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Shopifyを導入したビールショップの事例紹介と成功のポイント

更新日: 2022-06-21
Shopifyを導入したビールショップの事例紹介と成功のポイント

近年クラフトビール市場が急激な盛り上がりを見せています。

コロナ禍の影響もあり、自宅での「家飲み」の需要が高まったことにより、2021年1月〜9月の国内クラフトビール販売量は、前年同期に比べて約200%と大きく伸びています。

そのため、大手ビールメーカーは、2022年のビール類の売上増加を予想しています。

こうした中で、Shopifyを活用してビールのECサイトを作ってみたいと考えている方も多い事でしょう。

そこで今回は、Shopifyを導入した国内ビールショップの事例紹介と、成功したショップのポイントを考察します。

Shopifyを導入したビールショップの事例紹介と成功のポイント

ECサイトで酒類を販売するために必要なこと

Shopifyに限らず、ECサイトで酒類を販売するには以下の対応が必要となります。

  • 「通信販売酒類小売業免許」の取得
  • ECサイト上に必要表記をすること
  • 購入時に年齢確認をする

「通信販売酒類小売業免許」の取得

ECサイトで酒類を販売する場合、「通信販売酒類小売業免許」 という免許が必要となります。

免許取得のためには、必要書類の提出と審査があり、免許1件の付与につき、登録免許税として3万円を納める必要があります。

免許の取得がない状態で販売を行なった場合は、1年以下の懲役又は、50万円以下の罰金が課せられる可能性があるため、免許を取得してから販売しましょう。

また、通信販売酒類小売業免許は販売できるお酒の条件が限定されています。

詳しくは、下記の関連記事を参考にしてください。

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ECサイト上に必要表記をすること

未成年者が酒類を購入しないようにするために、ECサイトや申込書、納品書に「未成年者の飲酒は法律で禁止されている」もしくは「未成年者に対しては酒類を販売しない」旨を明記する必要があります。

通信販売酒類小売業免許の審査を受ける過程で、表記があるかどうかのチェックが入るため、対応していることを確認してから審査に出すようにしましょう。

購入時に年齢確認をする

未成年者への酒類の販売が禁止されているため、ECサイト上で年齢確認を行う必要があります。

年齢認証するためのアプリがShopifyより提供されています。

アプリのダウンロードが完了すれば、サイト訪問者に対して年齢確認を促すことができます。

ECサイトでの酒類の販売は、他の商品販売と違って手続きが必要となります。すべての手続きが完了していることを確認の上、ショップ運営を行うようにしましょう。

Shopifyを導入したビールショップの事例

Shopifyを導入したビールショップより、以下のビールショップを紹介します。

  • オリオンビール
  • 京都醸造
  • Beer OWLE

オリオンビール

オリオンビール

サイトURL:https://shop.orionbeer.co.jp/

オリオンビールは、沖縄に本拠をおく日本の大手ビールメーカー「オリオンビール株式会社」より販売されているビールです。

元々オリオンビールはECサイトを運営していましたが、2020年7月にShopifyを導入してサイトをリニューアルしました。

看板商品である「ザ・ドラフト」をはじめ、シークワーサーやパッションフルーツを配合した缶チューハイ、オリジナルのビールグラスやTシャツなどのグッズを販売しています。

成功したポイントとしては、以下のことが考えられます。

  • SNSを用いた流入経路の確保
  • 定期宅配サービスの提供

SNSを用いた流入経路の確保

オリオンビールは、SNSマーケティングを上手く活かし、ユーザーの購買意欲を掻き立てる情報発信を積み重ねていったことが成功のポイントであるといえます。

SNSを活用したマーケティングを行なっており、最も力を入れて運用しているのが Twitter です。

以前はビールのイベント情報やキャンペーン告知のようなセールス情報を発信していましたが、新型コロナウィルス感染症流行後は、沖縄の海や空といった沖縄の空気感を感じるような非セールス情報を増やしていったところ、5000人だったフォロワー数が7万5000人に増加しました。

沖縄を感じることができる情報を発信することで、ユーザーに沖縄の魅力や愛着、好感度を高めることになり、SNSからオンラインショップへの流入が増えて、購買機会が増加していったと考えられます。

定期宅配サービスの提供

定期宅配サービスを行なっている点が売上を積み重ねているポイントの一つであると考えられます。

定期宅配サービスでは、限定商品や新商品を優先的に手に入れることができ、利用者だけの限定セールやイベントにも参加できる特典がついているため、ファンの方にとっては嬉しいサービスであるといえます。

京都醸造

京都醸造

サイトURL:https://kyotobrewing.com/

京都醸造は、クラフトビールを製造する小規模醸造所として、2015年初頭に事業を開始しました。

「ベルギー&アメリカ」スタイルのビールに特化した醸造所として、ベルギースタイルの伝統にアメリカスタイルの息吹を加えて新たな解釈をほどこしたオリジナルのクラフトビールを提供しています。

3種類の定番シリーズを中心に、年数回登場する準定番シリーズや季節限定、限定酒造などの、年間40〜50のクラフトビールをリリースしています。

成功したポイントとしては、以下のことが考えられます。

  • BtoB向けとBtoC向けのショップ運営
  • 組み合わせ自由の購入手段の提供

BtoB向けとBtoC向けのショップ運営

京都醸造のオンラインショップは、BtoB向けとBtoC向けでそれぞれショップページを分けた運用を行なっていることが成功のポイントであると考えられます。

ビールショップに限らず、BtoCとしてShopifyを使用するユーザーが多い中で、BtoBとしてShopifyを活用していく運用は、他のオンラインショップと差別化することができると考えられます。

個人向けの販売だけでなく、業務店へのアプローチを用意しているのは、ショップの売上を増加させていくポイントの一つであるといえます。

組み合わせ自由の購入手段の提供

BtoC向けの観点となりますが、ユーザーが気に入ったビールを1本単位で自由に組み合わせて購入することができることも挙げられます。

他のECサイトの場合、商品によっては組み合わせが指定されているものしか購入できないというケースが多々ありますが、京都醸造のオンラインショップでは、ユーザーが自由に組み合わせて購入することができるため、ユーザーの購買意欲を高めることに繋がるといえます。

Beer OWLE

Beer OWLE

サイトURL:https://beerowle.com/

Beer OWLEは、2019年に静岡にオープンした海外と静岡産のクラフトビールを専門に取り扱うインボーター直営の酒屋です。

メーカーなどから直接買い付けた希少なビールを豊富に取り揃えています。

実店舗とShopifyを用いたオンラインショップそれぞれで販売を行なっており、在庫管理にはShopify POSを利用しています。

以前は、別のPOSシステムを用いて、オンラインショップの在庫を管理していましたが、店頭在庫の計上ミスや配送事故などのトラブルがあったそうです。

そのため、Shopify POSを導入することで、実店舗とECサイトで在庫を一元管理することが可能となり、在庫管理に関するリスクを無くす効果を出しています。

成功したポイントとしては、以下のことが考えられます。

  • 希少ビールの取り扱い
  • リモートによるの商品購入サポート

希少ビールの取り扱い

成功のポイントとしては、希少なビールを取り扱っている点が関係していると考えられます。

インポーター直営というメリットを活かし、国内では中々見ることがない珍しい商品を購入できるのは、ユーザーの購買意欲を掻き立てることになるといえます。

リモートによるの商品購入サポート

スタッフとリモートで相談しながら商品を購入できるサービスを提供している点もポイントとして挙げられます。

ビールに対する知識がない方でも、店舗スタッフと相談の上、自分が欲しい商品を購入することができるため、ニーズに合う商品を手に入れることができます。

まとめ

Shopifyを導入しているクラフトビールショップの事例紹介と、成功したショップのポイントについて考察してきました。

新型コロナウィルス感染拡大の影響を受けて、国内ビール市場は縮小傾向にありましたが、少しずつ回復基調になりつつあります。

これからクラフトビールのオンラインショップを始めようと考えているユーザーにとっては、自分のビジネスを広げていくチャンスが訪れるといえます。

今回ご紹介したショップ事例だけでなく、様々なジャンルのショップ運用の方法を参考に、自分のショップにマッチした運用方法を模索していきましょう。

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