化粧品ECサイトの代表サイト一覧!売上高や成功要因も解説
化粧品のECサイトを新たに立ち上げたい場合や運営をしているのなら、現在のトップクラスのECサイトはどんなところがあるのか気になるところですよね。
そこで、この記事では代表的な化粧品のECサイトを一覧にまとめ、売上高と一緒に紹介したいと思います。
化粧品のECサイトの代表的なところはどこ?
それでは、化粧品のECサイトの代表格を見ていきましょう。
紹介するECサイトは2022年に発表された通販新聞がまとめた2020年度の化粧品通販売上ランキングの上位5位です。
- 1位:ファンケル化粧品:320億円
- 2位:新日本製薬:310億円
- 3位:オルビス化粧品:282億円
- 4位:再春館製薬所:224億円
- 5位:ディーエイチシー:184億円
参考:市場規模は4%増<20年度化粧品通販売上高ランキング>(通販新聞)
ファンケル化粧品
サイトURL:https://www.fancl.co.jp/index.html
マイルドクレンジングオイルで有名な化粧品会社です。
創業当初からその当時の化粧品業界にはない「無添加」の化粧品を作ったり、無料ではなくあえて有料のお試しサンプルを作ったりして、本当の顧客に使ってもらえるなど常識にとらわれない、化粧品ビジネスの先駆者でもあります。
通販では、主力の「マイルドクレンジングオイル」や「ディープクリア洗顔パウダー」の売上が好調です。
ECサイトで売上が好調な要因は、コロナ禍で店舗販売が苦戦の中、顧客にECサイトへの誘導が上手くいったことや、オウンドメディア「FANCL CLIP」による美容、健康情報の発信で会社のファンを拡大させたこと、他の健康食品も一緒に購入してもらうクロスセルが好調なことが挙げられます。
新日本製薬
サイトURL:https://www.shinnihonseiyaku.co.jp/
新日本製薬は、オールインワンスキンケア商品として人気の高い「パーフェクトワン」シリーズが主力の化粧品会社です。
2022年のECサイトの売上は好調で、ベトナム進出など越境ECの拡大にも力を入れております。
ECが好調な理由は、ミドル世代に対してメルマガなどのプッシュ型のキャンペーンを展開したことや、若い世代にはツイッターやインスタグラムなどのSNSで限定キャンペーンを積極的に実施したことが挙げられます。
オルビス化粧品
サイトURL:https://www.orbis.co.jp/
オルビス化粧品はエイジングケア商品をメインに扱っている化粧品会社です。
創業当初は、カタログ通販メインで、「肌本来の力を信じる」を想いに、今までにないオイルカット化粧品として成長してきました。
通販業界で初めてフリーダイヤルを導入したり、返品の送料負担を始めたりするなど今ある通販ビジネスの基礎も築いてきています。
近年ECを含めて会社が好調な理由として、自社のブランドの位置づけを変えたことが挙げられます。
通販リテール企業から「ビューティーブランド」企業を目指すことに変化させ、主力商品の「オルビスユー」をグリーンのイメージからシックなホワイト基調にロゴや商品パッケージにリニューアルするなどブランドイメージを一新しています。
再春館製薬所
サイトURL:https://www.saishunkan.co.jp/
再春館製薬所は基礎化粧品「ドモホルンリンクル」で有名な化粧品会社です。
ドモホルンリンクルを中国向けに販売するなど越境ECにも積極的に取り組んでいます。
再春館製薬所のECの成功要因は、ECサイト運営という側面ではなく、企業の通販としての独自戦略が功を奏しています。
その独自戦略とは、以下の通りです。
- 工場もコールセンターも全て本社の熊本にあるためチームとしてのまとまりが強いこと
- 顧客の電話による個別相談など細かなコミュニケーションを重視していること
- 香港、タイ、台湾でも販売しているため本社に外国籍社員がコールセンター対応していること
- 商品点数も8商品と少なくし、ファンの定着や、顧客満足のための投資を集中させていること
再春館製薬所は、対話型通販企業という独自のポジショニングで成功しています。
ディーエイチシー
サイトURL:https://www.dhc.co.jp/main/main.jsp
ディーエイチシーは、「ディープクレンジングオイル」で有名な化粧品会社です。
海外展開としても、中国向け越境ECにも取り組んでいます。
ディーエイチシーのECが好調な理由が、コールセンターの評価が高いなど顧客サポート力が優れていることや、LINEでのキャンペーンや新商品の告知でもあえてリアルな友達のような距離感でメッセージを送るなど、ユーザーに親しみを持ってもらう施策が支持されていることが挙げられます。
まとめ
ECの売上規模の大きな化粧品会社を5つ紹介してきました。
どの会社も大切にしているのが「顧客体験をいかに高めるか?」を突き詰めていることが成功の秘訣です。
化粧品は、毎日使うものであり、カラダに使うものなので自分に合ったモノを繰り返し使いたいものです。
そうした顧客の気持ちをしっかり汲み取った商品展開やマーケティング戦略を考えることが化粧品ECの成功につながります。
ぜひ、化粧品の自社ブランドをEC展開する参考にしてみてください。