Shopifyのプランを徹底比較!内容の違いや最適なプランを紹介
ECサイト制作で人気なのが、Shopifyです。
しかし、Shopifyには多彩なプランが用意されているためいったいどんなプランが良いのか悩む方もいるでしょう。
そこで、この記事ではShopifyの各種プランの違いを解説したいと思います。
Shopifyとは?
まず、改めてShopifyについて簡単におさらいしておきましょう。
Shopifyは、ASPと言われるサービスで自社のECサイトを簡単の持つことができる優れたサービスです。
本格的なデザインテンプレートも多く、ECサイトの立ち上げからPOS機能まで幅広い販売ツールを提供しているオールインワンの販売ツールです。
ブラウザ上でECサイトURL発行、デザイン(コーディング含む)、商品登録、商品や売上管理、資金管理、分析、マーケティング管理、ブログ作成までできるなど、必要な機能が充実しています。
初めてECサイトを立ち上げたい方も、どんな機能なのか試したい方にも嬉しい無料体験が設けられていますので、まずは一度見てみると良いと思います。
Shopifyの詳しい解説は下記の記事にて紹介していますので、併せてご確認ください。
関連記事:Shopify(ショッピファイ)とは?世界中から選ばれる理由7選
Shopify(ショッピファイ)とは?世界中から選ばれる理由9選
数あるECプラットフォームの中からShopifyがこんなにも選ばれているのか、その理由についてカンタンにまとめてみました。
Shopifyのプランについて
Shopifyには、以下のプランがあります。
- ベーシック
- スタンダード
- プレミアム
各々の料金や内容について、比較表にまとめてみました。
ベーシック | スタンダード | プレミアム | |
---|---|---|---|
料金 | 月25ドル 日本円:約3,700円 |
月69ドル 日本円:約10,212円 |
月299ドル 日本円:約44,252円 |
オンラインストア(ブログ機能込み) | 有り | 有り | 有り |
商品登録数 | 無制限 | 無制限 | 無制限 |
スタッフアカウント数 | 2 | 5 | 15 |
サポート | 24時間対応 | 24時間対応 | 24時間対応 |
販売チャネル | 有り | 有り | 有り |
在庫のロケーション | 4 | 5 | 8 |
注文の手動作成 | 有り | 有り | 有り |
クーポンコード | 有り | 有り | 有り |
無料SSL証明書 | 有り | 有り | 有り |
カゴ落ち対策メール | 有り | 有り | 有り |
ギフトカード | 有り | 有り | 有り |
レポート | ベーシック | 標準 | プレミアム |
外部サービスの計算済み配送料 | 無し | 無し | 有り |
顧客セグメンテーション | 有り | 有り | 有り |
マーケティングオートメーション(自動メール送信機能) | 有り | 有り | 有り |
連絡先登録数 | 無制限 | 無制限 | 無制限 |
Eコマースオートメーション | 無し | 有り | 有り |
Shopifyペイメント不正解析 | 有り | 有り | 有り |
日本のオンラインクレジットカード手数料 | 3.4% | 3.3% | 3.25% |
海外/Amexのオンラインクレジットカード手数料 | 3.9% | 3.85% | 3.8% |
JCBのオンラインクレジットカード手数料 | 4.15% | 4.1% | 4.05% |
Shopifyペイメントを利用しない場合の外部サービス取引手数料 | 2.0% | 1.0% | 0.5% |
国際マーケティング管理 | 有り | 有り | 有り |
市場ドメインとサブフォルダ | 有り | 有り | 有り |
言語翻訳 | 有り | 有り | 有り |
通貨換算 | 有り | 有り | 有り |
現地決済方法 | 有り | 有り | 有り |
マーケット別の商品価格設定 | 有り | 有り | 有り |
関税と輸入税の計算機能 | 無し | 無し | 有り |
※月額利用料は、1ドル=148円で換算
参照リンク:Shopify公式ページ
一覧表にしてみましたが、結論からいえば、基本的なECサイトに機能を利用するなら「ベーシックプラン」で十分運用できます。
なぜなら、「ベーシックプラン」はオンラインストア機能もありますし、ブログもできます。
商品登録数も無制限で、クーポンやSSL、レポート、自動メール送信機能、クレジットカード対応、通貨換算、現地決済、不正解析まであり、サポートも24時間体制で、ECサイトとして一通り運営できます。(もちろん、サイトカスタマイズもベーシックプランで問題なくできます)
費用も「ベーシックプラン」なら月3,700円程度で手頃ですし、「ECサイト運営をやってみたい!」、「WEBで販売したい!」というオーナーには、Shopifyは申し分ないサービスです。
Shopifyプランの相違点
ベーシック、スタンダード、プレミアムの大きな違いは以下の通りです。
- 手数料が、プランが上がるにつれて安くなる
- スタッフアカウント数の違いがある
- 在庫のロケーションに違いがある
- 分析レポート内容が異なる
- プレミアムには関税と輸入税の計算機能がある
一つずつ見ていきましょう。
手数料が、プランが上がるにつれて安くなる
Shopifyのプランは上位に上がるほど手数料が安くなります。
先ほどの料金比較表で、「ベーシックプラン」と「スタンダードプラン」の月額利用料と日本のオンラインクレジットカード手数料を比較して計算してみると、月商1,000万であれば、「ベーシックプラン」よりも、「スタンダードプラン」がお得になります。
- ベーシックプラン:月額利用料3,700円+手数料34万円(1,000万×3.4%)=34万3,700円
- スタンダードプラン:月額利用料10,212円+手数料33万円(1,000万×3.3%)=34万212円
同じ条件で「スタンダードプラン」と「プレミアムプラン」を比較しますと、月商7,000万なら「プレミアムプラン」がお得になります。
- ベーシックプラン:月額利用料10,212円+手数料231万円(7,000万×3.3%)=232万212円
- スタンダードプラン:月額利用料44,252円+手数料227万5,000円(7,000万×3.25%)=231万9,252円
スタッフアカウント数の違いがある
作成できるスタッフアカウントの数が上位プランになるほど増やせます。
なので、関わるスタッフ数が多いのなら上位プランにした方が良いです。
在庫のロケーションに違いがある
在庫ロケーションとは、在庫を割り振っておく場所です。
在庫ロケーション数が多いことは、最適な在庫場所の管理につながりますので、商品数や事業規模が大きいのなら、発送する場所の効率化を図ることが大切です。
分析レポート内容が異なる
ShopifyはプランによってECサイトの分析が細かくできるようになっています。
具体的なレポートの違いは以下の通りです。
ベーシック | スタンダード | プレミアム | |
---|---|---|---|
ストア分析ページ | 〇 | 〇 | 〇 |
財務レポート | 〇 | 〇 | 〇 |
製品分析 | 〇 | 〇 | 〇 |
ライブビュー | 〇 | 〇 | 〇 |
集客レポート | 〇 | 〇 | 〇 |
在庫レポート | 〇 | 〇 | 〇 |
行動レポート | 〇 | 〇 | 〇 |
マーケティングレポート | 〇 | 〇 | 〇 |
注文レポート | - | 〇 | 〇 |
売上レポート | - | 〇 | 〇 |
POS売上レポート | - | 〇 | 〇 |
利益レポート | - | 〇 | 〇 |
お客様レポート | - | 〇 | 〇 |
カスタムレポート | - | - | 〇 |
それぞれのレポート分析項目は、以下のような内容です。
- ストア分析ページ:すべての販売チャネルと日付範囲で販売、注文、オンラインストア訪問者のデータが表示されます。
- 財務レポート:売上総利益やギフトカード売上、配送料や税金などのデータが表示されます。
- 製品分析:商品別の売上状況や、商品の購入に至った販売チャネルなどを知ることができます。
- ライブビュー:ストア分析のデータをリアルタイムで表示する機能です。
- 集客レポート:顧客がどこから、いつの時間帯にサイトにアクセスしているのか時間帯や経路を把握することができます。
- 在庫レポート:月末の在庫状況や1日の平均売上在庫などを確認することができます。
- 行動レポート:顧客の購買行動の流れを確認することができます。(コンバージョン、カート追加、決済画面止まりなど)
- マーケティングレポート:顧客がアクセスしてきた参照元(広告、検索、メルマガ)やキャンペーンの効果測定のデータが分かります。
- 注文レポート:商品の注文数や返品数を把握することができます。
- 売上レポート:時間経過別の売上、商品別の売上、ディスカウント別の売上、参照元別売上、チャネル別売上など細かな売上データが確認できます。
- POS売上レポート:商品別やレジ担当者別など細かなPOS売上データを確認できます。
- 利益レポート:商品ごとの利益が把握できるようになります。
- お客様レポート:リピーターが誰なのか、アクセス場所ごとの新規客とリピーター客の割合、リスクのある顧客が誰なのかが分かります。
- カスタムレポート:自分でオリジナルのレポートが作成できます。
「ベーシックプラン」よりも「スタンダードプラン」以上のプランが細かなレポートが出ることが分かります。
また、「プレミアムプラン」からは、お客様レポートの中でロイヤルカスタマーが誰なのかがすぐに把握できることや、自分で条件を設定してレポート分析できるなど充実したレポート機能が利用できます。
サイトの細かな分析は、売上改善や利益向上の施策に大変役立ちます。
細かなレポート分析を行いたいのなら上位プランを利用する価値は高いです。
Shopify Plusについて
最後に、Shopifyには「Shopify Plus」というサービスも有りますので内容を少し触れておきます。
Shopify Plusとは、先ほど紹介したプランよりも上位のプランです。
Shopify Plusは、以下の記事でも詳しく書いていますが、今まで紹介したどのプランよりもカスタマイズ性や柔軟性、サポートが充実していて、大規模な企業が利用するのに最適なプランです。
関連記事:Shopify Plusでできることとは?Plusでしかできない機能についても解説
Shopifyで後払い決済があるのか?導入できるサービスや注意点も解説
Shopifyにおける後払い決済の導入方法や利用する上での注意点を解説しています。
費用は、月額2,000ドル(日本円:30万円程度)ということで、かなり高額になるため、大企業レベルまで自社が発展しましたら考えてみても良いサービスかも知れません。
まとめ
Shopifyの各プランについて紹介してきました。
初心者の方はまず「ベーシックプラン」で始めてみましょう。
いろんな機能が使えて、すぐにサイトが出来てしまうことを体験してみると面白いですよ。
また、月商が大きい、事業規模が大きい、サイト分析を細かくしたいのなら上位プランを利用することをおすすめします。
自社に合ったShopifyプランを選択して、最適なECサイト運営をしていきましょう。