ネクストエンジンとは?Shopifyとネクストエンジンを連携するメリットや設定方法を徹底解説

Shopifyを運用されている方の中で、「Shopifyとネクストエンジンを連携するメリットや設定方法について知りたい。」
このように思われている人も多いのではないでしょうか。
そこで、この記事では、ネクストエンジンの概要やShopifyとネクストエンジンを連携するメリット、設定方法について解説していきます。
この記事を読み終えるころには、Shopifyとネクストエンジンの連携について理解していただけますので、ぜひ最後まで読んで下さい。
ネクストエンジンとは
ネクストエンジンとは、複数のモールへ出店している際に、出店情報を統一化できる受注管理システムです。
複数のネットショップを運営している「Hamee株式会社」が2007年にシステムを稼働させ、2008年に外部サービスへの提供を開始しました。
ネットショップを運営する目線で、業務を効率化させるためのアイデアや、操作性が高く評価されています。
今では多くの企業で導入され、日本食研ホールディングス株式会社や、ネスレ日本株式会社など大手企業でも導入されています。
また、その他にもAmazonや楽天市場、Yahoo!ショッピングなど大手のECモールだけでなく、Shopifyや、カラーミーショップ、MakeShopといった様々なカートと標準連携されているサービスです。
アプリやプラグインといった拡張機能を活用すれば、eBayやヤフオク!などとも連携させることができます。
複数のモールやカートの情報をまとめて管理できるだけでなく、それぞれの店舗における売上や粗利分析などを行うことも可能です。
Shopifyとネクストエンジンの連携でできること
Shopifyとネクストエンジンを連携させることでできることは、以下4つです。
受注管理
複数のストアを運営している場合でも、各ストアにおける受注内容を一元化でき、一つの画面で簡単に管理することが可能です。
注文内容を管理するために、それぞれのストアにログインする必要がないため、手間や時間を削減することができます。
また、確認したい注文や、出荷を急ぐような注文などを、自動的に振り分けてくれるため、効率的に受注管理が可能です。
商品の注文を受けてから選定した条件やお客様の住所や支払い情報、商品のラッピングに関することまで、詳細部分もすべて反映されるため、出荷までを迅速に対応することができます。
セール時などで大量に注文が入った場合でも、一元管理できるため落ち着いて対応でき、複数のストアをまとめて管理できるため、確認忘れなどのミスも防ぐことが可能です。
在庫管理
Shopifyなどの自社サイトの他に、モールに出店している方も多くいるかと思います。
そのような方の場合、店舗数が増えることで、それぞれのサイトやモールに商品があるため、在庫管理に苦労している人が多いです。
複数店舗を運営している場合、1つの店舗で商品が購入されたら、他の店舗で表示している商品在庫数を減らさなければなりません。
商品が売れる度に、そのような作業を行っていては、どれだけ時間があっても足らなくなってしまい、店舗を増やせば増やすほど負担も大きくなってしまいます。
しかし、ネクストエンジンと連携させることで、それぞれの店舗における在庫数が自動で更新され管理できるため、手間をかけずに在庫管理することが可能です。
当然、商品を入荷し在庫数が増える場合でも同様に、それぞれの店舗で在庫情報が更新されます。
在庫管理は手間や時間がかかり作業負担が増えるだけでなく、商品が売れたにもかかわらず在庫が不足し、販売のチャンスを逃してしまうリスクもあります。
そのため、Shopifyとネクストエンジンを連携させることは、このようなリスクを防止するのにも効果的です。
出荷管理
ネクストエンジンとShopifyを連携させることで、Shopifyで注文を受けた情報が自動的に取り込まれ、どのような支払方法か、ラッピングは必要かといった情報まで自動で反映させることが可能です。
そのほか、送り状番号や配送方法についてもShopifyに自動的に反映されます。
また、出荷した後の出荷工程も自動で反映されるため、注文された商品のリアルタイムの情報を確認することも可能です。
ネクストエンジンで分割したり、同梱の操作をしたりした場合の受注伝票においても、Shopifyへ出荷情報が反映されるため、出荷した商品の詳細を常に管理することができます。
国内や国外に限らず出荷状況の確認ができるため、越境ECを運営している事業者でも利用が可能です。
商品登録
Shopifyとネクストエンジンを連携させることで、商品を登録する場合も1つの画面で、複数のサイトに反映させることができます。
商品名を変更したい場合や、説明文を変更したい場合なども、簡単かつスムーズに変更することが可能です。
また、通常の商品登録方法だけでなく、色やサイズなどのバリエーションを設定することもできます。
そのため、同じ内容を繰り返し登録する手間がかからず、商品登録の入力にかかる時間が削減できます。
既に登録されている商品情報を、他のサイトに反映させることもできるため、商品登録作業の負荷を全体的に減らすことが可能です。
Shopifyとネクストエンジンを連携させるメリット
Shopifyとネクストエンジンを連携させるメリットは、以下2つです。
業務の自動化により業務効率が上がる
1つ目のメリットは、業務の自動化により業務効率が上がることです。
ネットショップの運営では、商品の登録や注文処理、商品の発送など膨大な作業が必要になります。
全体を見ると作業量が多いように見えますが、実際に作業一つ一つで考えた場合、単純作業がほとんどです。
しかし、このような単純作業でも、注文される商品数や取り扱う商品が多くなればなるほど、作業時間も多くなり、それに伴い、管理する人材を増やそうとすれば人件費なども増えてしまいます。
人材を増やした分、利益も増えれば問題ないかもしれませんが、実際は、売上は上がっているものの、人件費などによりコストも増えたため、利益は変わらない、むしろ減ってしまったというようなケースも多いです。
ですが、Shopifyとネクストエンジンを連携させれば、在庫管理や出荷状況の管理などの業務が自動化でき、業務の負担を大きく減らすことができます。
管理にかけていた時間を削減することで、その時間を他の業務に取り組むことができたり、マーケティング業務や売上げの分析といった事業を発展させるための時間に利用したりすることができます。
そのため、売上げを向上させていきたい、規模を大きくしたいという方であれば、長期的な目線で判断し、業務の自動化を早めに取り入れることがおすすめです。
ECサイト運営に便利な機能が使える
2つ目のメリットは、ECサイト運営に便利な機能が使えることです。
Shopifyとネクストエンジンを連携させることで、商品の注文処理や新しい商品の登録、在庫管理など、様々な機能が便利に利用できるようになります。
連携することでできる機能でも解説したように、在庫管理ではそれぞれの店舗で在庫数を調整する作業を自動的に行ってくれたり、商品管理ではCSVファイルを利用した一括登録に対応していたりと便利な機能を利用することができます。
在庫数や出庫情報などが自動で更新されることで、それぞれの店舗で確認せずとも、常に最新の情報が分かり、全体状況を把握することが可能です。
Shopifyとネクストエンジンを連携させる方法
Shopifyとネクストエンジンは、以下の3つの手順で連携させることができます。
1.ネクストエンジンとShopify自動連携アプリをダウンロード
まず始めに、ネクストエンジン 公式サイトからネクストエンジンの登録をします。
ネクストエンジンでは、30日間無料で試すことができるサービスがあるため、いきなりお金を払って取り入れることに不安がある方は、無料のお試しで様子を見ることがおすすめです。
ネクストエンジンの登録が完了したら、ネクストエンジンでShopifyの自動連携アプリを取り込みます。
2.店舗を設定する
Shopifyの自動連携アプリをインストールしたら、自動連携アプリの画面上で、店舗の設定を行います。
自動連携アプリで店舗設定を行う際、以下3つの設定があります。
店舗登録
設定にある「店舗登録」を選び、店舗の名称やその他情報を入力していきます。
必要な登録情報の入力が完了したら「登録」をクリックすれば、ネクストエンジンのメイン機能で店舗情報登録が完了されます。
連携設定
次にShopifyとネクストエンジンを連携させるための設定を行います。
画面上に表示されている「連携設定」を選び、Shopifyストアのドメイン(ShopifyへログインしたときのURLの部分)を入力した後に、「連携する」を選びクリックします。
その後、Shopifyにログインする必要がありますが、Shopifyにログインしている状態の場合は、画面が表示されません。
その場合は、そのままShopify上の「Install NextEngine for Shopify(development)」を選べば、連携設定は完了です。
設定した機能はすぐに反映されるため、そのまま利用しても問題ありません。
店舗変更
Shopifyに登録した店舗の情報を変更したい場合は、いつでも簡単に情報の変更が可能です。
情報を変更したい場合は、画面上の「店舗変更」をクリックし、変更したい内容を入力します。
住所の形式を変更したり、店舗の名称を変更したりと、どの箇所でも比較的簡単に修正が可能です。
3.出荷情報を設定する
最後に出荷情報を設定します。
出荷情報の設定では、出荷設定をクリックし、配送を委託する業者を選び、その後に発送方法や配送業者を選べば設定が完了です。
以上の手順でShopifyとネクストエンジンの連携が完了となります。
Shopifyとネクストエンジンを連携させる場合の注意点
Shopifyとネクストエンジンを連携させる場合は、自社に必要な機能を明確にするようにしましょう。
運営しているネットショップで、どんな機能が必要なのか明確にしたうえで連携させることが大切です。
もし、運営している店舗が1つしかないような場合は、在庫の一元化や出荷状況の一元化機能は使わないため、連携する必要がありません。
そのような場合であれば、連携を行わずともShopifyの在庫管理機能を利用するだけで、十分に在庫管理することが可能です。
ネクストエンジンは、複数のショップ情報を一括管理でき、管理業務を効率化できるツールのため、無駄なコストをかけないためにも、ネクストエンジンの機能が自社にとって本当に必要なのか確認しましょう。
まとめ
Shopifyとネクストエンジンを連携させることで、複数の店舗を運営している場合でも、在庫管理が簡単に行えたり、一括で商品登録ができたりといったメリットがあります。
多くの店舗を運営していればしているほど、在庫管理などが煩雑になるため、ネクストエンジンは非常に魅力的といえるでしょう。
しかし、導入にあたり、店舗を1つしか運営していないような場合は、コストだけが発生してしまうため、無駄となってしまいます。
そのため、Shopifyとネクストエンジンを連携させる際には、自社において本当に連携する必要があるのか検討してから行うようにしましょう。
また、もしShopifyとネクストエンジンを連携させる際は、当記事で解説した設定方法を参考にしていただくことで、よりスムーズに連携させることが可能になりますので、ぜひ活用してみて下さい。