ECサイトを外注する際に注意すべき点や費用の相場を教えます
ECサイトをこれから運営したい人にとって、制作技術やノウハウがない場合には業者やフリーランスの人に外注したいと考えていることでしょう。
そこで、不安に思うのが外注するときに気を付けるべき点や費用ではないでしょか。
この記事では、ECサイトを外注する際に注意してほしい点や費用について紹介したいと思います。
ECサイトを外注するメリットとデメリット
まずは、ECサイトを外注するにあたって、メリットとデメリットを確認しましょう。
ECサイトを外注するメリット
ECサイトを外注するメリットは以下の通りです。
- 自社に専門知識や技術のあるスタッフがいなくても良い
- ECサイトのクオリティが高い
- ECサイトを早く制作してくれる
- 売れるECサイト作りをアドバイスしてくれる
- 一緒になってECサイトを育ててくれる
自社に専門知識や技術のあるスタッフがいなくても良い
ブログで記事を書く、SNSに投稿するなどの情報発信なら良いですが、ECサイトを制作するには、HTMLやCSSといったプログラム言語の専門知識や技術が必要です。
こうした専門的なスタッフがいない場合には、すぐに制作してくれる外注はありがたい存在です。
また、サイト制作だけでなく商品の出品代行や発送代行なども行なっている会社もあるので、上手く活用すれば効率的なサイト運営が可能になります。
ECサイトのクオリティが高い
ECサイト制作や運営を事業としている会社やフリーランスは当然ながらデザインやシステムのクオリティが高いです。
ECサイトを早く制作してくれる
専門家に頼むので、自社で作るよりも早く納品してもらえ、ECサイトのオープン時期も早くできます。
売れるECサイト作りをアドバイスしてくれる
専門家に相談できるので、今までの経験や知識から売れるECサイトの作り方や運営の仕方などをアドバイスしてもらえます。
一緒になってECサイトを育ててくれる
ECサイトは制作して終わりではなく、サイトの分析や戦略を一緒に考えてくれるところもあるので、外注先と一緒になってECサイトを育てて行けます。
ECサイトを外注するデメリット
逆に以下のようなデメリットもあります。
- 外注先に依存し過ぎてしまい自社にノウハウが蓄積されない
- 意思疎通が合わないと意図したECサイトにならない
- 費用ばかりかかって満足のいくECサイトになっていない
外注先に依存し過ぎてしまい自社にノウハウが蓄積されない
外注先にサイトのアクセス数やユーザが検索してくれたキーワード、売れている商品の分析などを怠り、外注に任せっきりにしてしまうと、自社にECサイト運営のノウハウが蓄積されない恐れがあります。
必ず、一緒になってサイトの状況や上手くいった事、失敗したことなどを共有しましょう。
意思疎通が合わないと意図したECサイトにならない
外注先の担当者が勘違いをしている場合や、発注側が上手く考えを伝えきれないでいると、意図したECサイトにならない事があります。
また、外注先によっては途中までの経過を見せずに制作してしまうケースもあります。
ECサイトの制作過程においては逐一、順調に行っているのか確認しましょう。
費用ばかりかかって満足のいくECサイトになっていない
上記の内容と被りますが、外注との擦り合わせが上手くいかないとお金ばかりかかってしまい、失敗したECサイトが出来てしまう場合があります。
ECサイトを外注する際に注意する点
ECサイトを外注するにあたってどういった点に注意したら良いのでしょうか。
下記のポイントを意識して外注に任せましょう。
- どこまでを任せたいか明確にする
- サイトの制作実績や支援実績を確認する
- 外注先の事業を把握する
- 当事者意識を持つ
どこまでを任せたいか明確にする
自社の中で、ECサイトを制作・運営するにあたってどこまでを自社で行い、どこまでを外注に任せるか明確にしておきまそう。
ECサイトには以下のような制作・運営業務があります。
- ECサイトのデザイン・システム制作
- 商品の出品登録
- バナー制作
- 商品の仕入れ発注と在庫管理
- 商品の梱包と発送
- ブログ記事作成
- メルマガ配信
- 顧客からのお問い合わせ対応
- SNSの情報発信 ・アクセスやキーワードなどのサイト分析 ・広告の出稿・運営管理
こうしたECサイトの制作や業務をどこまでアウトソーシングするのか決めておきましょう。
例えば、会社の規模が小さい場合には、全部の運営を1人のスタッフに任せるのは大変です。
上手に業務を外注することで、負担のかけないECサイト運営をしていくことも大切です。
サイトの制作実績や支援実績を確認する
ECサイトを依頼するにあたっては、制作実績や支援実績を確認しましょう。
自社のイメージにあったサイトを作ってくれそうか、クライアントは集客や売り上げで成功しているかなどチェックすることはとても大切です。
外注先の事業を把握する
WEB制作の業界では、WEB制作会社以外の業種が制作を謳っていることがあります。
例えば、印刷会社や事務機販売会社、営業会社などです。
こうした業者の場合、見積にマージンを上乗せしているだけで、WEBサイトの企画やマーケティング戦略、制作を別の外注に頼んでいるケースが存在します。
発注元がWEBディレクション(特に企画・提案)をしてくれているのならまだ良いですが、話しを聞いただけで、ただ請け負うだけのような姿勢なら注意が必要です。
コストが高くなるばかりか、意思の疎通が合わずにECサイトが上手くいかないことも多いので、外注先はどんなことECサイト制作や運営においてしてくれるのかをきちんと確認しましょう。
当事者意識を持つ
本業が忙しくて、ECサイトの中身の構成やイメージを擦り合わせずに、とりあえずECサイトを作れば良いと思っている人も意外と多くいます。
こうしたケースでは、ECサイトで売上が上がらず、失敗してしまうことがほとんどです。
外注先をパートナーとして、一緒にサイトの中身やイメージを考え、集客を積極的にしないと売上は立ちません。
当事者意識を持って取り組みましょう。
ECサイトを外注する際の費用
ECサイトを外注する場合に制作費用はいくらくらいするのでしょうか。
一般的には、30万~100万くらいの相場です。
価格の幅が大きいのは、商品数の規模やECシステムの開発規模の違いによるものや、マーケティング戦略やコンサルティング、業務の代行など契約するサービスの内容によっても開きがあるからです。
また、フリーランスなどの個人が会社よりも金額が安い傾向にあります。
ただし、フリーランスの方でも売れっ子のWEBコンサルタントの場合や、売上や集客に定評がある方などは価格が高い場合があります。
また、会社に依頼した方が自社に多くの専門スタッフがいるため、充実したサービスを受けられます。
依頼したい内容やどういった外注先に頼みたいのかを考えて見積を依頼しましょう。
ECサイトの制作費用については、下記の記事で詳しく掲載しておりますので、あわせて参考にしてみてください。
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ECサイト構築費用の内訳や金額の相場をざっくりと紹介しています。ECサイト構築の参考にしてください。
まとめ
ECサイトを外注する際の注意点や費用について解説してきました。
任せっきりにしないこと、外注先をしっかりと選定すること、そして費用にはいろんな要素があって価格差があることをお伝えしてきました。
ECサイトの成功には、上手にアウトソーシングすることが大切です。
この記事の内容を押さえて、素晴らしいECサイトを制作・運営してください。