インフルエンサーのD2Cブランドが成功する理由5選と事例紹介
近年は、インフルエンサーが展開しているD2Cブランドが好調なことから、インフルエンサーのD2Cブランドの事例が知りたいと思っている方も多いことでしょう。
そこで、この記事ではインフルエンサーが展開するD2Cブランドが成功している理由について解説します。
さらに、成功事例も紹介しますので具体的なイメージも掴めるでしょう。
ぜひ最後まで読んで、あなたのブランド成功の参考にしてください。
インフルエンサーのD2Cブランドとは
「インフルエンサーのD2Cブランド」とは、SNS上で大きな影響力を持つインフルエンサーが、自らのブランドを立ち上げ、直接消費者に販売するビジネスモデルのことです。
そもそもインフルエンサーとは、SNSを通じて情報発信しフォロワーに大きな影響を与える人物を指します。
そして、D2Cは「Direct to Customer」の略で、「生産者が直接消費者に販売する」というビジネスモデルです。
近年は、この2つが組み合わさったインフルエンサーのD2Cブランドが人気を博しています。
特にアパレルとの相性がよく、インフルエンサーが自らデザインしたアパレルグッズはトレンドに敏感な消費者から支持されています。
SNS市場規模の拡大は今後も続く
SNSの市場規模は年々拡大しています。サイバーバズ/デジタルインファクトが行った「ソーシャルメディアマーケティングの市場規模調査」によると、2024年にはSNSマーケティングの市場規模が1兆2,713億円に達すると予想されています。
さらに、近年では企業におけるマーケティング活動にもインフルエンサーが起用され、消費者の購買行動に大きな影響を与えています。
SNS市場規模の拡大と同時に、インフルエンサーの影響力も大きくなっています。
それゆえ、大きな影響力を持つインフルエンサーが自らブランドを持つ動きも活発になっているのです。
インフルエンサーのD2Cが成功する理由5選
大きな影響力を持つインフルエンサーのD2Cブランドはなぜ成功するのでしょうか。
その理由は大きく5つです。
- 熱量の高いファンがついているから
- 消費者との距離が近くニーズに応えやすいから
- 宣伝色のないプロモーションができるから
- 作り手の想いを直接発信できるから
- SNSとネットショップの相性がいいから
熱量の高いフォロワーがついているから
インフルエンサーには熱量の高いフォロワーがついています。
熱量の高いフォロワーとは、単にフォローしているだけの存在ではなく、インフルエンサーの根強いファンです。
インフルエンサーの情報をいち早く受け取りたい気持ちを強く持っています。
そのため、熱量の高いフォロワーに商品を販売すれば、はじめから購入してもらいやすく、継続購入にも繋げやすいのです。
消費者との距離が近くニーズに応えやすいから
D2Cブランドを展開するインフルエンサーは、消費者との距離感が近く、積極的にコミュニケーションをとっています。
InstagramやYouTubeでのLIVE配信を定期的に行い、配信の中で直接消費者から要望を聞く場合もあります。
こうした消費者のリアルな声をもとに需要を満たす商品を作れることが、成功のポイントなのです。
宣伝色のないプロモーションができるから
SNSを利用する消費者は、あからさまな宣伝を避けたいと思っています。
見ず知らずの人から紹介されるよりも、知り合いから紹介される商品の方が購入したくなります。
そして、インフルエンサーの発信であれば、信頼のある人が実際に体験した情報だと認識され、信用されやすいのです。
つまりインフルエンサーのD2Cブランドは、インフルエンサー個人としての知名度が高いため、宣伝色の少ない消費者に寄り添ったプロモーションができるのです。
作り手の想いを直接発信できるから
オンライン上で作り手の想いを発信するのはとても重要です。
コロナ禍を経てオンラインショップが無数にある現代では、商品だけではなく商品を作った人の思いやストーリーが重要視されています。
商品の見た目の良さや機能性の高さはもちろんですが、その商品や作り手のストーリーを具体的に発信できることも、成功の理由でしょう。
SNSとネットショップの相性が良いから
近年では、SNSで気になる商品を検索する消費者が増えています。
2020年にアライドアーキテクツ株式会社が発表した「SNSをきっかけとした購買行動・口コミ行動調査結果」では、「Instagramをきっかけに利用したことのないネットショップで購入した」と答えた消費者は60.7%の半数以上とされています。
つまり、近年においてはSNSで商品を発見し、ネットショップで購入するのが主流です。
SNS上で大きな影響力を持つインフルエンサーであれば、消費者をSNSから自身のネットショップに誘導し、購入を促すのは難しくないでしょう。
インフルエンサーのD2Cブランドの事例
ここからは、インフルエンサーが展開するD2Cブランドの具体的な事例を紹介します。
今回紹介するのは下記の3つです。
- RANDEBOO
- mideal
- anuans
RANDEBOO
サイトURL:RANDEBOO (Instagramページ)
「RANDEBOO(ランデヴー)」は、2016年にモデルのSEIKAさん(@seika_boo)とパートナーの阿部卓真さんが立ち上げたアパレルブランドです。
「愛という普遍的で見えないものを服で表現する」というコンセプトをもとに、シンプルで上質な商品を展開しています。
14歳からモデルとして活動してきたSEIKAさん自身がアイテムを着こなし、SNSにて発信しています。
現在のSEIKAさんのInstagramフォロワー数は13.1万人です。(2023年8月時点)
mideal
サイトURL:mideal 公式サイト
「mideal(マイディール)」は、みなまつさん(@minamatsu_)が立ち上げたアパレルブランドです。
コンセプトは「もう一歩大人に 纏うだけでもっと自分を好きになる」。
みなまつさん自身が商品の服を纏いながら、色々な場所に出かけている写真が多く発信されています。
そのため、フォロワーが商品を着用しているところをイメージしやすく、購買に繋がっています。
現在のみなまつさんのInstagramフォロワー数は11.6万人です。(2023年8月時点)
anuans
サイトURL:anuans 公式サイト
「anuans(アニュアンス)」は、中村麻美さん(@asami_nakamura_)が手掛けるアパレルブランドです。
中村さんのInstagramのフォロワー数は29.8万人で、大きな影響力を持っています。(2023年8月時点)
自身がアイテムを着こなしている写真をほぼ毎日投稿し続けており、コメントの多さからもフォロワーの熱量が高いことが伝わります。
フォロワー数の多さからネットショップのオープン時も話題となり、一時サーバーダウンの一歩手前になるほどだったとのことです。
ネットショップのオープン後は実店舗も出店し、現在では東京と大阪に5店舗展開しています。
成功のためのポイント
ここからは、インフルエンサーのD2Cブランドの成功ポイントを3つ紹介します。
商品の質にこだわる
販売する商品の品質にはしっかりとこだわりましょう。
インフルエンサーとして大きな影響力を持っていても、販売する商品の質が低ければ消費者は購入しません。
似ているアイテムを販売しているブランドは無数にあります。
その中で消費者に選んでもらうために、品質の高さは重要です。
そして、品質にこだわれば自然と商品のストーリーや作り手の想いも魅力的なものになります。
その想いを発信することで、より多くのファンに商品を届けられるでしょう。
ファンとのコミュニケーションを欠かさない
熱量の高いファンを作るには、コミュニケーションは欠かせません。
ファンとのコミュニケーションを深めるために、求められている情報をわかりやすく発信しましょう。
SNSでの情報発信で消費者の信頼を得られれば、自身のブランドの認知度も高まっていくでしょう。
地道に継続をする
地道な努力を継続することが成功への近道です。
インフルエンサーになることも、D2Cブランドが成功することも、すぐに達成できるものではありません。
日々の発信に全く反応がないこともあるでしょう。
それでも発信を継続し、何がよかったのか・次はどうしたら良いかなどを考えて実行するのが重要です。
まずは1日1発信でも良いので、継続して取り組んでみましょう。
まとめ
この記事では、インフルエンサーのD2Cブランドが成功する理由について紹介しました。
要点をまとめると以下の通りです。
- インフルエンサーのD2Cブランドとは、SNSで大きな影響力を持つインフルエンサーが立ち上げた、消費者へ直接販売するブランドのこと
- 成功する理由は主に5つで、特に消費者との距離感の近さが成功の鍵
- 成功するためのポイントは地道な努力を継続をすること
インフルエンサーのD2CブランドはSNSを上手く活用した新時代のビジネスモデルです。
この記事を参考に、あなたのD2Cブランドの成功に役立ててください。