成功しているファッションECサイト一覧|売上高・PV数・特徴も解説
ファッションECサイトの店舗数は増加傾向にあります。
その要因には、スマートフォンの普及や、便利なECツールの普及、コロナ禍の外出自粛の影響などが挙げられます。
そんなライバルの多いファッションEC市場で成功しているファッションECサイトがどんな売上やPV数、特徴なのかが大変気になりますよね。
そこで、この記事では売上高の高い順に国内ファッションECサイトを一覧にまとめてみました。
各サイトの特徴やPV数についても解説していますので、ファッションECサイト成功の秘訣を探ってみてください。
売上高順のファッションECサイト一覧【上位5位】
ここからは、2021年11月に「日本ネット経済新聞」が公開した「ファッションEC売上高ランキングTOP50」のデータを使用し、売上高の高いファッションECサイト上位5位をご紹介していきます。
各ECサイトの特徴や、具体的な売上高とPV数についても併せて見ていきましょう。
なお、PV数は「SimilarWeb」で測定される「先月のデスクトップとモバイルでのすべての訪問の合計」をリサーチ結果として使用しています。(データは2022年8月のPV数です。)
1位 ユニクロ 売上高:1,269億円 PV数:5,530万PV
サイトURL:https://www.uniqlo.com/jp/ja/
ユニクロは、ECサイト「ユニクロ公式オンラインストア」を運営しています。
「高機能な商品を手頃な価格で手に入れられる」ユニクロは、ファストファッションの代表とも呼べる存在です。
2020年度の売上高は、前年比17.9%増の1,269億円です。
また、2022年8月の「ユニクロ公式オンラインストア」のPV数は、5,530万PVとなっており、国内の「ファッションとアパレル」カテゴリーにおけるトラフィックランクは2位です。
ユニクロは、比較的早いタイミングでオムニチャネルを取り入れ、ECサイト・アプリ・店舗の連携に徹底してきました。
主な取り組みは、ECサイトから店舗在庫状況の確認ができることや、アプリで商品を注文し、店舗で受け取ることができる「ORDER & PICK」、気軽に問い合わせができるチャット機能「UNIQLO IQ」、サイズ感を確認できる「MySize ASSIST」などです。
2位 ベイクルーズ 売上高:545億円 PV数:900万PV
サイトURL:https://baycrews.jp/
ベイクルーズは、ECサイト「BAYCREW’S STORE」を運営しています。
「JOURNAL STANDARD」「IENA」「Spic&Span」などを主要ブランドとし、それぞれのテイストや世界観を持ったブランディングが特徴的です。
2020年度の売上高は、前年比6.9%増の545億円です。
また、2022年8月の「BAYCREW’S STORE」のPV数は、900万PVとなっており、国内の「ファッションとアパレル」カテゴリーにおけるトラフィックランクは7位です。
「BAYCREW’S STORE」は、シンプルですっきりとしたサイトでありながらも、コンテンツがしっかりと充実しています。
例えば、「スナップ」でスタッフのコーディネートを紹介したり、購入者の趣向に合ったブログ記事を搭載したりしています。
さらに、商品ページにはサイズ感を調べるためのツールや、動画での商品紹介もあり、ECサイトでの衣類購入のハードルを下げる工夫がされています。
3位 アダストリア 売上高:538億円 PV数:820万PV
サイトURL:https://www.dot-st.com/
アダストリアは、ECサイト「.st(ドットエスティ)」を運営しています。
「グローバルワーク」「ニコアンド」「ローリーズファーム」などを主要ブランドとし、カジュアルな衣料品や雑貨を取り扱っています。
2020年度の売上高は、前年比23.4%増の538億円です。
また、2022年8月の「.st」のPV数は、820万PVとなっており、国内の「ファッションとアパレル」カテゴリーにおけるトラフィックランクは9位です。
「.st」の特徴は、細かなアイテム情報です。
商品ページでは、サイズの詳しい説明はもちろん、「透け感」「生地の厚さ」のレベルや「伸縮性」「裏地」の有無をわかりやすく表記しています。
さらに、「.st」では、スタッフによるコーディネートの紹介や商品レビュー動画がかなり充実しています。これによって、店舗に行かずとも接客を受けているような感覚になる購入者も少なくないでしょう。
4位 オンワードホールディングス 売上高:415億円 PV数:350万PV
サイトURL:https://crosset.onward.co.jp/
オンワードホールディングスは、ECサイト「ONWARD CROSSET」を運営しています。
「23区」「自由区」「組曲」などを主要ブランドとし、幅広い年代やジャンルのファッションに対応しています。
2020年度の売上高は、前年比26.0%増の415億円です。
また、2022年8月の「ONWARD CROSSET」のPV数は、350万PVとなっており、「ONWARD CROSSET」が提供するサービスに、「CLICK & TRY」と「SHOPPING LIVE」があります。
「CLICK & TRY」とは、ECサイトの商品を店舗に取り寄せて、試着することができるサービスです。
その他にも、オンライン上で「VIRTUSIZE」を用いたサイズ感の確認も可能です。
その他の特徴として、「SHOPPING LIVE」では、購入者はライブ中に紹介されている商品をタップし、ライブ終了後すぐに、オンラインショップでその商品を購入することできます。
運営側は宣伝ができ、購入者側からしても、楽しく手軽に買い物ができるメリットがあります。
5位 TSIホールディングス 売上高:406億円 PV数:13.5万PV
サイトURL:https://mix.tokyo/
TSIホールディングスは、ECサイト「mix.Tokyo」を運営しています。
「アドーア」「アンドワンダー」「アプワイザー・リッシェ」などを主要ブランドとし、20代から30代の女性に人気のECサイトです。
2020年度の売上高は、前年比12.0%増の406億円です。
また、2022年8月の「mix.Tokyo」のPV数は、13.5万PVとなっています。
「mix.Tokyo」は、特にコーディネート紹介に力を入れています。
スタッフのコーディネート紹介画像が豊富で、コーディネートの検索機能もあります。コーディネートの検索機能は、身長・年齢・シーン・テイストなど細かな条件設定が可能です。
さらに特徴として、「VIRTUSIZE」を取り入れ、オンライン上で試着ができるようにもなっています。
トレンドを取り入れながら、SNSのような感覚で買い物を楽しめるのが、20代・30代女性に人気の秘訣かもしれません。
まとめ
今回は、代表的なファッションECサイトを、売上高順に5つご紹介してきました。
ECサイトの特徴・売上高・PV数を見てみると、以下のことがわかります。
- 売上高は、ある程度サイトのPV数に比例している
- 成功しているECサイトには、共通点がありながらも、それぞれ独自性がある
- 成功しているECサイトは、「試着できない」「スタッフにコーディネートの相談ができない」などのファッションECサイト特有の弱みをカバーするための工夫を行っている
成功しているサイトの共通点をうまく取り入れ、オリジナリティのあるECサイトづくりを目指していきましょう。