【雑貨のECサイト】4つの事例から見る成功の秘訣とは?
雑貨は、取り扱いやすいため、ECサイトで雑貨を販売する個人は多いです。
ライバルの多い業界だからこそ、これからECサイトで雑貨を販売してみたいという方は、成功するためのポイントを抑えておきましょう。
こちらの記事では、成功している雑貨のECサイトを4つ紹介します。
それぞれのECサイトの特徴を挙げ、サイトを成功させるためのポイントも合わせて解説しています。
成功しているECサイトが行っている様々な工夫を取り入れて、人気雑貨ECサイトを目指しましょう!
成功している雑貨のECサイト【4選】
では、早速、成功している雑貨のECサイトをチェックしていきましょう。
インテリア雑貨や生活雑貨を販売する大手企業を中心に、4つのECサイトをピックアップしました。
サイトの特徴を分析しながら、サイトを成功させるためのポイントを解説していきます。
ニトリネット
サイトURL:ニトリネット
ニトリネットは、株式会社ニトリホールディングスが運営するECサイトです。
コストパフォーマンスの高い家具やインテリア雑貨などを、幅広い年代へ向け販売しています。
「月刊ネット販売」で実施した売上高調査「ネット販売白書」によると、2020年の「EC売上ランキング」で、ニトリネットは9位にランクインしています。
これは、国内の家具・雑貨を取り扱うECサイトにおいては1位です。
また、業界トップのニトリネットは、決算説明会資料によりますと2022年2月期の売上高が716億円となっています。
では、ニトリネットの特徴を見てみましょう。
ニトリネットの特徴は、サービスやコンテンツが充実している点です。
例えば、「店内商品位置表示」「コンビニ後払い」などのネット限定サービスや、多くのECサイトが取り入れている「店舗在庫確認」「店舗受け取り」にも対応しています。
また、商品紹介ページには、「商品レビュー」や、「商品Q&A」などの機能を搭載することによって、オンラインでの購入ハードルを下げています。
特に、「商品Q&A」を取り入れているECサイトは多くありません。
参照:ニトリネット
その他にも、充実した商品検索機能や、「スタッフコーディネート」「カテゴリ別ランキング」などサイトのコンテンツがかなり充実しています。
参照:ニトリネット
このように、ニトリネットは、サービスやコンテンツを充実させることにより、サイト訪問者の滞在時間を伸ばしたり、満足度をアップさせるような工夫がなされたりしています。
IKEAオンラインストア
サイトURL:IKEAオンラインストア
IKEAオンラインストアは、イケア・ジャパン株式会社が運営するECサイトです。
低価格でデザイン性の高い家具やインテリア雑貨などを、若い世代へ向けて販売しています。
IKEAオンラインストアの売上高は公表されていませんが、官報に掲載されているイケア・ジャパン株式会社の2020年9月〜2021年8月までの売上高は939億7,200万円となっています。
参照:イケア・ジャパン株式会社 第20期決算公告(官報決算データベース)
では、IKEAオンラインストアの特徴を見てみましょう。
IKEAオンラインストアの特徴は、オムニチャネルを強化している点や、オンラインでの購入をスムーズにするための工夫がなされている点です。
IKEAオンラインストアには、高画質でストーリー性のある商品画像がサイト全体に散りばめられています。
これらの画像の商品をクリックすることで、すぐに商品紹介ページへ飛ぶことができます。
また、「おすすめのインテリアコーディネート」では、コーディネート画像の中で商品を紹介しており、SNS感覚で画像に「いいね」をしたり、画像からすぐに商品情報をチェックしたりすることが可能です。
参照::IKEAオンラインストア
まさに、店舗のショールームのようですね。
IKEAオンラインストアは、店舗での体験をオンラインでも実現できるような工夫を行っています。
その他にも、商品紹介ページでは、「店舗在庫」「商品レビュー」「パッケージのサイズ」などの確認が可能です。
さらに、サイトのファーストビューでの閲覧履歴表示や、「小物配送サービス」などによる購入の催促も行なっています。
参照::IKEAオンラインストア
このように、IKEAオンラインストアは、オンラインでのニーズに応えながらオムニチャネルに力を入れています。
無印良品ネットストア
サイトURL:無印良品ネットストア
無印良品ネットストアは、株式会社良品計画が運営するECサイトです。
「シンプル・高品質・低価格」な衣料品や生活雑貨などを、幅広い年代へ向け販売しています。
2020年2月期の無印良品ネットストアの売上高は、下記の記事によると222億3,700万円となっています。
参照:良品計画のEC売上は222億3700万円の11.2%増、EC化率は6.8%(impress)
では、無印良品ネットストアの特徴を見てみましょう。
無印良品ネットストアの特徴は、購入者に寄り添ったサービスを提供している点です。
無印良品ネットストアでは、こまごまとした低価格の商品を多く取り扱っているため、5,000円以上の購入で送料を無料にしたり、小物商品の送料は品数に関係なく500円としたり、店舗での受け取りを可能としたりしています。
また、「商品カテゴリ」は、一目で取り扱っている商品がわかるようになっているため、購入者は迷いにくいです。
もちろん、商品紹介ページでは、「店舗在庫」や「商品レビュー」が確認できます。
このように、無印良品ネットストアは、購入者にとってやさしいサイトであり、オンラインでも低価格商品を購入しやすくするための工夫を行っています。
ハシュケ
サイトURL:ハシュケ公式サイト
ハシュケは、株式会社Crasikが運営するECサイトです。
ブランドのテーマを北欧とし、デザインに凝った様々な種類の雑貨を販売しています。
顧客層は、北欧雑貨に興味のある女性です。
ハシュケは、現在、オンラインでのみ商品の販売を行なっています。
これまで紹介してきた企業より小規模な会社ですが、「雑貨 オンラインショップ」などのキーワードで検索上位にヒットするため、知名度が高く、PV数も多いECサイトであることが予想されます。
これから個人で雑貨のECサイトを始めたいと思っている方には、参考になる部分も多いでしょう。
では、ハシュケの特徴を見てみましょう。
ハシュケの特徴は、ブランドの世界観をしっかりと表現している点です。
ハシュケは、プレゼント用の商品や、デザインに凝った商品を販売しているため、価格帯は高めとなっています。
価格帯が高めな商品を販売する場合は特に、ブランディングを意識する必要があります。
例えば、商品紹介ページと「STAFF NOTE」に注目してみましょう。
商品紹介ページには、世界観に合った商品画像と、顧客層が好みそうな丁寧な商品紹介文が搭載されています。
参照:ハシュケ公式サイト
また、スタッフによるブログ記事「STAFF NOTE」も、日記と商品紹介を混ぜたような内容となっており、こちらも、ブランドの世界観に合っています。
参照:ハシュケ公式サイト
その他の特徴は、「カテゴリー」や「価格」の他に、「贈るシーン」での商品検索が可能となっている点です。プレゼントに特化した雑貨のECサイトならではですね。
このように、ハシュケは、顧客層に合ったコンテンツを提供することで、ブランド力とオリジナリティのあるサイトとなっています。
まとめ
今回は、成功している雑貨のECサイトを4つ挙げ、サイトを成功させるためのポイントを解説してきました。
一番大事なことは、購入者に寄り添うことです。
そして、他社から成功のポイントを学びながら、ECサイトを成功させましょう。