった固定費や、商品の保管にかかる費用やオプション料金などの変動費がコストとして発生します。
これらのコストがショップ運営をしていくにあたって妥当なのかどうかを検討するのがポイントと言えます。
倉庫の立地
倉庫をどの地域に配置するかを考慮することもポイントです。
交通の利便性が良くないと入出荷作業に時間がかかってしまうため、ユーザーが商品を手にする時間がかかってしまいます。
ユーザーとしては、「可能な限り早く商品を入手して使いたい」というニーズがあるため、自分たちが使用している配送業者の営業所近くに倉庫を配置したり、交通の便がよい場所に配置したりすることによって対応していくことがポイントです。
ネットショップとのシステム連携
選んだ倉庫の在庫管理システムが、自分たちのネットショップとシステム連携できるかどうかも選ぶ際のポイントとなります。
商品を出荷する際には、受注データを物流倉庫へ連携する必要があります。
しかし、使用しているシステムによってデータ形式が異なると、事業者側でデータ形式を整える作業が発生してしまいます。
ネットショップ側のシステムと倉庫の在庫管理システムの連携が取れていれば、上記のような作業を省くことができます。
倉庫の在庫管理システムがどのようなプラットフォームに対応しているか、受注システムに対応しているかを事前に確認しておきましょう。
商品在庫を保管する場所
倉庫として商品在庫を保管できる場所は様々ですが、今回は以下の場所を紹介します。
- トランクルーム
- レンタルオフィス
- 物流倉庫サービス
トランクルーム
ショップの商品在庫を保管する倉庫の一つとして、トランクルームがあります。
トランクルームを利用するメリットとして、以下の点が挙げられます。
- 気軽に利用できる
- セキュリティ体制がしっかりしている
- 在庫の出し入れが自由
トランクルームは最低利用期間を1ヶ月単位で契約できるのが一般的であるため、お試しで使用したり、別の倉庫サービスを利用することとなったりしても早急に契約の解除ができます。
また、屋内型トランクルームの場合、防犯カメラや入退館システムによるセキュリティ体制に力を入れている場所もあるため、大事な商品を安全な場所で保管しておくことができます。
レンタルオフィス
商品在庫の倉庫としての利用と併せて、作業スペースとしても利用することができるレンタルオフィスが挙げられます。
レンタルオフィスはそれぞれ個室になっているため、安全に商品を保管することができます。
トランクルームとの違いとしては、倉庫と作業スペースが一緒になっているため、商品を取り出しにわざわざ倉庫へ足を運ぶ必要がありません。
また、トランクルームによっては空調設備が整っておらず、商品の品質を保つのが難しいという状態になってしまうことがありますが、レンタルオフィスであればその心配はありません。
部屋の広さによって、値段はトランクルームよりも高くなる可能性はありますが、商品の品質を維持したり、作業効率を上げたりすることを重視するなら検討してみてはどうでしょう。
物流倉庫サービス
上記2つの保管場所とは少し異なりますが、物流倉庫サービスを使って商品を管理する手段があります。
物流倉庫サービスは、 商品の受注処理から発送までの、ネットショップの物流に関する全てを代行してくれるサービスです。
どのようなサービスになのか流れを紹介しましょう。
- 1.まずは、ネットショップから物流倉庫に商品を送り、入庫します。
- 2.ネットショップから提示される入荷データと受け取った商品を突合させて、物流倉庫サービス側が在庫管理を行います。
- 3.商品の注文が入ったら、注文書の内容に沿って物流倉庫サービス側が倉庫内から取り出し、梱包してユーザーの元へ発送します。
物流倉庫サービスは、トランクルームとレンタルオフィスと異なり、商品を保管後、注文が入ったら発送までを全て倉庫側が対応してくれるため、作業コストを大幅にカットしつつ商品を管理できます。
物流倉庫サービスのデメリットを挙げるなら、中小規模のネットショップの場合だと利用コストが高く感じることがあるかもしれません。
そのため、ある程度事業が成長するまでは、トランクルームやレンタルオフィスを利用し、徐々にシフトチェンジしていくのがよいでしょう。
物流倉庫サービスの紹介
前章で述べた物流倉庫サービスについて、以下のサービスを紹介します。
- AnyLogi(エニーロジ)
- Fulfillment By Amazon
- SPEEDLOGI(スピードロジ)
AnyLogi
サイトURL:AnyLogi 公式サイト
AnyLogi(エニーロジ)は、物流に関する一連の業務を1つのプラットフォーム上で完結することができるサービスです。
メールアドレス一つで利用開始することができ、Shopifyをはじめとした各ECカートやモールとの連携により、受注情報を自動で取り込み、商品在庫と購入された商品を自動で紐付けて管理することができます。
また、海外の物流パートナーとも提携しているため、越境ECの物流管理や配送対応も行えます。
利用料金としては、初期費用と月額固定料金は無料で、商品の保管料金・入庫料金・国内配送料金のみが掛かります。
Fulfillment By Amazon
サイトURL:Fulfillment By Amazon 公式サイト
Amazonが全世界で展開している物流システムを利用した物流倉庫サービスです。
Amazonフルフィルメントセンターに商品を送ったら、その後の注文の受注から発送、カスタマーサービス、返品対応の全てをAmazonが代行してくれます。
FBAマルチチャネルサービスを利用することで、倉庫に納品した商品を楽天市場やYahoo!オークションなどで購入したユーザーに配送することができるため、複数店舗を展開している運営者にとっては、業務を効率化することに繋がっていきます。
利用料金は、商品を出品するプランによってかかる金額が違います。また、商品のカテゴリによって販売手数料と保管手数料が異なります。
その他に配送料金や各オプションの導入によって利用料金が変わってくるため、詳しい内容については公式サイトをご確認ください。
SPEEDLOGI
サイトURL:SPEEDLOGI 公式サイト
SPEEDLOGI(スピードロジ)は、Shopifyに特化した物流代行サービスです。
Shopifyと自動連携される仕組みとなっているため、Shopifyの管理画面から倉庫への入荷登録をはじめ、在庫状況の把握、倉庫の出荷状況などを確認することができます。
また、毎月1回メールで倉庫保管状況を共有してくれるため、出荷可能な商品と不良商品の件数を定期的に確認することができます。
利用料金は、初期費用・月額固定料金・入庫料金が無料となっており、保管料金と配送料金のみの負担となります。
既にShopifyを利用している方や、これからShopifyでネットショップを開設したいと考えている方は検討してみてはどうでしょう。
まとめ
今回はネットショップ用の倉庫を選ぶポイントと、具体的な保管場所について紹介してきました。
取り扱っている商品やショップ規模によって、商品を保管しておく場所は変わってきます。
利用コストや自社のショップ規模を正確に把握して、保管場所やサービスを選択していきましょう。