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D2Cとは?D2Cの概要やメリット、D2Cのブランドで成功している企業について解説

更新日: 2023-08-16
D2Cとは?D2Cの概要やメリット、D2Cのブランドで成功している企業について解説

D2Cを検討している方の中には、「D2Cが良く分からない。D2Cのメリットや企業の成功事例について知りたい」

このように思われている方も多いのではないでしょうか。

当記事では、このような課題を解決していきます。

この記事を読み終える頃には、D2Cの概要やメリット、企業の成功事例について理解していただけるかと思いますので、ぜひ最後までお付き合いください。

D2Cとは?D2Cの概要やメリット、D2Cのブランドで成功している企業について解説

D2Cとは?

D2Cとは、商品やサービスの製造者が直接消費者と取り引きすることを言います。

D2Cを始める企業は、2000年後半頃から徐々に増えており、注目のビジネスモデルになっています。

似た言葉でB2BやB2Cといった言葉がありますが、B2Bは企業間で行われる取り引きを意味し、B2Cは企業と消費者で取り引きを行うことを意味しています。

また、D2CはB2Cと混同されがちな言葉です。

B2Cは、企業と消費者間で行われる取り引き全般を指します。

例えば、Amazonや楽天市場などのオンラインショッピングモールは、消費者と企業が取り引きを行うためB2Cに該当しますが、Amazonや楽天市場は製造者ではないため、D2Cには該当しません。

ほかにも、通販とD2Cを同じように思われる方もいますが、この2つも異なります。

通販も店舗を仲介することなく商品を購入できますが、他のメーカーから商品を仕入れて販売するものもあり、全てがD2Cというわけではありません。

そのため、D2C=通販ではないことを理解しておきましょう。

D2Cのメリット

D2Cのメリットは、以下の5つです。

1.収益性が高い

実店舗で商品やサービスを販売する場合、卸業者を仲介して小売店に並べられるまでの中間マージンが、価格に上乗せされます。

しかし、D2Cであれば商品を製造した個人や企業がユーザーに対して直接商品を販売する卸業者を介さない仕組みのため、そのような費用を支払う必要がありません。

また、D2Cで販売する商品は自社のオリジナル商品のため、値段を高く設定したり、材料費などの製造コストをある程度コントロールしたりすることも可能です。

このように、D2Cは商品がユーザーに届くまでにかかるコストを削減でき、商品価格や製造コストの調整も行えるため、収益性を高めることができます。

2.ブランドコンセプトが一貫して伝えられる

例えば、オーガニック商品を開発した場合、ただ店舗に並べられている状態で売られていては、自社が商品に込めた想いも消費者に伝わりにくいです。

D2Cでは、コンセプトを適切に伝えるため、自社のサイトを自由にデザインすることが可能であり、商品のパッケージやフォローアップのためのメルマガ、お客様窓口に至るまでブランディングが行えます。

そのため、D2Cを行うことで製造者の世界観を大切にでき、商品に込められた思いを消費者に届けることが可能です。

3.LTVが高まることで、事業が安定化する

D2Cは、顧客ロイヤリティを高めていくことで、LTVも高めることが可能です。

LTVとは、顧客生涯価値のことであり、顧客が企業と取引を開始してから終了するまでに支払う合計金額を意味します。

新規の顧客を獲得し、既にいる顧客と同じ額の収益を上げようと思うと、5倍のコストが必要と言われています。

その一方で、一度関係を構築した顧客と良好な関係を維持できれば、繰り返し商品やサービスを購入してくれる優良顧客に育てることも可能です。

D2Cでは、顧客と直接取り引きできるため、自社ブランド商品に愛着を持つファンを獲得しやすく、LTVを高めやすい傾向にあります。

その結果、新規顧客の獲得にかかるコストを軽減でき、収益性が高くなります。

また、リピーターのレビューを商品やサービスに反映すれば、顧客満足度が上がり、長期的な継続購入も見込めるため、安定した収益が期待できます。

4.商品販売の自由度が高い

商品販売の自由度が高いこともD2Cの大きなメリットです。

小売店を仲介し商品を販売すると、実際に製造したメーカーの担当者が、店頭で商品に関する説明を顧客にできる機会は限られてしまいます。

メーカーが販売したい商品が全て店頭に並べてもらえるわけでもなく、広告などの販売を促進させる物を設置できる場所も限定されます。

また、メーカーが小売店に小売価格を定めるのは、独占禁止法の違反と判断されてしまう可能性が高いです。

その一方で、D2Cでは、メーカーが顧客に届けたい情報をECサイトに思う存分載せられますし、その場で即購入してもらうことも可能です。

また、LINEや専用アプリのプッシュ通知などを利用して、顧客に情報を提供し、チャットによる接客もできます。

そのほか、販売価格を変更したり、クーポンを発行したりといった販売戦略も自由に実施することが可能です。

このように、D2Cでは小売店や問屋を仲介する方法に比べ、様々な制約を受けることなく自由に販売できます。

5.市場ニーズに合わせて柔軟な戦略や商品開発ができる

D2Cでは製造から販売におけるすべての工程を、自社内で実施するため、市場の動向や顧客の反応を的確に事業に反映し、市場や顧客のニーズに対して柔軟に対応することが可能です。

D2Cでは、自社のECサイトから入手できるデータに対し分析を行い、最適な販売戦略の立案に役立てられます。

会員情報や売上データを始め、SNSで関係を築いたユーザー属性など、蓄積された様々なデータを分析することで、マーケティングをより効果的なものにでき、新商品の開発に活かすことが可能です。

D2Cの成功事例

実際の企業のD2C成功事例を3つ紹介します。

Oisix

Oisix

サイトURL:Oisix 公式サイト

Oisixは厳選された食材を自宅に配達してくれるサービスです。

Oisixは美味しい食材だけを提供しているわけではありません。

2008年から、開発途上国における飢餓問題を改善するためのNPO法人プロジェクトに参加しており、売り上げの一部をアフリカの子供の給食費に寄付し、会員がOisixを利用している自分を好きになるといった、食品の購入を超えた価値が提供されています。

ハロウィンではかぼちゃパイなど、旬の食材や季節感が味わえる食材配達も行っているため、ただ食品を届けるだけでなく、季節のイベントを楽しめるような工夫がされています。

使い切りしやすいサイズになっている食材のセットと、おすすめレシピが付いているため、人気です。

美味しい食事が毎日食べたいという消費者のニーズに対し、頒布会を上手く活かした成功事例です。

週で替わる豊富に用意されたメニューは、消費者を飽きさせない仕組みの象徴とも言えます。

PHOEBE BEAUTY UP

PHOEBE BEAUTY UP

サイトURL:PHOEBE BEAUTY UP 公式サイト

PHOEBE BEAUTY UP は、2017年にビューティーに特化した動画メディアである「DINETTE」を立ち上げたDINETTE株式会社が、2019年にローンチしたD2Cコスメブランドです。

ユーザーの声を細かく正確にヒアリングすることで生まれた、ブランド第一弾商品の「まつ毛美容液」は、非常に多くのファンの支持からヒット商品として話題になりました。

その後も「フェイスマスク」や「化粧水・乳液」を始め、WEBだけでなく小売店舗における卸も強化したことで、ブランドを立ち上げてから、たったの2年という短い期間で年商15億円ブランドになりました。

CLANE

CLANE

サイトURL:CLANE 公式サイト

CLANEは、現代的な柄や素材に対し、シンプルなデザインで設計された「オリジナルスタンダード」をコンセプトとして掲げているアパレルブランドです。

デザイナーである松本恵奈さんの「本当に良い服を長く着たい」という想いを元に、30代以上の女性をターゲットとして、子育て中のお母さんでも着やすい服を展開しています。

CLANEの強みはなんといってもPR力です。

コロナ禍により、直営店すべてが休業したこともあり、SNSで情報発信することに注力し、より多くの情報が届けられるYouTubeの動画配信を積極的に実施しました。

Youtubeにおいては、ブランドをより身近に感じてもらうために、コーディネートの投稿に限らず、プロデューサーの松本さんのプライベート動画も投稿されています。

その結果、ECにおける売上は1年で約3倍になり、全体の売上の6割にまで成長したようです。

このようにターゲットに共感してもらえるようなコンセプトと、ブランドをより身近に感じさせる工夫で、売上拡大の成功を収めています。

D2Cのメリットを理解し売り上げの向上に繋げよう

D2Cとは、商品やサービスの製造者が直接消費者と取り引きすることであり、収益性が高い、ブランドコンセプトが一貫して伝えられる、LTVを高められるといった多くのメリットがあります。

ただ闇雲にD2Cを行うよりも、D2Cのメリットを十分に理解し行うことで、より効果を高めることが可能です。

今回紹介してきたメリットをしっかり理解し、企業の成功事例を積極的に自社に取り入れ売り上げの向上に繋げていきましょう。

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