ペット用品ECサイト完全ガイド|大手比較・立ち上げ成功事例
ペット用品のネット通販市場は急成長を続けており、2025年の国内EC市場規模は3,612億円に達する見込みです。今やペットフードやペット用品をオンラインで購入するのが当たり前になりつつある中、「どのECサイトが大手で、どこで買うべきか」を調べる消費者から、「自社でペットECを立ち上げたい」という事業者まで、多くの方がこの市場に注目しています。
この記事では、大手ペット用品通販サイト7選の特徴・比較と、ペットECを自社で立ち上げる際の手順・必要な届出・差別化のポイントまで網羅的に解説します。

ペット用品のECサイトとはどのようなもの?
ペット用品のECサイトとは、ペットのお世話に使用する商品を専門に扱う通販サイトのことです。通販にはカタログやテレビショッピングも含まれますが、ECサイトはサイト一つで完結している点が特徴です。
取り扱う商品カテゴリは大きく以下に分類されます。
| カテゴリ | 主な商品例 |
|---|---|
| フード・おやつ | ドッグフード、キャットフード、おやつ、療法食 |
| 衛生・ケア用品 | シャンプー、ブラシ、爪切り、歯磨き |
| 生活用品 | ケージ、トイレ、ペットシーツ、猫砂 |
| ファッション | 洋服、首輪、ハーネス、リード |
| おもちゃ | ボール、ロープ、キャットタワー |
| 健康・医療 | サプリメント、ノミ駆除薬、療法食 |
ペット用品ECは「かさばる消耗品(ペットシーツ・猫砂・フードなど)の定期購入」と「専門性の高い特殊商品(療法食・オリジナルグッズ)」の2軸で購買が発生しやすく、リピート購買率の高さが他業種と異なる大きな特徴です。
ペット用品・ペットフードEC市場の最新動向(2025年)
国内EC市場規模と成長見通し
富士経済グループの調査によると、ペット関連商品の国内EC市場は急速な拡大を続けています。
| 年 | 市場規模 |
|---|---|
| 2025年 | 約3,612億円(見込み) |
| 2030年 | 約4,388億円(予測) |
2030年には2024年比28.4%増が見込まれており、ペット用品は今後も成長が期待されるEC業種です。
出典: ネットショップ担当者フォーラム | ペット関連商品の国内EC市場は2030年に4388億円規模に拡大
市場の構造的特徴
- 大手ECモールが8割弱を独占:Amazon・楽天市場が市場の大部分を占め、専業ペットEC事業者との競争が激しい
- 定期購入(サブスク)の拡大:ドッグフード・キャットフードなど消耗品の定期便モデルが定着しつつある
- 1頭当たりの支出額が増加:犬約682万頭・猫約884.7万頭(2025年12月公表)と飼育頭数は全体で微減傾向だが、プレミアムフードへのシフトにより1頭当たりの支出額は増加傾向
出典: 一般社団法人ペットフード協会 | 全国犬猫飼育実態調査(2025年)
大手ペット用品通販サイト7選|特徴と比較表
ペット用品を購入する際によく利用される主要サービスを、形態・強み・向いているユーザー別に整理します。
大手ECモール(プラットフォーム型)
Amazon は翌日・翌々日配送とPrime会員向けの定期便割引が強みで、ペット用品カテゴリで国内最大規模の流通量を誇ります。メーカー直販も多く価格競争力が高い点が特徴です。
楽天市場 はSPU(スーパーポイントアッププログラム)によるポイント還元が魅力で、楽天経済圏ユーザーのリピーター囲い込みに強みがあります。ポイント倍増キャンペーン期間中のまとめ買い需要も旺盛です。
ペット専門大手ECサイト
チャーム
- 公式サイト:https://www.charm.co.jp/
- 強み:ペット用品・ガーデニング・インテリア雑貨を約6万点揃える総合専門店。生体・水草・昆虫など希少カテゴリも取扱い
- 特徴:楽天市場ショップ・オブ・ザ・イヤー ペット部門で多年連続受賞実績を持つ国内有数の専業ペットEC事業者
PEPPY(ペピィ)

- 運営会社:新日本カレンダー株式会社
- 公式サイト:https://www.peppynet.com/
- 強み:犬猫を中心とした幅広い品揃え、¥10,000以上で送料無料(※沖縄県、クール便、大型送料を除く)
- 特徴:家具・洋服・おもちゃから日用品まで総合的に揃い、1939年創業の老舗企業が運営する信頼感が特徴
PEPPYの口コミ
「家では2匹のわんちゃんを飼っているのでこちらのサイトをよく利用させていただいています。ドッグフードから洋服、ケージなどペット用品がなんでも揃います。」
「新型コロナウイルスが蔓延してからは我が家のワンちゃん達のお買い物はそのほとんどがネットショップになりました。」
PEPPYは、何でも揃っていて不自由しない利便性が高い評価を得ています。
ペットゴー

- 運営会社:ペットゴー株式会社
- 公式サイト:https://www.petgo.jp/
- 強み:療法食・医薬品・ノミ駆除薬など健康・医療系商品、獣医師在籍
- 特徴:「ペットライフをハッピーに!世の中をあったかく!」を掲げ、病気や健康管理で困るペットオーナーに寄り添った商品ラインナップが特徴
ペットゴーの口コミ
「犬猫どちらも療法食だけでなく医薬品もあるのですね!普通のペットショップ並の、豊富なカテゴリと品揃えで、家で食べさせているフードもありますし手作り食なんかもあるとは思いませんでした。」
「病院でアレルギー検査を行い、アレルギー専用フードを勧められました。ネットで購入しようと探していたところこちらに出会えました。定期購入できるのは買い忘れもなく大変助かります。」
ペットゴーは、出典:や薬のような健康系の商品に強い支持を得ています。
ニッチ特化型ECサイト
IDOG&ICAT

- 運営会社:株式会社ゼフィール(1989年設立)
- 公式サイト:https://www.idog.jp/
- 強み:ショップオリジナルのペット用洋服・グッズ、実店舗も併設(富山県)
- 特徴:自社デザインの洋服・グッズを中心に、ペット用家具や市販洋服、おもちゃなどを展開
IDOG&ICATの口コミ
「犬のことを考えたデザインで脱ぎ着もしやすく脱げにくく、お手頃なお値段でリピートさせて頂いております!」
「問い合わせに対して、大変スムーズで丁寧な回答、そして発送も迅速で素晴らしいショップ様です。」
IDOG&ICATは、オリジナルデザインや迅速な対応が評価されています。
フリースティッチ

- 運営会社:株式会社フリースティッチ(2005年設立)
- 公式サイト:https://www.freestitch.jp/
- 強み:犬用グッズ特化、シンプル・モダンなデザイン
- 特徴:首輪・バッグ・ドッグフード・ケージなど犬用品に特化。「インテリアにも馴染むペット用品」という明確なコンセプトが差別化のポイント
フリースティッチの口コミ
「デザインもかわいいし、リーズナブルで、発送も早かったので良かったです。」
「発送も早く、梱包も丁寧でした。また機会があれば利用させていただきます。」
フリースティッチは、商品の良さと発送・梱包クオリティへの評価が高いです。
RADICA(ラディカ)

- 運営会社:株式会社ラディカ(2005年設立)
- 公式サイト:ドッググッズブランド RADICA ラディカ 公式サイト
- RADICA 楽天市場店:楽天市場 | 犬の服 RADICA(ラディカ) - オリジナルの犬服・ドッグウェア&ドッググッズブランドショップ
- 強み:楽天市場での展開、ペット専用洋服・首輪・ハーネス・家具・食器など
- 特徴:店名「RADICA」はイタリア語で「根付いた」という意味を持ち、お客様の記憶に優しく根付いてほしいという思いから命名
RADICAの口コミ
「ラディカさんの商品は、何度か購入させていただいていて、毎回使いやすく大変満足しています。今回のスリングも肩紐の部分も幅が広く痛くなることもないので大変良かったです。」
RADICAは、商品の品質に満足するリピーターが多く、人気の高さがうかがえます。
大手7サイト 一覧比較表
| サービス名 | 形態 | 主な強み | 向いているユーザー |
|---|---|---|---|
| Amazon | ECモール | 配送速度・品揃えの広さ | 手軽・早く購入したい方 |
| 楽天市場 | ECモール | ポイント還元・キャンペーン | ポイント経済圏ユーザー |
| チャーム | 専業EC | 約6万品目の専門品揃え | ペット全般の専門的ニーズ |
| PEPPY | 専業EC | 総合・¥10,000以上で送料無料 | 犬猫オーナーの日常利用 |
| ペットゴー | 専業EC | 健康・医療系に強い | 療法食・薬を探す飼い主 |
| IDOG&ICAT | 特化EC | オリジナルアパレル | ファッション重視の飼い主 |
| フリースティッチ | 特化EC | デザイン性の高い犬用品 | インテリア意識の高い飼い主 |
自社ペットECサイトを立ち上げる前に知っておくべきこと
大手サイトを参考にしながら自社でペットECを立ち上げる場合、商品ジャンルによっては特有の法令・届出が必要です。
ペットフードを製造・輸入して販売する場合:ペットフード安全法
ペットフード安全法(愛がん動物用飼料の安全性の確保に関する法律)は2009年に施行された法律で、犬・猫用のペットフードを製造または輸入する事業者に対して事前届出を義務付けています。
届出が必要かどうかの判断基準
| 事業者区分 | 届出要否 |
|---|---|
| ペットフードの製造業者 | 届出必要(事業開始前) |
| ペットフードの輸入業者 | 届出必要(事業開始前) |
| 既製品を仕入れて販売するのみ | 届出は原則不要(安全基準の遵守は必要) |
届出先と主な義務
- 届出先:主たる事務所の所在地を管轄する地方農政局等
- 主な義務:帳簿の備付け、表示基準の遵守、成分規格・製造方法基準の遵守
- 罰則:届出義務違反には罰則規定あり
出典: 農林水産省 | ペットフードの安全関係(ペットフード安全法 事業者向けページ)
食品(人間向け)をネットショップで販売する際の許可・資格については、こちらの記事も参考にしてください。 → ネットショップで食品を販売する際に必要な許可や資格を分かりやすく説明
ペット用医薬品・サプリメントを販売する場合
ノミ・ダニ駆除薬などの「動物用医薬品」は薬機法(動物用医薬品の規制)が適用されます。一般的なサプリメントとは異なる規制がかかるため、取り扱う商品が医薬品・医薬部外品・雑品のいずれに該当するかを農林水産省・都道府県の窓口に事前確認することが重要です。
動物(生体)の販売には動物取扱業の登録が必要
ペットの生体をオンラインで販売する場合は、動物愛護管理法に基づく第一種動物取扱業(販売)の登録が必要です。都道府県・政令市への登録が義務付けられています。
ペットECサイト成功のための差別化戦略
市場の約8割を大手ECモールが占める中で自社ECを成功させるには、「大手が苦手な領域」での差別化が不可欠です。代表的な5つの戦略を紹介します。
1. 特定動物・ブリード特化
「フレンチブルドッグ専門」「長毛猫向けグルーミング用品専門」など、特定の犬種・猫種に絞り込むことで、一般サイトでは得られない専門性と信頼感を打ち出せます。
2. オリジナル商品の開発
IDOG&ICATやフリースティッチのように自社オリジナル商品を展開することで、価格競争から抜け出せます。「ここにしかない商品」は強力な差別化要因です。
3. サブスクリプション(定期購入)モデルの活用
フードやペットシーツなど消耗品は定期購入との相性が抜群です。月次の安定収益を確保しながら、LTV(顧客生涯価値)を最大化できます。
4. 専門家(獣医師・トリマー)との連携
ペットゴーのように獣医師在籍を打ち出したり、獣医師監修の商品説明を充実させたりすることで、信頼性と専門性を高められます。
5. コンテンツ・コミュニティ戦略
ペットオーナーは情報共有欲が強く、SNS・ブログ・レビュー機能を活用したコミュニティ形成が効果的です。Instagram連携やユーザー投稿型コンテンツはブランド愛着の醸成につながります。
成功しているペットECの共通点は、「他にないウリ」もしくは「ニーズを満たすオリジナル商品」を持ち、特定の顧客層に深く刺さる差別化を実現していることです。
ShopifyでペットECサイトを構築するメリット
自社ペットECサイトを構築するプラットフォームとして、Shopifyは特に相性が良い選択肢です。
| 機能・特徴 | ペットECとの相性 |
|---|---|
| 商品カテゴリの細かい管理 | 犬種別・サイズ別・成分別など複雑な絞り込みをノーコードで実装可能 |
| サブスクアプリとの連携 | 定期便モデルをアプリで簡単に構築できる |
| ブログ・コンテンツ機能 | 獣医師コラム・使い方ガイドなど専門コンテンツでSEO集客 |
| Instagram・TikTok連携 | ペット系コンテンツとSNSコマースの相性が高い |
| 越境EC・多言語対応 | プレミアムブランドのグローバル展開も視野に入れやすい |
Shopifyの月額料金や手数料についてはこちらの記事で詳しく解説しています。また、ECサイト制作サービスの比較についてはECサイト制作おすすめランキングも参考にしてください。
ペットECサイトの構築・リニューアルを検討中の事業者様は、まずはFASTMAKEの無料相談をご活用ください。業種ごとの制作実績をもとに、最適な構成をご提案しています。
まとめ
この記事では、ペット用品ECの市場動向から大手サイト比較、自社EC立ち上げの要点までを解説しました。
ポイントまとめ
- ペット用品EC市場は2025年に3,612億円規模、2030年には4,388億円へ拡大見込み
- Amazon・楽天が市場の約8割を占める一方、専業EC・特化ECが独自の顧客層を獲得している
- ペットフードを製造・輸入して販売するにはペットフード安全法の事前届出が必要
- 自社ECの成功には「特定動物特化」「オリジナル商品」「サブスク」「専門家連携」などの差別化が不可欠
- ShopifyはペットECとの相性が高く、サブスク・SNS連携・コンテンツマーケティングを一元管理できる
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