Shopifyアプリ開発でECサイトを効率的に運用する方法
Shopifyアプリは、機能拡張ができるアプリケーションです。
主にECサイトに導入し、その機能を利用するケースが多く見られます。
この記事では、Shopifyアプリの概要と、Shopifyアプリを開発する際のメリット、開発可能なアプリの種類や開発を外注する際の注意点などについて解説していきます
Shopifyアプリとは何か
Shopifyアプリは、Shopifyのオンラインストアの機能を拡張するためのアプリケーションです。
Shopifyのアプリストアから、ECサイトなどで利用できる追加機能やテーマをインストールしたり、自分が運営するストアの管理をより簡単にしたりすることができます。
また、Shopifyアプリを自分で開発し、自分が運営するストアに組み込むこともできる汎用的なサービスとなっています。
Shopifyアプリを利用するには
Shopifyアプリを利用するための手順は以下の通りです。
- 1.Shopifyアカウントを作成する
- 2.Shopifyのアプリストアから、必要なアプリをインストールする
- 3.アプリの設定を行う
Shopifyアプリを使用するために、まずはShopifyアカウントを作りましょう。
Shopifyのウェブサイトにアクセスし、登録手続きを完了すればOKです。
Shopifyアプリには無料で使えるものもありますが、一部のアプリではShopifyの有料プランが必要になる場合があります。
導入目的に合わせて確認しておくとよいでしょう。
Shopifyアプリを自社で開発
Shopifyアプリストアでインストールできるアプリのほか、自分でShopifyアプリを開発することもできます。
Shopifyアプリを開発するために必要なプログラミング言語は、PHP、Ruby、Python、Java、Node.jsなどです。
こうした開発言語の知識と経験があれば、開発を円滑に進めることができます。
Shopifyアプリの開発手順
Shopifyアプリを自分で開発する場合、手順は以下の通りです。
- 1.Shopifyアカウントを作成する
- 2.Shopifyアプリ開発者向けのAPIキーを取得する
- 3.開発環境のセットアップを行う
- 4.アプリを作成する
- 5.アプリをテストする
- 6.Shopifyアプリストアにリリースする
詳しい手順については、Shopifyの公式リファレンスマニュアルをチェックしてください。
Shopifyアプリを開発するためのツール
Shopifyアプリを開発するにあたり、以下の開発ツールが使用できます。
Shopify CLI
Shopifyアプリの開発、テスト、デプロイを実行するためのツールでNode.jsで動きます。
Shopify Theme Kit
Shopifyテーマを開発、テスト、デプロイするためのツールです。CLIベースで動作し、Windows、macOS、Linuxに対応しています。
Shopify API
Shopifyストアのデータを取得し、編集するためのAPIです。RESTful APIとGraphQL APIが提供されています。
Shopify Webhooks
Shopifyストアのイベントをキャッチし、リアルタイムで処理するための仕組みです。
Webhookを使用して、ストアの更新情報の取得ができます。
公式ストアで公開されているツール以外にも、Polaris、App extensionsといった利用できる開発ツールはたくさんあります。
必要な機能を効率よく搭載できるツールを探してみてください。
Shopifyアプリを独自に開発するメリット
もし、Shopifyアプリを自分で開発する場合、以下のようなメリットがあります。
- ユーザーのニーズに合わせた独自の機能を追加できる
- ShopifyのAPIやWebhookを使用して、より高度なアプリケーションを作成できる
- カスタマーサポートを独自に提供できる
- Shopifyストアの管理に合わせたカスタマイズが可能
それぞれ詳細を見ていきましょう。
ユーザーのニーズに合わせた独自の機能を追加
ユーザーが商品購入するまでの導線をスムーズにしたり、商品の検索機能の強化など、買い物を助ける機能を追加することで、店舗の売り上げアップを実現できます。
より高度なアプリケーションを作成
例えば、ユーザーのウェブサイトにカスタムフォームを追加したり、ユーザーが購入した製品に関する追加情報を提供するような機能を追加することができます。
こちらもユーザーのコンバージョン率アップに寄与します。
カスタマーサポートを独自に提供
ユーザーが商品やサービスなどに対する質問やクレーム等の問題を報告する際に、より詳細な情報を提供するためのフォームを作成することができます。
また、近年では広く見られるチャットボットを導入し、ユーザーからの問い合わせに対して迅速な回答を提供するための機能を追加できます。
Shopifyストアの管理に合わせたカスタマイズが可能
ユーザーが商品を追加する際のカスタムフォーム作成や商品検索機能の強化、注文を追跡するための、注文追跡機能の追加など、ストアの管理状況に合わせて機能をカスタマイズすることも可能です。
Shopifyで開発できるアプリの種類
アイディア次第ですが、Shopifyで開発できるアプリの種類は多岐にわたります。
開発したアプリを活用することで、売り上げの拡大や海外進出など、オンラインビジネスの一層の成長が期待できるかもしれません。
以下、Shopifyで開発できるアプリの主な種類について解説します。
オンラインストア機能の拡張
ストアで利用できる機能そのものを拡張するアプリがこのタイプです。
商品検索、カスタムフォーム、カートのカスタマイズ、決済ゲートウェイの追加などが含まれますが、こういったアプリの導入により、ストアの機能を向上させ、ユーザーエクスペリエンスの改善が期待できるでしょう。
UXの改善により店舗の売り上げが伸張した例は、枚挙にいとまがありません。
マーケティング
ストアの販売促進やマーケティングに役立つメールマーケティング、SEOツール、広告管理、SNS連携などができるマーケティングのためのアプリです。
これらのアプリを使用することで、ストアの見込み客を増やし、顧客とのコミュニケーションを改善し、顧客数の増加やリピーターの獲得につなげることができます。
注文処理
注文プロセスを自動化し、処理時間を短縮するといった注文処理を改善するアプリケーションがこのタイプです。
注文処理系のアプリには複数の注文を一度に処理できるアプリや自動割り当てアプリ、出荷ラベルの自動印刷アプリなどが含まれます。
輸送と配送
送料計算アプリ、送料無料アプリ、追跡ページアプリ、配送スケジュールアプリといった、輸送や配送を改善するためのアプリです。
こうしたアプリの存在によって、スムーズな配送プロセスを確保し、顧客満足度の向上にもつながります。
在庫管理
在庫管理アプリ、バーコードスキャナーアプリ、自動発注アプリといった在庫管理を改善するためのアプリです。
こうしたアプリによって在庫の最適化と、在庫切れ防止の両面をケアすることができます。
顧客サポート
チャットボットアプリ、問い合わせフォームアプリ、カスタマーサポートアプリなど顧客サポートを改善するためのアプリです。
顧客満足度アップや問い合わせ対応の効率化が期待できます。
Shopifyアプリの開発を外注する際の注意点
Shopifyアプリの開発は自社でもできますが、人的なリソースが不足しているなどの場合、開発会社に依頼したほうが効率的なケースがあります。
Shopifyアプリの開発を外注する際には、以下の注意点に留意して選定、契約を行いましょう。
- 開発実績のある企業を選ぶ
- スキルや実績を確認する
- 開発の進捗管理を徹底する
- 具体的な契約書を作成する
開発実績のある企業を選ぶ
まずはShopifyアプリの開発実績のある企業をリストに入れるべきです。
外注先企業のウェブサイトやポートフォリオを確認し、過去の開発実績や顧客満足度などを調べるなど、細かい実績を確認するとミスマッチが起こりにくくなります。
スキルや実績を確認する
スキルや実績のチェックも重要です。
外注先企業の開発チームのスキルや経験、実績などを確認し、自社のニーズに合わせた開発を行えるかを判断する必要があります。
開発の進捗管理を徹底する
外注先を選び、プロジェクトが開始されたら、開発の進捗管理を徹底しなければなりません。
また、開発スケジュールや納期を明確にし、外注先企業とのコミュニケーションを密にして、進捗状況を確認しながら進めると、手戻りが少なくて済みます。
具体的な契約書を作成する
また、具体的な契約内容を記した契約書の作成も必要です。
契約書には、開発内容や開発期間、報酬、機密保持などを明確に記載しなければなりません。
具体的な契約書を作成することで、開発におけるトラブルや不信感を回避することができます。
まとめ
ここまでShopifyアプリについて、詳細を解説してきました。
Shopifyアプリの開発や既存アプリの利用など、ネットショップを運用している方は、ストアをもっとよくして、多くのユーザーが買い物しやすくなるように改善していきましょう。
Shopifyアプリの開発を外注する際は、実績のある会社を選ぶとともに、開発前に要件を詰め、進捗確認を頻繁に行うなど、手戻りが起きないようにチェックしておくとよいでしょう