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Shopify B2Bとは?BtoB EC構築の機能・料金・活用方法をわかりやすく解説

更新日: 2026-05-01
Shopify B2Bとは?BtoB EC構築の機能・料金・活用方法をわかりやすく解説

国内BtoB EC市場が514兆円規模に達するなか、Shopifyは卸売・企業間取引に特化したB2B機能を全プランで提供しています。本記事では、Shopify B2Bの主要機能、プランごとの違い、導入時のポイントをわかりやすく解説します。

はじめに

経済産業省が2025年8月に公表した「令和6年度 電子商取引に関する市場調査」によると、2024年の日本国内BtoB EC(企業間電子商取引)市場規模は 514.4兆円(前年比10.6%増)に達しました。EC化率も43.1%まで拡大しており、製造業・卸売業・流通業を中心にBtoB取引のデジタル化が急速に進んでいます。

出典: 経済産業省 | 令和6年度電子商取引に関する市場調査の結果を取りまとめました

こうした追い風を受け、Shopifyは2025年以降、BtoB向け機能の拡充を積極的に進めています。これまでShopify Plus限定だった多くの機能が全プランに開放され、中小規模の企業でも「BtoCとBtoBの一元管理」が現実的な選択肢となりました。

Shopify B2Bとは?

Shopify B2Bは、Shopifyが提供するBtoB(企業間取引・卸売)向けの機能群です。同一のShopify管理画面から、一般消費者向け(DtC)と法人・卸売顧客向けの販売チャネルを同時に管理できます。

従来のBtoB ECでは、受発注システムを別途導入したり、Shopifyアプリで機能を補完したりする構成が一般的でした。Shopify B2Bはこれらをネイティブ機能として統合し、追加プラグインや複雑な外部連携なしに卸売業務が完結する環境を提供します。

Shopifyが公表したデータでは、ShopifyのB2B GMVは2025年第2四半期に前年比 101%増 を記録しており、Starbucks・Canada Goose・Burton Snowboardsなど大手ブランドも採用を拡大しています。

出典: Shopify | Shopify brings native B2B features to millions more merchants

出典: Shopify B2B 2025:包括的な分析と市場動向

Shopify B2Bの主要機能

カンパニープロファイル(企業アカウント管理)

取引先企業ごとに「カンパニー」と呼ばれる企業プロファイルを作成し、複数の担当者・配送先・支払い設定をまとめて管理できます。担当者には「注文のみ可」「管理者」などの権限を設定できるため、大企業の複数部門からの発注にも対応しやすい構成です。

カスタムカタログと価格設定

企業ごとに表示商品・価格を変えた専用カタログを作成できます。一般公開価格とは別の卸売価格を設定でき、特定企業には特定商品のみを表示するといった細かい制御が可能です。

  • 通常プラン(Basic〜Advanced): カスタムカタログ最大3つまで
  • Shopify Plus: カスタムカタログ数無制限

数量割引とまとめ買いルール

商品ごとに「最低発注数量(MOQ)」「数量単位」「数量に応じた段階的割引」を設定できます。「10個以上で5%引き、50個以上で10%引き」といった卸売定番の値引き体系を、ノーコードで実現できます。

支払い条件(ペイメントタームズ)

BtoB取引では、請求書払い・後払いが一般的です。Shopify B2BはNET 15・NET 30・NET 60などの「支払い条件」を顧客ごとに設定でき、掛け売りに対応したワークフローを構築できます。クレジットカードのボールト(カード情報の登録保存)にも対応しており、定期受注時の決済もスムーズに処理できます。

B2B専用ストアフロント

BtoB顧客専用のログインページを設け、法人担当者のみが閲覧・購入できる非公開ストアを構築できます。一般向けECサイトとURLを分けることも、同一サイトで顧客属性によって表示を切り替えることも可能です。

Shopify FlowやMarketsとの連携

Shopify Plusユーザーであれば、自動化ツール「Shopify Flow」をB2B注文にも適用できます。「特定企業からの注文が入ったら担当者にSlack通知」「発注金額が一定額を超えたら承認フローを起動」といったオペレーション自動化も実現可能です。また、Shopify Marketsと組み合わせることで、複数通貨・多言語対応の越境BtoB ECにも対応できます。

プランごとのShopify B2B機能比較

機能Basic〜AdvancedShopify Plus
カンパニープロファイル
カスタムカタログ最大3つ無制限
数量割引・MOQ
支払い条件(NET 30など)
クレジットカードボールト
B2B専用ストアフロント一部対応フル対応
Shopify Flowによる自動化(B2B連携)限定的
カスタムチェックアウト×
高度なAPI・カスタムアプリ連携基本高度

Shopify Plusの月額料金は、契約期間・売上規模によって変動しますが、日本では1年契約で ¥398,000〜(税別) が目安として案内されています。

出典: Shopify | B2B ECプラットフォーム15選を比較【2026年版】

出典: プラン別の Shopify B2B 機能

Shopify B2Bが向いている企業・ユースケース

Shopify B2Bは、以下のようなシナリオで特に力を発揮します。

① DtC(一般向けEC)と卸売を同時展開したい企業

自社ブランドのDtCストアを運営しながら、小売店への卸売も同一管理画面で行いたい場合に最適です。在庫・受注・顧客データをひとつのShopify管理画面に集約できます。

② 既存の受発注業務をデジタル化したい卸売業・製造業

電話・FAX・メールで行っていた受注業務をWebポータルに移行することで、担当者の業務負荷を軽減し、発注ミスも削減できます。ShopifyのB2B顧客はDtC顧客と比較して、リオーダー頻度が 3.4倍 増加したというデータもあります。

出典: D2C販売の売上向上のヒントと実例

③ 海外バイヤー向け越境卸売を検討している企業

Shopify Marketsとの組み合わせで、複数通貨・多言語対応の越境B2B ECを構築できます。越境ECに豊富な実績を持つShopifyの特性を最大限に活かせます。

④ アパレル・食品・化粧品など品番管理が複雑な業種

SKU数が多く、取引先ごとに取り扱いアイテムや価格が異なるブランドでも、カスタムカタログ機能で柔軟に対応できます。シーズンごとのカタログ切り替えなどもスムーズです。

Shopify B2B導入時の注意点とポイント

要件定義を丁寧に行う

「NET 30払い」「上長承認ワークフロー」「EDI連携」など、BtoB特有の要件は企業によって大きく異なります。標準機能で対応できる範囲と、カスタムアプリ開発・外部連携が必要な範囲を、構築前に整理しておくことが重要です。

既存システムとの連携を確認する

基幹システム(ERP)・在庫管理システム・会計システムとのデータ連携が必要な場合は、Shopify APIやサードパーティアプリの活用を検討してください。Shopify Plusであれば高度なAPI連携やカスタムアプリ開発も可能です。

段階的な移行を検討する

既存の卸売チャネルをすべて一度に移行するのではなく、まず一部の取引先・商品カテゴリで試験導入し、運用フローを固めてから全面移行する段階的アプローチが現実的です。既存顧客への影響を最小化しながら移行できます。

セキュリティとアクセス制御の設計

B2B顧客は一般消費者とは異なる権限管理が必要です。担当者ごとのロール設定や、購入可能な商品・価格の範囲制限など、セキュリティ要件を事前に洗い出しておきましょう。

まとめ

Shopify B2Bは、BtoCとBtoB兼業の企業から純粋な卸売専業まで、幅広いビジネスモデルに対応できる柔軟なプラットフォームです。2025年以降は全プランへの機能開放によってさらに導入ハードルが下がり、中小規模の卸売事業者でも活用できる環境が整っています。

国内BtoB EC市場が514兆円規模に達し、競合他社もデジタル受発注を加速するなか、自社のBtoBチャネル整備は急務となっています。Shopifyの統合管理環境を活かすことで、DtCとBtoBを横断した効率的なEC運営と、受発注業務の大幅な効率化を同時に実現できます。

ShopifyでのBtoB EC構築やShopify B2Bの導入をご検討中の方は、ShopifyパートナーのFASTMAKEにお気軽にご相談ください。要件定義・設計から構築・運用支援まで一貫してサポートいたします。

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